【私と〇能力者】
ち「んーと、図書館行って、課題やって……」
楓「早く終わらせてご飯食べに行こうよ~。私、ラーメン食べたーい!!」
ち「分かってるよ~。ちょっと待ってね」
楓「でも先輩も鬼畜だよね。普通の宿題とは別に数学と理科で課題を増やすなんて」
ち「2年になると理科が難しくなるからね。化学だけじゃなくて、物理と生物も入ってくるから」
楓「たしか鏡柳先輩も受験に向けて課題追加されたんだっけ?」
ち「そうみたい。それより、わざわざ付き合ってもらってゴメンね」
楓「気にしないで。でも、終わったら買い物付き合ってよ~」
ち「もちろん!!」
図書室にて……
ち「ねぇ、コレってどうやって解くの?」
楓「え、ああ、なんだっけ? なんか、平方根とか使う気がする。……違うかも」
ち「向こうに高校数学の解説書みたいなのあったよね。ちょっと借りてくる」
ち(えーと、歴史、科学、地質学……数学!! あったあった!!」
ち(高校生向けの本、いっぱいあるなぁ。どれがいいんだろ……?)
ドンッ!!
?「あ、すみません」
ち「いえ、こちらこそ」
?「……。えっと、ここは高校生とか大学生向けの教科書しかないよ? 小学生向けは向こうじゃないかな?」
ち「は? あ、いや、一応高校生です。4月から高校2年生……」
?「うっそ、年上!? あ、年上ですか!?」
ち「見えないかもしれないけど、年上です。3月生まれだからそこまで変わらないと思うけど」
?「そうなんですね……。僕、空木 幽見って言います」
ち「あ、小桜ちよです」
幽「小桜先輩!! 先輩は何を探してたんですか?」
ち(先輩……。なんか、いい響きかも……!!)
ち「えと、数学の課題があって、それに使えそうな本を探してたんだけど……」
幽「なるほど、じゃましてすみません」
ち「いやいや、こっちこそごめんね。空木君も何か探してたんじゃない?」
幽「いえ、僕は人を探してました。どこではぐれたのかも分かんないんですけどね。もしかしたら、ここには居ないのかも」
ち「そうなんだ……」
ち(人探し? こんなところ、ほとんど人が居ないのに、わざわざ探しに来るのかなぁ)
幽「じゃあ、僕はこれで」
ち「うん。また、どこかで会えたら……」
ち(なんとなく不思議な子だったな……。それより、早く本を探さないと)
ち「多分あれかな。けど、高い……。脚立、どこかに無いかな」
ち(ここ、人少ないし脚立なんて用意してるわけないか)
ち「んんー!! もう少しで届きそうなんだけど……」プルプル
ち「背伸びしてもちょっと、届かない……かな……? でもちょっと、指が引っ掛かれば……」
バタバタバタバタ……!!
ち(あ、本棚崩しちゃった!! やっば、死ぬ!!)
幽「間に合った~!! ありがとう首なしさん、血まみれさん」
ち「う、空木くん……!?」
ち(私の体と本が浮いてる……。何かに抱きとめられてるみたいだけど、空木くんじゃない)
幽「首なしさん、下ろしてあげて。ありがとうね」
ち「えっと、空木くん……?」
幽「あはは、信じてもらえないかもしれないですけど、僕、超能力者なんですよ」
ち「そっか。まぁ、なんとなくそんな気はしてたよ」
幽「……驚かないんですね?」
ち「私、超能力者の知り合いがいるから。知り合いっていうか、彼氏だけど……」
幽「アハハ。それはすごいですね。なるほど、僕とあの子以外にも居るんだ……」
幽「先輩とは、またどこかで会える気がします。そのときは、よろしくお願いしますね」
ち「うん。またね、空木くん」




