【小桜ちよの恋愛相談(親友編)】
ち「休みの日にわざわざゴメンね……」
楓「ううん。謝らなくていいよ」
楓「それで、何があったの? 小菊先輩と喧嘩した?」
ち「喧嘩とかじゃないよ。ただ、なんか色々分からなくなっちゃったんだ……」
楓「色々って?」
ち「楓はさ、椿先輩のこと好き?」
楓「え? まぁ、美人だし、かっこいい先輩だとは思ってるよ」
楓「好きか嫌いかで言えば、普通に好き……かな」
ち「そうだよね。優しいし、頼りになるし、なにより先輩たちの暴走を止められるのって……」
楓「椿先輩じゃないとできないよね」
ち「あんなにいい先輩なのに、嫌いになるなんて、私がおかしいよね……」
楓「どういうこと? 何かされたの!?」
ち「ううん!! そういうわけじゃなくて……」
ち「ちなみに、椿先輩の身長って知ってる?」
楓「いや、分かんないけど……。多分、私より高かったはず……」
ち「うん。170cmらしいよ」
楓「へーそうなんだ。……それが?」
ち「でもね、椿先輩、去年までは140cmぐらいだったんだって」
楓「え、なにその凄い急成長!! 超能力でも使った……の……」
楓「そういえば、ちよ。前に小菊先輩に背を伸ばしてくれって頼んだらしいよね」
ち「うん。出来るけどやりたくないって断られちゃったけどね」
楓「もしかして、椿先輩って、身長伸ばしてもらってる?」
ち「うん。ちょうど1年ぐらい前に。伸ばしてもらったらしいよ」
楓「ちよが悩んでるのって、それが関係ある?」
ち「…………ある」
楓「やっとわかった……。いろいろ寄り道してたけど、そういうことか~!!」
ち「そういうこと。先輩にとって、私って何なのかなぁと思って」
楓「まるで椿先輩の代わりみたいに思っちゃったんだ。その気持ち、分からなくもないなぁ」
ち「楓もこんな風に悩むことある?」
楓「あるよ。椛先輩が、いろんな物に優しい声で話しかけてるときなんか、すっごい嫉妬する。物相手に嫉妬なんて馬鹿らしいってわかってるんだけどね」
ち「椿先輩との思い出話を聞いたらさ、まるで私じゃない人でもいいって言われてるみたいで……。今までの特別扱いが、全部特別じゃないって言われてるみたいで……すっごく嫌で……」
ち「でも、こんなバカみたいな理由で落ち込んでる自分も嫌になって……」
ギュッ!!
楓「私たちはさ、小学校からの仲じゃん?」
ち「か、かえで……?」
楓「だからさ、ちよの可愛い部分も面倒な部分も全部知ってる。小菊先輩のこと好きな癖に、自分から告白するのはロマンチックじゃないからって押し付けてることとか。コスプレに巻き込まれるのが嫌だって言ってるくせに、ちょっと楽しんでることとかさ。私は、全部分かってるよ……」
楓「ちょっとお姫様思考のちよは、だれよりもあの先輩を好きだってことも分かってるから。誰かの代わりなんて引け目感じないで、図々しく隣に座ってたらいいよ。今までと同じようにさ」
ち「……でも、私、そんなことして嫌われないかな?」
楓「そんなの今さらじゃん。私だって、ずっとそうやって悩んでたし、最初は椛先輩も諦めようとか考えたんだよ? でも、ちよをみて、少し図々しくなろうって思えたんだ」
楓「もしフラれたら、一緒にご飯行こ!! そこで小菊先輩の変態エピソード、たくさん聞かせてよ」
ち「なにそれ……。別にフラれないし……!!」
楓「アハハ~!!」
ち「フフフ……。アハハハハ!!」
ち「楓、ありがとう。さっすが私の親友!!」
楓「頑張って、ロリ姫様」
ち「ロリじゃないし!! 先輩みたいなこと言わないでよ!!」




