【超能力先輩と春休み】
図書館にて……
ち「春休みって短くないですか!!」
万「え、そういうものじゃないかなぁ」
ち「なのに、宿題がいっぱいあって、普通に辛くないですか?」
万「学生なら当たり前だと思うなぁ。そもそも、休みがあるんだから社会人よりはマシでしょ」
楓「いいから数学の課題やりなよ。わざわざ、先輩呼んで教えてもらってるんだからさ」
万「えと、疲れたなら休憩しようか?」
ち「いいですね!! そうしましょう」
楓「小菊先輩も、すぐ甘やかさないでください。まだ30分しかやってないんですよ?」
ち「私はいっぱい休憩した方が効率上がるもーん」
万「そうだね。5分ぐらい休憩したら再開しようか」
ち「え、それは短くないですか……?」
万「普段の勉強を見ていると、小桜さんは細かく休憩をとった方が身に着くみたいだから」
楓「甘やかしとかじゃなった。塾講師かと思うほどの分析だった」
万「どちらかというと、マンツーマンの家庭教師って感じじゃない?」
楓「大学生家庭教師と女子小学生の禁断の恋……?」
ち「勝手に酷いタイトル付けるのやめてくれる!? 高校生同士のラブラブカップルだから」
万「自分でラブラブとかいうのはちょっとキツイ……」
楓「彼氏ドン引きしてるけど? 本当にラブラブなの?」
ち「なんか、方向性の違い的なやつです」
楓「売れないバンドかな?」
ち「てか、そんなことより!! 私は春休みの短さを憂いてる!!」
万「俺は小桜さんの数学の出来を憂いてるよ。本当に進級できたの?」
ち「ほら、鏡柳先輩よりは酷くないですから」
楓「そうやってすぐに下をみるから成長しないんじゃない?」
ち「親友の正論が痛い……。心にズシッと来るね」
万「じゃあ、夏休みを少し短くして春休みに持ってくる?」
ち「いや、夏は暑いのであのままがいいです」
楓「じゃあ、冬? でも、冬休みも十分短いよね」
ち「冬安も短いので伸ばしましょう!!」
万「……土曜日に学校行く? それとも祝日を減らす?」
ち「土日祝日は休みたいです」
楓「わがまますぎるでしょ。春休みは短くて当然。文句言わないの」
ち「いやいや。私は春休みが短いとは言ったけど、絶対に長くしてほしいってわけじゃないから」
万「なんだ。ただ、休みが欲しいってわけじゃないんだね」
ち「そうです!! 私は、春休みの宿題が無くなってほしいんです」
楓「休みに宿題は付き物だよ。ふつうそういうものじゃない?」
ち「百歩譲って宿題があるのはわかった。休み中も勉強しなさいってことだもんね。でも、意味不明な数学は必要なくない!? こっちは先生に教えてもらっても理解できてないのに、自分一人でなんて絶対に無理だよ!!」
楓「だから先輩が手伝ってくれてるんじゃん。馬鹿なこと言ってないで手を動かしなよ」
万「そうだよ。小桜さんの妄言に付き合ってたら、20分も休憩しちゃったよ。ほら、教科書開いて」
ち「わ~ん!! 数学なんて嫌いー!! もうやりたくないよ~!!」
(※図書館なので、他のお客さんの迷惑にならない声量です)
楓「先輩って、甘やかすだけじゃないんですね」
ち「でもなんか、先輩の飴と鞭は癖になりそう」
万「やべぇ!! 幼女の性癖歪めちゃったよ……!!」
そのころ一方
葵「あの、愛くん。ショッピングに誘ってくれるのは嬉しいんだけど、数学の宿題は終わったの?」
愛「なにそれ? 私わかんな~い」




