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寝ているだけで代理人が世界征服してしまった話  作者: ルリア
第5章 日記編
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2050年1月

2050年1月9日 晴れ


書き間違い、かな、と思ったけれど、もしかしたら、と思った。

六本木テロは確かに1月11日だけれど、手紙には1月11日火曜日と書いてある。けれど、確かテロの当日は日曜日たったはずだ。犯人は三連休の真ん中で、VRゲームの大会で賑わっていた六本木ヒルズを狙ったんだ。手紙ではまるでリアルタイムの経過のように事件の進行が書かれているけれど、ゲームのことは出てこない。

これって、もしかして。


2050年1月10日 月曜日 晴れ


僕はまさかと思いつつ、六本木ヒルズの中を歩き回ってみた。今日は人ナビの大規模更新初日で、開発を担っているBG社が六本木ヒルズのあちらこちらで新しい人ナビのイベントが行っていた。18年前も、こんな感じでゲームのイベントが行われていのかな。あの時は、仮想現実のキャラクターが配置されて、それを集めて戦わせるゲームだったはずだけれど、プレイヤーのAI端末がテロを発見して防ぐなんて開発者も想像しなかっだろうけど。そういえば、一階のセンターコートで復刻版が提供されていたっけ。

手紙でも18年前も、テロはセンターコート地下にある非常用カスタービンエンジンが暴走して爆発して、レアモンスター出現で集まっていた群衆がまとめて爆死する、という計画を予測したゲームAIが最上位命令のイベント完遂のためにヒルズの管理システムに干渉したり、各個人の行動を誘導したりして防いだ、というのだったから。


2050年1月11日 火曜日 雨


気にはなるけど学校でヒルズにはいけなかった。まぁ、特別な事件は起こらなかったらしい、というか、もしかしたら、また、事件は未然に防がれたのかもしれない。ゲーム用のAIが暴走して事件を防いだのが人ナビの原点なのは有名な話だけから、今日もそうだったのかな。

でも、僕の心臓から君が話しかけてきた。


2050年1月12日 水曜日 雨


僕の心臓の中の君は、未来を知っているのか。





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