【超能力先輩と少女漫画】
椛の部屋にて……
楓「あれ椛先輩、少女漫画なんて読んでるんですか?」
椛「いや、読んでねぇな。万が貸してくれたんだが、積んだままだ」
楓「これって、ちよが好きな漫画ですよ!!」
椛「だろうなぁ……。ヒロインがメルヘン小桜みたいだったしな」
楓「私も読みましたけど、結構アレでしたよね」
椛「壁ドンとか恥ずかしすぎて死ねるよな」
楓「ハイパーイケメンじゃないと許されませんよね」
超能力研究会部室にて……
ち「壁ドンとか憧れますよね~」
万「…………」
ち「先輩聞いてますか?」
万「嫌な予感がするから聞かないようにしてる」
ち「え、ひどくないですか!?」
万「おそらく壁ドンをしてほしいって頼むつもりなんだろうけど、断ります!!」
ち「なんでですか? 幼女と触れ合うチャンスですよ。……いや、幼女じゃないですけど」
万「前にお姫様抱っこしてかっこつけてるところを見られたからだよ!!」
ち「でも先輩ノリノリだったじゃないですか」
万「いや、またみられる気がする。恥ずかしいからやらない!!」
ち「え~」
生徒会室にて……
愛「ねぇ、顎クイって知ってる?」
葵「まぁ知ってるわよ。急にどうしたの?」
愛「このまえ小桜ちゃんから借りた漫画にそんなことが描いてあってさ」
葵「それはなんていうか……ちよらしいなぁ」
愛「だいぶ言葉を選んだね」
葵「まぁ、可愛い後輩を傷つけたくはないからね」
愛「あそこまで顔が近いとさ、普通にいやじゃない?」
葵「でも、それが自分の顔だったら楽しいでしょ?」
愛「いや、そんな間近で自分の顔見たら、毛穴開いたりしてるの気になっちゃうよね」
葵「まぁ、たとえ好きな人でもちょっと嫌ね」
愛「でしょ? 還流アイドルとかなら様になるかもだけど」
葵「そうね。日本人の性格とか価値観からすると合わないかもね」
超能力研究会部室にて……
ち「先輩、顎クイとかどうですか?」
万「またそんな恥ずかしいことを……」
ち「ダメ、ですか……?」ウルウル
万「うっ…………!!
ち(ちょろい。もう少し押せば行けそう)
万「いやいや!! 誰が来るかもわからない部室でそんな恥ずかしいことは出来ないよ」
ち「え~。でもこの前優花ちゃんのことは背負って歩き回ってましたよね」
万「まぁ、それとこれとは別だよ。ほら、小桜さんは子供じゃないんだから!!」
ち「いつも子ども扱いする癖に……」
万「ま、まぁ、それはほんとゴメン」
ち「でも顎クイって憧れますよね~」
万「詳しくないんだけどさ、顎クイってこうやって顎をあげるやつ?」
ち「そうです。そのままキスしたりするんですよ!!」キャ~!!
万「…………」
ち「な、なんですか」チンマリ
万「小桜さんに顎クイしたら、ほぼ真上を向くことになるよね」
ち「え……?」
万「その状態でキスしたら、窒息しない?」
ち「…………」
ち「う、うるさいですよ!! チビだからこその憧れです!!」




