【サイコメーカーとYou〇ube】
葵「それで、三送会の準備は進んでるの?」
椛「問題ない。ちょっと確認なんだが……」
万「……富士見。そこ危ないかも」
葵「危ない? どういうこと……?」
パァン!!
愛「きゃあ!! え、いきなり何!? 富士見、大丈夫?」
椛「なんだこれ。ライフルの弾丸!?」
葵「何とか腕1本吹き飛んだだけで済んだわ。ありがとう小菊」
愛「それを無事というのは納得いかないけどね」
ガラガラ
芽「やぁ、バケモノ諸君」
葵「お前は確か……」
万「イカレた発明家……。何の用だ?」
芽「アハハ!! 忌々しい超能力者から素敵なプレゼントか? いい呼び名だ。気に入ったよ」
椛「御託はいいからさっさと用件を言え。事によっちゃ、弾丸を返してやってもいいぞ?」
芽「その弾丸を操って、私の脳天をぶち抜くつもりか? 操れないように細工をしてあるに決まっているだろう。私の服も装置も全てね」
椛「バカかよ。そんなん、俺が少し本気を出せばな……」
万「椛、やめておけ。とりあえず、用件は聞こう」
芽「You〇ubeの撮影を手伝ってほしい」
葵「は?」
愛「You〇ubeって、あのYou〇ube?」
万「撮影の手伝い……? 何をさせるつもり?」
椛「というか、ふざけてんのか!?」
芽「大まじめだ。たまには超能力を間近で生で見たい!!」
椛「目を輝かせて言うな。わんぱく少年かよ!!」
愛「You〇ubeでどんな動画上げるつもりなの? あと、富士見への狙撃は何のため?」
芽「ああ、それはなんとなくだ。直接狙撃しようものなら確実に止められると思ったから、いろいろと試行を重ねて、偶然の産物によって間接的に殺す実験の途中だ」
葵「別件なのね!? 私が不死身体質じゃなかったら、死んでたわよ!?」
万「殺すつもりなんだから、それでいいんじゃないかなぁ」
葵「ああ、そうよね」
芽「とにかく、お前たちの能力の底が未知数だから、殺すことは一時的にあきらめた。かわりに、いろいろ実験を手伝ってもらったり、動画の企画に出てもらったりしようと思ってな」
椛「ん、動画の企画? 俺たちを利用してYou〇ubeで金稼ぎってことじゃないのか?」
芽「ちがうちがう。今回やるのは、『絶対壊せない箱、超能力者なら壊せる説!!』だから」
愛 葵「「何その深夜番組みたいなクソ企画!?」」
愛「どこかで聞いたことがある声だと思ったら、科学ユーチューバーのメイ博士!?」
芽「え、動画見てくれてるの?」
愛「いや、見たことは無いんだけど、おすすめとかに出てくる」
芽「クソが。今度は石化じゃなくて溺死させるぞ!!」
万「どれどれ……。チャンネル登録者数200万人!?」
椛「ああー。ほんとだ。声がそっくりだ」
葵「そっくりも何も、本人なんでしょう?」
芽「どう? 超能力、どんどん広めていこうよ」
椛「コイツなんなんだ。俺たちを殺そうとしたり、You〇ubeに誘ったり」ヒソヒソ
万「多分、超能力者が好きすぎて逆にイカレたんだと思う」ヒソヒソ
愛「それで納得できると思う!? めっちゃ意味わかんないからね!?」ヒソヒソ
葵「せっかくだけど、You〇ubeは断る。顔バレとか嫌だしね」
芽「大丈夫、私も顔は出してないから」
葵「じゃあ、シンプルに面倒だからいやだ。学生は暇じゃないんだよ」
芽「仕方ないなぁ。なら、代わりの頼みがあるんだけど」
椛「は? 大人しく言うこと聞くとでも思ってんのか」
芽「なら、毎日のように殺しに来るだけだよ」
万「……汚い奴だな。で、代わりの条件って?」
芽「サインください。超能力者全員の」




