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寝ているだけで代理人が世界征服してしまった話  作者: ルリア
第5章 日記編
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2049年5月

2049年5月1日 晴れ


彼女(?)の存在は、僕にとって伝染病だった。

あれからずっと、僕は森林区であった人について考えている。

毎日、起きると同時に人ナビが話しかけてくるのは、それが当たり前だったから、嫌だとか思わなかったけど、あれからは少しずつ鬱陶しくなっている。人ナビを持たないで生きるのは、どんな風なんだろうか?

今日は9連休の始まりだけど、当たり前のように人ナビは推奨プランを楽しげに提案してくる。今までなら、その中から選択すれば、きっと、とても充実した休日になるはずだし、連休明けの学校でも何の問題も起きないはずだ。でも、僕のやりたいことは人ナビの提案にはなかった。


2049年5月3日 晴れ


昨日は人ナビの提案通り、家族で旅行に行った。

当然だけれど、両親の人ナビと僕の人ナビはつながっているから、普通なら僕らは同じように楽しめるはずだけれど、昨日は違った。終始、僕の目は彼女を探し続けていたからだ。


2049年5月5日 少し曇り


端午の節句だ。

人ナビが、端午の節句の起源に因んで、1日、火を使わない生活をしましょう、というので、面倒だけれど、今日は火が使えなかった。まぁ、環境問題への活動の一つらしいけど。でも、今の地球は縄文海進期と同じ気温だっていうんだったら、別に問題はないんじゃないかな?


2049年5月8日 晴れ


連休も明日で終わりだ。

学校の課題やらを片付けて、時間が余ったので本屋へいった。

僕は歩いている間中、周りの人の顔をじろじろとみてしまった。もしかしたら、いるのでは、と思ったからだ。なんか、そんな風ですっきりしないから、明日、連休最後の日には森林区へ行ってみようと思う。


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