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ホワイトアウト・シティ  作者: 芦田直人(あしだ)
第6章 サラエサラス
31/46

1 決裂

 旧市街でアシュレーらに取り囲まれ、その場から逃げ出したメアリーアンに手を引かれるがまま、フランチェスカはとにかく闇雲に路地裏を走り回る羽目になった。

 廃墟の立ち入り禁止区画から見れば遠ざかっていく方向に走っているはずだったが、旧市街の賑わっている辺りに戻るなら戻るで、古い居住区が立ち並ぶエリアは路地も入り組んでいて迷いやすい。フランチェスカもその辺りの街並みにはなじみが薄く、思うように道案内するわけにもいかなかった。

 とにかく、マーケットエリアのもう少し人の多い区画まで抜けられれば、銃をもった物騒な連中も諦めてくれるかも知れず、誰かに助けを求める事も出来るのではないか……メアリーアンがそのように考えているかどうかは分からなかったが、そう期待するしか無いのかもしれなかった。

 さすがにフランチェスカの足に合わせてくれているとは思うが、いつまでも走り続けていられるような体力も彼女にはなかった。メアリーアンも決して強引に連れまわそうというのではなしに、あくまでも彼女を助けようとしているはずだったが、時折疲れて足が止まりそうなタイミングで腕が抜けるような勢いで強引に引っ張られた事も一度や二度ではなかった。そもそもメアリーアンがそこまで力持ちで俊足だなどという事自体がフランチェスカには意外だった。

 そのメアリーアンが、不意に足を止めた。

 見れば、彼女たちの頭上から何かが羽ばたくような音が近づいていた。

「何……?」

 フランチェスカがつられて頭上を振り仰ぐと、一匹の虫が頭上を飛んでいるのが分かった。

 彼女が眉をひそめたのは……毒々しく目を引く黒と赤のまだら模様が決して目に愉快な造形ではなかったせいもあったが、それが頭上を横切る様を見て、うまく距離感を掴めなかったせいもあった。視界に移るサイズと、感じ取る遠近感がまるで一致しない。

 それが一致した瞬間、頭上を飛ぶその羽虫が恐ろしく巨大であることを知って、フランチェスカは一気に恐怖を覚えた。

 それが一匹や二匹ではなく、群れをなして二人に近づいてくるのだった。

 そして、その群れごと二人の頭上を飛び越えるように、大きく跳躍した人間の影がひらりと通り過ぎていく。これもフランチェスカには一瞬建物の窓から誰かが落ちてきたのかと勘違いするような光景で、ぎょっとしないわけにはいかなかった。どう考えても普通の人間はそこまで二本の脚で飛び上がる事なんて出来るはずがなかったのだから。

 それが先ほど二人を足止めにし、メアリーアンを詰問していた一行のうちの少年の方だという事に気づいて、フランチェスカは思わず唸ってしまった。

 呑気に感心している暇はなかった。毒々しい巨大な羽虫たちが間近にまで迫っていた。メアリーアンはフランチェスカの手をまたしても無理矢理に引いて、今しがた来た道をすぐさま取って返す。

 右へ左へと振り回されて何が何だか分からないフランチェスカだったが、次の瞬間唐突に、メアリーアンは急に彼女の手をぱっと離してしまったのだった。

 慌ててつんのめりそうになる彼女に、メアリーアンが告げる。

「フランチェスカ、一人で逃げて。あの虫たちがねらっているのは、たぶん私だから」

「どういうこと……?」

「いいから、にげて!」

 それだけを言い残して、メアリーアンはフランチェスカをその場に置き去りにして再び駆け出していく。そんな彼女を虫たちの群れが追いかけていくのだった。

 確かに虫はフランチェスカを気にも留めずにメアリーアンを追いかけていくのだった。だが、彼女らの行く手に跳躍し回り込んだあの少年は違っていた。気が付けば彼はフランチェスカのすぐ間近にいて、じっと彼女を真正面から見据えていた。

「ま、待って! メアリーアン! 私を置いていかないでよっ」

 本当ならメアリーアンの言う通り一人で逃げた方がよかったのかもしれない。入り組んだ路地を二手に分かれてめいめいに走り出していけば、彼らはそれ以上フランチェスカを追いかけてきたりはしなかったかも知れない。それでもフランチェスカはメアリーアンを頼って、虫に追われている彼女のあとを追って駆け出した。

 メアリーアンも自身の身体能力をまだ充分に把握出来ていなかったが、フランチェスカの手を放して一人で思う存分に走り出すと、あっという間に虫たちやフランチェスカを置き去りにしてしまうのだった。だがそのフランチェスカが慌てて自分の方を追いかけてきたのを見やって、やむなくもう一度足を止める。

