【超能力先輩とホワイトデー】
楓「あ、そういえば、前に話したアイス食べてきたんだけどさ!!」
ち「駅前のキッチンカーのお店だっけ?」
万「それ、俺も気になってたんだよね。愛は美味しいって言ってたけど……」
楓「そうなんですよ。めっちゃおいしかったです。椿先輩と鏡柳先輩と一緒に行ったんですけど、ミルクが濃厚で、ストロベリーはほのかな酸味がアクセントになってて、チョコはほろ苦い分、甘みが感じられて……」
万「ちょっとまって、それは1人で3つ食べたってこと!?」
楓「え、当たり前じゃないですか」
ち「ちょっと食べ過ぎじゃない?」
万「ちょっとのレベルじゃないよね!? 明らか食べ過ぎだよ」
ガラガラ
椛「おいおい、ヘスティの外からでも聞こえたぞ。何の騒ぎだ?」
ち「椿先輩が居なくなった瞬間、出席率下がりましたね」
万「ちょっと聞いてよ椛、お前の彼女、アイス3つも食べたんだってよ」
楓「そのあとに、ストロベリーとチョコをお代わりしたので、5つです」
ち「それはさすがにヤバいよ!? 生活習慣見直して!!」
椛「おいおい、言うだけ無駄だろ。それより、コレやるよ」
楓「わっと。何ですか、コレ?」
万「化粧品メーカーの小袋? 見たところ口紅っぽいけど……」
椛「人のプレゼントを勝手に透視するな」
楓「コレ、口紅じゃなくてグロスですよね。でも、どうして急に?」
椛「あ? お前、今日何日か知らないのか?」
ち「今日って、3月14日……?」
楓「あ、ホワイトデー!! えぇ、嬉しい~」
万「やっべ……」汗ダラダラ
ち「先輩、死にかけの魚みたいな顔色ですよ? 大丈夫ですか?」
楓「わ、コレって前に欲しいって言ってたやつですよね!? 本当にいいんですか!!」
椛「まぁ、あの時、俺も似合うと思うって言ったし? 今度、それつけてきてくれよ」
ち「あはは。岸先輩、めっちゃツンデレじゃないですか~」
万「…………あは、あははは」汗ダラダラ
椛「お前、マジで体調悪いのか? 冷や汗凄いし、生ゴミ飲み込んだみたいな顔してるぞ」
楓「そういえば、ちよも椛先輩にチョコ渡したよね?」
椛「ああ、だからお前にはこれをやるよ」
ち「お菓子詰め合わせ……。まぁ、岸先輩らしいですね」
椛「いや、そのリップまぁまぁな値段だったし、もちろん、友田のチョコは、そのぐらいの価値だったからな。全然苦ではないが、相対的にお前への予算は減ったわけだ」
ち「いや、ゴリゴリの義理チョコですから、全然いいんですけど」
楓「あれ、小菊先輩は……?」
万「いや、その、えっと……」汗ダラダラ
ち「用意してなかったんですか!?」
万「いやいやいや!! そんなことはないよ!? ただ、日付を勘違いしてまして」
楓「用意してないのと一緒ですよね……?」
万「いや、マジで家にある!! 友田さんの分は……」
ち「え、実の彼女の分は!?」
万「なんていうか、その……誕生日祝ったばっかりだったから、ネタ切れで……」
楓「え~。あり得なくないですか~?」
万「返す言葉もございません。本当にごめん!!」
ち「……マフラー」
万「へ?」
ち「今使ってるマフラーほつれてるんで、新しいのが欲しいです」
椛「ほ~ん。そういうことか」
楓「……ああ、なるほどね」
万「わ、分かった。マフラーね? 今度一緒に買いに行こうか!!」
マフラーの小話
マフラーをプレゼントすることは特別な意味を持つ。
女性から男性の場合「あなたに首ったけ」という意味になるが、男性から女性の場合……
ちょっと小悪魔めいた一面を見せる娘なのかもしれません。
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