表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

264/850

【超能力先輩と『何もしないドッキリ』】

その日、鏡柳(きょうやぎ) (めぐみ)は無償にドッキリがしたい気分だった。


愛(なんでもいいからドッキリを仕掛けたい。誰かを驚かせたい)


なかなか最悪な欲求だったが、それが満たされることはない。


愛(春休みだし、誰かとの約束もない。ドッキリのアイデアもない。けど、諦めたくはない!!)

愛(一番呼びやすいのは万と椛だけど、2人とも心が読めるからなぁ)


愛(富士見にドッキリを仕掛けると怪我するし、小桜ちゃんと友田ちゃんは呼びにくい……。椿先輩は卒業旅行だって話してたし……)


愛「いいや、行き当たりばったりでやろう!!」


万と椛の不幸が決定した瞬間である。


椛の家にて……


椛「急にカードゲームやりたいなんて、どういう風の吹き回しだ?」

愛「ちょっとTikT〇kにあげようと思ってね」

万「でも、愛はヘタじゃん。そんなもん投稿して、みんな見てくれるの?」


愛「別にいいんだよ。だいたいの人が僕の顔目的で見てるんだから、カードなんて二の次だよ」

椛「お前、ぶっ飛ばすぞ!?」


愛(あ~。ドッキリしたいな~!!)


万「……!!」

椛「……!?」


愛(どんなドッキリにしようかなぁ。突然、椛のカード破ってみるとかいいかも)

椛「…………」カードをしまう


愛(万が使うカードにイチャモン言うとかいいかも)

万「…………!?」コイツマジか!?っていう顔


愛(ゲームに負けたら突然泣き出すっていうのもいいかもな~!!)


万「椛、ちょっといい?」ヒソヒソ

椛「あ、ああ……」ヒソヒソ


愛「じゃあ、ゲーム始めようか」

椛「え、あ、おう……?」


万「ふ、2人ともがんばれ~……」

愛「正々堂々、いい勝負にしようね!!」

椛「めちゃくちゃ胡散臭いな!! お前、負けてもカード破ったりするなよ……?」


15分後


椛「えと、じゃあ、コレでブロック……?」

愛「残念、コイツの効果でブロック貫通でーす!!」

椛「アー、ソウダッタナー(棒)」


愛「わーい。久しぶりに椛に勝った~。じゃあ、次万が相手ね」

万「え、俺もやるの!? 椛だけでよくない?」

愛「なんか調子いいから万にも勝ちたいんだ~」


万「別にいいけど、禁止カードとか使うわけじゃないんだから、ケチ付けないでよ?」


20分後……


愛「わ~い。万にも勝てた!!」


椛「そりゃカード破られたくないしな」ボソッ

万「泣かれたくもないしね」ボソッ


愛「ねぇ、もう一戦だけやってくれない?」

椛「……お前、何企んでるんだ?」

万「心の声、ダダ洩れだったよ。俺たちに嘘とかドッキリが通じないの分かってるよね?」


愛「知ってるよ。だから、頭の中で考えてるだけで、何もするつもりはなかったよ」

万「……は?」

椛「ん? な、何を言ってるんだ?」


愛「カード破ろうとしたって、躱されるだろうし、イチャモン言おうとしても、論破されるだろうから、最初からそんなことするつもりなかったってこと。勿論、負けても泣かないしね」

万「心を読ませた上でのドッキリってこと!?」

椛「クッソだるいこと考えたな」


愛「ふふん。ドッキリエンターテイナーは日々進化するってことさ」


万「進化しなくていいよ」

椛「クソダサい異名だな……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