 そんな彼女らの頭上に、毒々しい羽虫が迫ってくる。

 縞模様の腹部に人間の指よりも太い鋭い針が見えて、それで刺し貫かれたりしようものならダメージは決して軽くはなさそうだった。自分がそれで傷を負うのはまだしも、フランチェスカに怪我をさせるわけにはいかない。駆け寄ってきたフランチェスカと今度はしっかり手を取り合い、方々から寄り集まってくる虫たちの、その包囲の手薄な方に進んでいくのだった。

 その虫たちが、誰かに操られて動いているのだということはメアリーアンもフランチェスカも知らないことだったし、その虫たちによって彼女らの行く先が誘導されようとしていたことも、逃げるのに必死の二人にはまるで預かり知らないことだった。

 一方で、そんなサラエサラスの元に追いついたアシュレーとミハルは、飛び回る虫たち……かつて同じような旧市街の路地裏で彼らを襲ったあのBEE達の羽ばたきを見やりながら、サラエサラスに問いかける。

「……驚いたな。ライナがいないのにきちんとコントロールされている。君もあれを操れるのか?」

「制御するだけならね。あの虫たちはあいつらだけで思念波を出し合って、群れとして連携をとっている。そこに同じように思念波を出して、連携の輪に入っていくんだ。……ま、僕程度じゃライナほど強力に虫どもを操れるわけではないけどね」

 サラエサラスはそう言ってかすかに笑った。

「それはいいが、こんなに派手にBEEを動かしていいのか。街の住民に見られてしまうぞ」

「僕らが尻尾を掴まれなければそれでいい話さ。あなたたちが襲われたときも、駐留部隊の兵士に散々見られているのに、僕らのところまで官憲の手が及ぶ事もなかったからね。……どのみち、BEEを生成している現場でも目撃でもされない限り、あの虫を僕らがけしかけていると立証する事は不可能だろうからね」

 少年はそういうと、逃げるメアリーアンたちに、虫を遠慮無くけしかけるのだった。

 背後から追いかけてくる虫たちが、唐突に急降下を開始し、腹部の毒針をこちらに向けてくる。……いや、毒の有無まではメアリーアンたちに分かるはずがなかったが、毒が仮にないとしてもあの太い針で刺されるのは、何とも痛々しい一撃であるに違いなかった。

 とくに、フランチェスカがあんなものに襲われたらひとたまりもなかっただろう。メアリーアンは今度はフランチェスカをおのれの背後に回すと、襲い来るBEEたちを追い払おうと腕を振り回す。毒針を向けて急降下してきた一匹を拳を振るって弾き飛ばすと、二匹目にさっと手を延ばしては掴みかかり、地面にたたきつける。

 その様子を、アシュレーは平静を装いつつも、忌々しげに見やっていた。

「……こういうやり方は、不満かい?」

 少年が問いかけてくる。

「不満といえば、不満かな。そもそもあそこにいるのが、イゼルキュロスなのかメアリーアンなのか、確信をもって見分けられたわけでもない」

「どっちでも構わないよ。どうせ彼女は僕らの敵だ」

「……本当にそう言い切れるか?」

「当たり前だ。コピーだろうと、オリジナルだろうと……彼女だけじゃないよ。実験体だろうが、人間だろうが……僕らを脅かす者は、誰であろうとみんな敵だ。その敵を全て排除して、最後まで生き抜くと、僕らは決意したんだ」

 そのように語る少年の口調が、珍しく熱のこもったものに聞こえた。何が彼の心のうちに去来して、冷静さを一瞬でも見失わせていたのかは定かではなかったが、そのわずかな隙をつくように、アシュレーは抜きはなった銃を少年のこめかみの辺りに突きつけた。

「……とすれば、この俺も君にとっては排除すべき敵、という事になるのかな?」

 アシュレーの言葉に、少年は一瞬だけ虚を突かれたようなはっとした表情を見せたが、それ以上の動揺は見受けられなかった。むしろ銃を突きつけられた事で落ち着きを取り戻した感すらあった。

「面白い展開だ。……何故あんたが僕に銃を突きつけるのか、その理由を聞いてあげてもいいよ?」

「俺の任務はイゼルキュロスを保護する事であって、破棄は対象がそれを拒んだ場合の次善策だ。第三者が危害を及ぼすのを看過するのは、保護という第一の目的に反する」

「それで僕を撃つのかい? 僕だって、それを言えば要回収っていうのは同じじゃないの? 傷つけちゃって構わないのかい?」

「どうせお前は、説得に応じるつもりなんて最初から無いんだろう? ……それにお前をどうしろというのは、俺の受けた命令にはない。俺の任務を妨害しているか、いないか、それだけの話さ」

 アシュレーの言葉に、少年はふっと笑った。

「引き金はね。たぶん、引けるうちに引いた方が得策だと思うよ?」

 やけににやけた表情が、まるでアシュレーを挑発して惑わせているようだった。だがそこで何か動きを見せたのはアシュレーではなく……隣でじっとやり取りを見ていたはずのミハルだった。

