【サーモキネシス先輩と卒業】
葵「桜のつぼみが見え始め、春の訪れを感じる季節となりました。本日、卒業式を迎えられた皆さま、ご卒業おめでとうございます。先輩方の大きな背中を見て、私たちは憧れを胸に入学しました」
ち(今日は3年生の卒業式。つまり、椿先輩とは今日でお別れになってしまう)
葵「大きな壁にぶつかったとき……」
キィィーーンッ!!
ザワザワ……
椛「マイクトラブルがありました。交換しますのでしばしお待ちください」
卒業生「会長ちゃん、頑張って~」
卒業生「楽しい思い出になるから、緊張しなくていいよ~」
椿「フフ。葵、大丈夫よ」
葵「……グスッ!! 大きな壁にぶつかったとき……」
楓「ヤバい。会長さんが泣いてるの見たら私も泣きそうかも」
ち「ハンカチは?」
楓「カバンに忘れてきた」
ち「……だと思った。ほら、貸してあげるから」
しばらくして……
先生「それでは、卒業生が退場します。拍手でお見送りください」
生徒1「せんぱーい!! 卒業しないで~!!」
生徒2「今までありがとうございましたー!!」
ち「……来年は、私があんな風に言う番なのかな」
楓「そうだね。なんかちょっと、寂しいかも」
楓「ところで、先輩たちは? さっき椛先輩がマイクの交換してたけど……?」
ち「お察しの通り、手伝いとか作業とかをやってるよ」
楓「だと思った。先輩達も椿先輩の門出をお祝いしたいだろうにね」
ち「先輩たちのことだから、自分の卒業式でも手伝いとかやってそうだよね」
楓「さすがにそんなわけないでしょ」
楓「いや、無いとも言い切れないか……」
ち「そこは否定してあげてよ!!」
超能力研究会部室にて……
万「ふぅ、やっと終わった~」
椿「ずいぶん遅かったわねぇ?」
椛「富士見が片付けて積み上げた椅子を倒したんですよ」
椿「あら、それは大変ね。葵に怪我はなかった?」
愛「あの頑丈生徒会長が怪我すると思いますか?」
椿「愚問だったわね」
ち「いじめかと思うほど、ひどい言い草ですね」
ガラガラッ!!
男1「なぁ、今日って愛ちゃん来てないの!?」
愛「スイマセン先輩、今日は僕なんですよ」
男1「そっか……。仕方ねぇか……」
ガラガラッ!!
女1「今日って愛くん居ますか!?」
愛「ごめんなさい先輩、今日は私なんですよ」
女1「そう、残念……」
ち「一瞬で性別替えましたね!? 一体何なんですか?」
椛「懐かしいな。卒業式名物、百連告白」
万「説明しよう。百連告白とは、ハイパーイケメン&美少女の愛が卒業生の皆様にめちゃくちゃ告白されることである。ちなみに、愛が卒業するときは二百連告白ぐらいになるぞ!!」
椿「万はテンションどうしちゃったのよ……」
愛「それ全部断るこっちの身にもなってよ~!!」
椛「そういえば、椿先輩も何回か告白されてましたよね」
椿「そうね。私もお断りしたけど」
万「あ、やっぱそうなんですね」
ち「……なんですかその顔。彼女的にギルティなんですけど~!!」
万「いや、そういうのじゃないよ!? ただ普通に、モヤッとしただけで」
椛「それがギルティなんだろ」
椿「でも、ちよちゃん。葵が告白されてる現場を見たらどう思うかしら? 椛とか」
ち「……モヤッとしますね。本当に葵先輩とか岸先輩を幸せにできるのか?みたいに思います」
万「そう!! あくまでそういう感情。ちっちゃいときの椿先輩は可愛かったけど、小桜さんには負けるから。やっぱり幼女は童顔じゃないとね!!」
椿「誰が老け顔ですって?」
ち「幼女じゃないです!!」




