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第19話 何回言えば分かるんですかね? 勇者のトリセツよんで下さい。

更新しないのも何なので一旦更新。

一週間に一回かなあ、お陰様で何話か溜まりました。

溜まったらドバーッと垂れ流します。

 [ヤマガターー!]


 お昼休みに届く凶報。

 ヤマガタの現在地。


 便器に密着中、平たく言うとうんこ中。


「やばい! 拭かなきゃ」


 流石に学習能力のあるヤマガタ。

 この後いつも一言あってから、召喚される。


 つまり。


 全力ダッシュしていれば魔方陣を回避可能だと言う天才的発想。

 脳内対策は万全だった。


 ……うんこ中である事を除けば。


「おおおおぉ!! 便意が止まらねえええ!!」


 ヤマガタは岐路に立っていた。



 うんこをするべきか、うんこしないべきかそれが問題だ。



 シェイクスピアも天上からブチギレ案件である。


「ぁぁぁああ!! 止まれよ! なんで止まらないんだ!!」


 なんか、熱血マンガの主人公みたいなセリフを言っているが、実態はうんこが止まらない叫びと言うクソ汚い現状。


 [なんかねー、魔王じゃ無いんだけど手伝って欲しいの]


 耳を疑うような召喚内容。


「はぁあ!!??」


 下半身半裸で叫ぶ24歳。

 ヤマガタの強く野太い声はトイレの外にいるOLが聞いてたと補足しておく。

 そして「え…………なんか変な奴いる」とセリフを言ったくらいだ。



 [サモン]


 召喚の悲壮感と、何かから解放される爽快感の叫びが美しい二重奏を鳴らす。


「ああ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!! 」


 もう、間に合わん。

 腹をくくるしかないか。


 ヤマガタここに来て武士道の真髄を垣間見た。



 武士道とは何か、それは。






「…………トイレットペーパーは持っておこう」




 全てを受け入れて最善の行動をする事にあり。

 流石ヤマガタ、学習する男は伊達ではない。


 こうして4回目の召喚は成された。


 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓




 ‥‥‥。


 ‥‥‥‥。


「あ、こんちわ」


 相変わらず、幼女はピンピンしている。

 あと準レギュラーのお姉さん、今日もいるんですね。


「…………」

「ちょっと待ってね、今拭き取ってるから」


 いやートイレットペーパー持ってきていて良かったわ。


 ここは、ああ。

 この前と同じ森の中か。


 ……よっし、綺麗になった。

 ゴミどうしよう? そこら辺に捨てとけば良いか。


「ふう、さて今回はどのような要件で?」

「お前なに普通に挨拶してんの?」


 どうしましたお姉さん?


「何その僕わかりません? って顔、殴って良い?」

「なんか不味いことしました?」


 え、ちょっと怖い。 

 なになに、なんか悪いことしました?


「目の前で尻丸出しのおっさんから挨拶されて、目の前でお尻拭き出して。 目の前でそのクソ汚い紙をポイ捨てした人間から声を掛けられました、貴方ならどうしますか?」



 納得。



「お嬢様、お見苦しい所をお見せしました。 糞便中につき失礼を」

「糞便中とか初めて聞いたわ!」

「それは良うございました」

「良くねえよ!!」


 どうしろと。


「はあ、私は立ち合いだけだから。 じゃあね」

「うん、お姉ちゃんありがとう!」

「ふふ、良いのよ。 可愛いヘレナに万が一が合ったらいけないから」

「お姉ちゃん大好き!」


 言いたいことだけ言って、お姉ちゃん退場。


 ……。


 ……あいつ何しに来たの!!?


 俺のうんこ観て帰ったよ。




「……君のお姉さん、ちょっと特殊な性癖をお持ちで」

「なに言ってるの?」


 俺を見つめるピュアな視線が痛い。

 ……教えるべきでは無いだろう。


「子供は知らなくて良いんだよ」

「ふーん、ほーん」


 そう、まだ早い。

 君のお姉さんは中々の猛者だな。


「どんなお姉さんになっても見捨てないであげてね」

「ヤマガタ? 頭打った?」


 最近の若者は変態性も多様的になったのか。

 時代の流れとは残酷だ。


「ヘレナはピュアなままで居てね」

「ピュアってなあに?」


 これはピュアですわ。


「んま、いいや。 それより今回呼んだのはなんかあったのか?」

「あ、そう! ヤマガタにカト婆のお手伝いをして欲しいの!」


 はい来た! 俺いる?案件。


「それさあ、俺いる?」

「え……」


 なぜか物凄いショックを受けている幼女。


「いや、え……ってこっちがえ……なんですけど」

「ヤマガタは勇者じゃないの?」


 ちょっと話を聞いて欲しい。


「いやいや、待てって」

「勇者はお婆ちゃんの手伝いはしないの?」


 おっとー、この質問は深いぞ!?

 社会の時間かな?


「魔王は倒すけどお婆ちゃんは助けないの?」


 こいつ確信犯かな?

 そのピュアな顔を向けないで?

 ピュアってこんなに攻撃力高かったっけ?


「う……ぐっ」

「だめなの?」


 ……待て待て。

 待ってね。


「ねえだめなの?」


 ちょっと休憩入れよ? ね?


「………だめ………なの?」


 ……。


 …………。


 だめじゃなーいよ♡


「やーる!」

「良かったあ!!」


 あれれ、おかしいぞー??

 精神魔法かけました?


「じゃあ早速行きましょうー!」

「おーー!!」


 おーー???



 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



「しょれでは……よろ◎$♪×△¥●&?#$!」


 え? なんて?


「◎$♪×△¥●&?#$!◎$♪×△¥●&?#$!」


 え? え? なんて?


「うんうん、カト婆安心して! ヤマガタがちゃんとお店守るから!」


 なんて?


「ふぁふぁふぁふぁふぁふぁ!」

「ううん、ヤマガタは変態じゃないよ?」


 おっと待て? 何会話してんの?

 絶対ろくなことではないよね?


「ふぁふぁふぁふぁああ!!!……………じゃあ後はよろしくお願いします」

「うん分かった!」

「おいいい!! なんで最後だけ滑舌いいの!?」


 ほんとなんで?


「じゃあヤマガタよろしくね!」

「ふぁふぁふぁ、ふぁあああああああ!!!!!!」

「え!? 本当に! お菓子食べる!!」


 いやいやいや、ふぁあああ!! 万能だなおい!

 そしてお前らどこに行く、カムバーーック!!


 二人でスキップしながら街へ繰り出す、そしてそれを見送る勇者ヤマガタ。


 ……カト婆の手伝い、本当に必要か?



「はあ……仕方ねえ、手伝うしかないか」



 取り残された俺は強制的にカト婆の手伝いをすることになった。


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