第40話 令嬢様、絶体絶命!(5)(改修版)
だから私の口から「いや~、ん」、「辞めて~!」と悲痛な声音での嘆願が《《あの時》》漏れたのですが。
ヤンキーの兄ちゃんさま達は、時代劇にでてくるような超悪者……。悪人ですから……。
私の悲痛な顔と声音の嘆願は無視して。
「おい! お前等も俺達の後をついてこい!」
「逃げたら承知しねぇぞ!」
「お前等逃げたら、家まで行って襲ってやるからな! 分かったか! お前等?」
ヤンキーの兄ちゃんさま達は《《あの時》》! 本当に悪人らしい捨て台詞を振るえ怯える乙女達へと荒らしく告げ! 脅し! 自分達の後をついてこい! と。
まあ、彼等は任意ではなく、強制したのだ!
だから四人の乙女達は大変に大人しい娘達ばかりでしたから。
恐ろしいヤンキーの兄ちゃんさま達の要求に対して、『コクリ!』と頷き、震えながらも、オドオドと弱々しい様子で彼等……。
そうヤンキーの兄ちゃんさま達の中の一人に、御自慢のツイン縦ロールの髪形を鷲掴みされ、狩で狩られた獲物のように地面に引きずられ。
「いや~、ん、バカ~!」
と叫んでいる私の後を大人しくついてきました。
しかし私は乙女達とは違い、ヤンキーの兄ちゃんさま達についていくのは嫌でしたから。
「ちょ、ちょっと待ってください! あ、貴方達……。一体何処にいくのですか~~~と言うか? 私を貴方達は何処に連れていくつもりなのですか~~~?」
《《あの時》》の私は、また絶叫交じりでヤンキーの兄ちゃんさま達へと抗いつつ尋ねました。