 その手に握った銃を、彼女は標的に向ける。その先を目で追ってみると、少年の背後、上着の裾からはみ出すようにして伸びてきた「三本目の腕」が、尖端を鋭利な刃物上に換えたまま、死角から回り込むようにアシュレーを狙っていたのだった。

 アシュレーは目を見張った。少年の身にそのような変化が起きるのを目の当たりにするのは、それが初めてだったのだ。

 その点、ミハルはこの異常な光景に動揺する事もなく、自分で判断し、即行動に移した。警告もなしに引き金をひいて、その「第三の腕」を見事に打ち抜いたのだった。

 大型の猛禽が獲物を威嚇するような、えも言われぬ大音声の金切り声が響き渡る。痛みを訴えるということは、これが作り物などではなくれっきとした身体の一部だということを意味していた。

 少年は後ずさったまま、まるで警戒するように三本目の腕をアシュレーたちに向ける。

「くそ、どうなってるんだ!」

「来ます!」

 その第三の腕を、サラエサラスは次の瞬間あっさりと引っ込めたかと思うと、ふたたび大きく地面を蹴って一気に跳躍し、ミハルに躍りかかった。

 彼女は速射して応戦する。腕ではなく本体に全弾命中しているのに、少年はまったく怯む様子はなかった。やむなくミハルも後方に飛び退いてこれを回避する。そのミハルに対し、俊敏な跳躍で少年は追従する。

 三本目の腕がするすると引っ込んでいったかと思うと、その次には足の膝の関節が俊速の獣のそれのような形状にいつの間にか変貌する。

 それを見て、アシュレーは思わずミハルと顔を見合わせてしまった。……アシュレーは驚きを隠しきれずに。ミハルは、アシュレーの状況や指示を確認するため。

 ともあれ、いくら〈サラエサラス〉がカモフラージュを特技にしているからと言って、骨格からしてまったく別の形状になったり、そこにないはずの手や足を瞬時に生やしたりするなど、彼らにとっては全く予想外のことだった。

 大型犬のような歩速で俊敏に彼らを追いつめるサラエサラスを背に、アシュレーは慌てて走り出す。あわてず騒がず彼と歩調を合わせ駆けだしたミハルに、アシュレーは問う。

「ひとつ訊いていいか?」

「サラエサラスについては、私が知っている事はあなたも知っているはずです。私たちが目を通したあの資料がすべてですよ」

「そうじゃない、お前だ。どうして俺の援護をするんだ」

「質問の意図が図りかねます。なぜその質問を?」

「メアリーアンをかばうのに、お前は元々いい顔をしていなかった。俺の命令違反を疑ってたんじゃないのか」

「我々の任務は試作被験体の確保であって、暗殺や排除が第一ではありません。その点に関して言えば確かにあなたの言い分が正しいはずです。……その考え方で、大いに納得出来ます」

「機械のお前を納得させられて、俺もうれしいよ!」

 叫びながら、お互いにその場から別々の方向に一足飛びに引き下がって、サラエサラスの突進をかわそうとした。

 サラエサラスはミハルに狙いを定めたように見えたが、次の瞬間、急に身を転じてアシュレーに向かって躍りかかってきた。

 アシュレーの目算はそこで外れてしまった。

 そもそもミハルは機械なのだ。敵が自分ではなく彼女を標的にしたのであれば、彼女を囮にしたまま自分は逃げおおせるなり、距離を置いて銃撃でミハルを援護するなりしてもまったく構わないはずだった。なのにミハルが危機と知るや、身体が自然とそちらに動いていた。

 その虚を突かれてしまった。瞬時に反転したサラエサラスに、自分から向かっていく形になってしまった。

 けもののように四つ足で這うサラエサラスの、その腹部から、触手に似た「第三の手」が再びぬっと出てきた。その先端は元から刃物を握りしめてでもいるかのように鋭利にとがっていて、それがそのまま目にも留まらぬスピードで繰り出されたかと思うと、あっという間にアシュレーの半身を深々と切り裂いてしまったのだった。渾身の一撃ともいうべき、見事な斬撃だった。

 肩口から斜めにばっさりと斬りつけられ、傷口がばっくりと開いたかと思うと、血がどっと溢れ出した。

 それを見たミハルは即座に身をひるがえし、慌ててアシュレーの元に駆け寄る。あらぬ方向にだらりと下がったアシュレーの左腕を掴むと、開いた傷口をふさぐようにしてぎゅっと胴に押し付けるのだった。

