【トランスフォーム先輩とお家デート】
葵「あの!! 愛お姉さま、明日デートしてくれませんか!!」
愛「……は? 私の方?」
葵「そう。明日休みじゃん? 水族館とかでデートしたいなぁと思って……」
愛「えーと、男の私じゃなくて女の私でいいの?」
葵「うん。だって、愛くんの方だと、私が何するか分からないから絶対にデートしてくれないでしょ?」
愛「そこまで自分を信用してないの!?」
愛「いやまぁ、モデルの仕事もないし、行くけどさ……」
翌日……
アナウンス『本日、急激な寒波のため臨時休業といたします』
葵「そ、そんな……」
愛「ええっと、どうする、ファミレスでも行く?」
葵「私、こんな時まで不運を発揮するの……!?」
愛「いや、そこまで落ち込まないでよ。せっかくかわいい服着てきたんだから、プチ女子会とかしよ?」
葵「うん。する……」
愛「でもお腹空いてないんだよね……」
葵「まだお昼には早いものね。私もデザートって気分でもないし……」
葵「…………」ションボリ
愛「あー……。私の家くる?」
葵「え!? 愛お姉さまの家ってことは、愛くんのお家ってことよね!?」
愛「同一人物だから当たり前だよ!!」
葵「それはちょっと恥ずかしいわ……」
愛「なんでそこで恥じらうんだよ!? 椛と万の家にはいったことあるんでしょ?」
葵「アレと愛くんは違うわよ!!」
愛「あれとか言わないであげて……」
なんやかんやあって……
愛「いま座布団だすから待ってて」
葵「うん。わざわざありがとう」
愛「そして出来れば、その座布団は持ち帰って。使い捨てだから」
葵「アハハ。相変わらず潔癖は治らないのね」
愛「そうだね。まだ万と椛以外に触るのは無理かな。あ、貰った手鏡はちゃんと使ってるよ?」
葵「知ってる。愛くんの部屋にあるんでしょ?」
愛「……!? やっぱり気づいちゃう?」
葵「うん。隣にもう1つ部屋があったけど、そっちが愛くんの部屋なんでしょ? で、こっちは小菊とか来客を上げるための部屋って感じ?」
愛「大正解。私の寝室、壁全面に鏡張ってあるから」
葵「大丈夫。知り合ってまだ2年だけど、愛くんのことは誰よりも知ってるわ」
愛「……葵ちゃんってさ、私を除いたら世界で2番目にイイ女なんじゃない?」
葵「いやいや、性格だけ見れば、世界一よ」
愛「アハハ。言ったな~」
葵「あ、そうだ。せっかくだから前に取った雑誌見せてよ」
愛「え、全部買ってるんじゃないの?」
葵「もちろん買ってるけど、持ち歩いてはないわよ」
愛「……韓流アイドルの雑誌は持ってるのに?」
葵「これは……さっきコンビニで一目ぼれして買ったやつだから!!」
愛「ふん。葵ちゃんはそれ読んでたらいいじゃん」
葵「え、何拗ねてるの!? 可愛い~!! 本人を前に雑誌を読むのが楽しいのよ~」
愛「悪趣味だな!! いや、葵ちゃんはすごい褒めてくれるから悪い気はしないけど……」
葵「うひゃあ!! コレ、鎖骨のラインえっちじゃない……?」
愛「ちょっとまって、それ大人の女性向けの奴だよね!? それでいいのか生徒会長!!」
葵「あひゃあ……唇、美しすぎる……!!」
愛「その褒め方は予想外だし、さすがに耐えられないからやめてくれる!?」




