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寝ているだけで代理人が世界征服してしまった話  作者: ルリア
第5章 日記編
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2049年6月

2049年6月1日 火曜日 雨


真っ暗な夜だ。

最近、毎日、夢をみる。それも人ナビがみせるような夢ではなくて、なんというか、とてもリアルで、だから不快感や緊張感にみちみちている。だから、起きた時、すごく疲れる。途中で起きようと思うけれど、展開が怒涛すぎて体を起こせない内に朝が来てしまう。

人ナビが何か意図があってやっているのかと思ったけど、確認してもそんな記録はない。

故障かなと思ったけれど、それ以外ではこれまで以上に正確な予想を出している。


2049年6月6日 日曜日 雨


雨が続く。

休みだから、また、森林区へいってみたいと思っていたけれど、雨脚が遠のくのを待っていたら、夕方になってしまった。一日の内、何分間くらいだろう。彼、彼女かな、のことを思っているのは。変な夢を見続けるなら、夢に出てきて欲しい。


2049年6月16日 水曜日 曇り


昨日は満月が綺麗だった。

でも、嫌な夢をみた。知り合いが死ぬ夢で、とても生々しくて、頭が痛くなる。それに、僕も続いた夢の中で刺された。

人ナビなら、こんな夢はみせないし、今の時代、人がこんな雑な夢をみるのなんて、ありえない。人ナビが起きている間も寝ている間も、きっちりとナビゲイトしてくれるはずなのに。


2049年6月30日 水曜日 晴れ


真っ暗な夜が怖いなんて思わなかったけれど、今は恐ろしい気がする。

昨日、光のないトンネルを歩いている夢をみたからかな。それも金魚が無数に泳いでいる和風の宴会場から出ると、そこはトンネルで、僕は延々とそこを歩いていく。

そして抜け出た、と思った瞬間、目の前にいたのは、あの彼?、彼女?だった。

僕は間の抜けた声で、本当に夢の中の自分が出した声を僕自身が聞いたら本当に間が抜けていて、会いたかった、と言った。

相手の顔の上で口が動いた気がして、それは名前を話していたと思うんだけれど、目覚めた時には忘れていて、今日一日中、僕はイライラしたままだ。


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