第二部 五話 悪魔が神に感謝したいと思う夜
※軽く性描写あり。ご注意ください。
私の記憶にある彰人さんはひどく優雅で御曹司そのものの暮らしが似合う悪魔だった。…だけれど、バラ園であっさり私を抱き上げて。驚いたけど、嬉しく思う私がいて。
「やはり君は軽いね。もう少しきちんと食べるべきだよ」
バスルームからベッドまで行くだけなのに、あっさり抱き上げてくれる。…こういうシチュエーション、好きだったのかな。私はちょっと恥ずかしいのに。
「つらくない? 私、軽くないと思うの」
と思わず言ってみるけど、無言で微笑みながら目元にキスするだけだった。お揃いのバスローブなのに、合わせから見える体つきは分かっていても鍛えられた男の人のもので…
「怖いかな? 瞳」
そっと覆いかぶさってくる彰人さんの顔は普段通りに見えるけれど、目が鮮やかな紫色になっている。興奮しているせいだって思っていいのかな。心から綺麗な目だと思えて、
「ううん。きれいな目だと思ったの。彰人さんの紫色の目、大好きだから」
そっと彰人さんの頬に触れながら言うと、褒めるみたいに額に唇が落とされて、そっと唇を重ねてくる。
「これから先の君を独占できる。こればかりはなにかに感謝したい気分だよ」
と口付けの狭間で熱い吐息混じりに囁いて…
バラ園でもキスを交わしたけれど、あの時とは違う。熱い舌先が私の唇をそっと舐めて、割り開かされて口の中を愛撫された。…どうしたらいいかなんて経験のない私に分かるわけない。
ただ翻弄されることしかできないんだけど、なんとなく気持ちよく感じて彼の首にそっと両腕を絡めてみる。すると、あの長い足で大きく開かされた。
「あ… 彰人さん…?」
妖しく微笑みながら当たり前の顔で大きくて整った手が撫でていき、片膝を曲げられ、持ち上げられて目線を合わせたままきつく口付けられて、キスマークが幾つか散らされる。
「俺達悪魔は祈りを捧げない。祈る相手なんていないからね。だけれど、神に祈りを捧げたいと思う人間の気持ちが、今宵だけは分かる気がするんだ」
私の足を大きく開かせたままで額を重ね合わせながら囁く。無駄がなくて手馴れていて…幾度もこういう夜を女性達と重ねてきたんだと、嫌でもわかってしまう。
「それなら、私はあなたの自由を一つだけ頂きたいと思うの。これから先、あなたが抱いて求めるのは私一人にしてほしい」
本当は最初で最後の女になりたかったなんて… 口が裂けても言えないけれど。
彰人さんは紫色の目を大きく見開いて黙ったかと思うと、ひどく嬉しそうに笑みを漏らして、
「なんと可愛らしい独占欲だろうね。だけれど、許すよ。瞳… 君の独占欲さえ俺一人のものにできるんだから」
と下着の中に手を差し入れながら囁いた。もう一度ディープキスを交わしたら、その後は彰人さんに翻弄されるがままになってしまって、なにも分からなくなってしまった。
完全版は近日中にムーンライト版にアップします( ^^) _旦~~ 大人のお嬢様はお付き合いくだされば幸いです。
短めですが、ラブ分高めですね(・∀・)イイ!! エピローグで終わりです。第三部(-ω-;)キャラは考えてあるんですけどね。どうなるかな。もしも始まったら、その時はお付きくだされば幸いです。