「よせ、逃げろミハル!」

「駄目です。……あなたであればこうしていれば傷はすぐに融着するはずです」

 言いながらも、ミハルは空いた手に銃を構え、迫り来るサラエサラスに向けた。

 四つ足で地面を蹴って接近してくるサラエサラスは、もはや人間の少年ではなく、一匹の異形の猛獣であった。彼女の正確無比な射撃を眉間に受けても、まったく怯む様子はなかった。

 サラエサラスはそこからすぐに躍りかかってくるわけでもなく、ほくそ笑みを浮かべつつ、じりじりと二人に向かって歩み寄ってくる。

 そんなあやしげな獣の背後から、その身体に思い切り掴みかかったのは……フランチェスカと一緒に逃げたはずのメアリーアンだった。

「……!」

 これに関しては完全にサラエサラスの側に油断があった。慌ててBEEを呼び戻そうとするが、彼の放った思念波に対し応答は鈍く、思うだけの数がすぐには揃わない。

(どうしたんだ? 皆やられてしまったのか……?)

 身体が人間の形状ではなくなったせいか、どこから出ているのか見当の付かない声で彼は口走る。

 ――この同時刻に、屑鉄平原でライナが倒れた事を、彼らはまだ知らない。

 ともあれ、メアリーアンは無言のままサラエサラスの後肢を無造作に掴み上げると、そのままぐいとねじ上げた。眉一つ動かさないまま、掴んだ足を関節の曲がる範囲以上にひねり上げてみせた。

(ぐおおおおお!)

 ごきり、と骨がへし折れる音がしたかと思うと、サラエサラスは苦痛にうめきながら後ずさる。引きずっていた後ろ足は、次の瞬間骨など通っていないかのようにぐにゃぐにゃに軟化したかと思うと、するすると胴体に向かって引き込まれていった。そのまま身体全体がぐにゃりと歪んだかと思うと、次の瞬間には何でもないような顔で二本の足で立ち尽くすサラエサラスがそこにいた。

 余裕の笑みを取り繕おうとはしているようだったが、目はまったく笑っていなかった。

「相当な愚か者だな、君も。右も左も分からないまま、頼りない記憶に従って僕に再び刃向かおうというのか」

「愚かでもかまわない。イゼルキュロスはあなたを受け入れなかった。だから私も、あなたを受け入れない」

 メアリーアンは毅然と言い放った。

「フン……確かに、大馬鹿者だよ、おまえらは!」

 叫んだと同時に、サラエサラスはメアリーアンに向かって一気に突進する。気が付けば腰から下、足が再びけものの後ろ脚のような形状になっていた。力強く石畳を蹴り、槍の穂先のような形状の鋭利な手刀を、メアリーアンに突き付ける。

 メアリーアンはと言えば、ほんのわずかに軸足を踏み変えただけで、紙一重でこの突撃をかわした。すれ違いざま、サラエサラスの側面を狙って、腕を振り上げた。

 サラエサラスもそのタイミングを狙われる事は予期していたのか、最初の突進をかわされた事に苛立ちながらも、とっさに身を翻し、彼女の脇腹に向かって再度手刀を突き立てようとする。メアリーアンは横腹を叩いたその手でとっさにその手刀を掴む。尖っているのも気にかけずにむんずと掴み、勢いを受け流すようにして少年を向こう側の廃屋の方へと放り投げる。

 その動作にはひとつの淀みもなかった。

 立って歩くことも、しゃべる事もおぼつかなかった少女は、今は何の迷いのない目もなく、おのれ自身を脅かす敵と戦っていた。

 放り投げられたサラエサラスは、廃屋の出窓に叩きつけられる寸前で、空中でさっと転進する。見れば両腕が一時的に翼のような形状になって、ふわりと舞い上がったかと思うと、そのまま滑空しつつ猛スピードでメアリーアンの元に向かってくる。

 迷っている暇はなかった。メアリーアンはその場から再び走り出す。彼女の戦いを後方で見守っていたフランチェスカを両手で軽々と抱え上げると、サラエサラスから逃れようとふたたび懸命に走りはじめるのだった。

 彼女が走り出したのは、廃虚の立入禁止区画へと続く方角だった。

 逃げるメアリーアンとフランチェスカ、空を飛んで追いかけるサラエサラス、そんな両者の戦いを傍目で見ていたアシュレーも、慌てて彼らを追いかけようと立ち上がる。

 その時だった。彼らの頭上で、けたたましいサイレンの音が鳴り響いた。

「アシュレー、このサイレンは……」

「まさか。昨日の今日だぞ……?」

 エッシャー大尉から聞かされていた話の通りなら昨日の〈ブリザード〉は七年ぶりで、そう頻繁に来るものではない、というのが新参者のアシュレーの認識だったが、そんな彼がどのように意外に思おうとも、鳴り響いたその警報は街に再び〈ブリザード〉の到来を告げるものに間違いなかった。



(次話につづく)

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