表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寝ているだけで代理人が世界征服してしまった話  作者: ルリア
第3章 自殺俱楽部編
53/195

誓約と覚醒2

アカーシャに核兵器が降り注いだ日だ。


僕は確かに、

核ミサイルの爆発で、

断続的に真っ白に輝く空を見上げ、

節子に抱きしめられながら、

思い出していた。


刹那の間、

僕は別の時間にいたんだ。


あの時、

少しだけ思い出した。


僕が誰で、

僕たちがどんな存在なのか。


そんな時、

昼食の鳥料理を運んできたのがノーラ・コロドスだったのも、

僕にとっては懐かしさを感じさせた。


あのギリシアの最後の王とプラトンと、

また、

また僕らの結婚の日に会えるなんて、

そんな嬉しい出来事があるなんて。


「全部じゃないけど、少しだけ、思い出しているよ」

と、僕は返事をした。


   皇帝核爆弾(ツァーリーボム)の時からです

と、レムが助けてくれた。


「ええ、あの時、私たちを守ってくれたのは、

本当のあなたのお力でした」


「今度は大陸ごと沈めちゃだめだよ」

と、一女子が言った。


「なにそれ?」

と、ノーラが訊いた。


「この人ね、8500年前の時はね、

怒っちゃって、

地中海を広げちゃったの、ね」


「?」


「大陸を引き裂いたのよ」


「違うよ、あれは王国ごと転移させようとして」


「して?」


「失敗しました・・・」


激しく戦い続ける西方海洋諸王国(アトランティス)欧州諸都市連合国(ギリシャ)を地理的に引き離そうとして、

地殻変動を起こしすぎた。

おかげで沿岸都市の大半が水没してしまった。

ノーラにはギリシャの多島海を僕が作ったとは言えないなぁ。


「コウさんて、そんなに長く生きてるの?」

と、ノーラが当たり前すぎる疑問を口にした。


灯美子がおかっぱの赤い髪を指でクルクルしながら、

僕に訊いてきた。


「はなして、いいの、かな?」


「前に、人間は全員違う種なんだ、て話はしたんだけど」


「なら、いいんじゃない」

と、一女子。


「あのね、」

と、灯美子が言った。


「お腹空いた」


みんながそうだよね、という雰囲気の中で、

僕はメイドさんに差し湯と、

食事のメニューをお願いした。


思いの外、

話が長引いて、

僕も小腹が減ってきていた。


英国風のアフタヌーンティーとか、

色々とそれらしき品物を眺めていると、

最後のページに「出前」と書いてあった。

近くのお店から持ってきてもらえるらしい。


こんなのがあるんだ、

と僕が思っていると、

彼女たちが選んだのは、

老舗のたいやきだったので、

僕は、

同じ店のやきそばを頼んだ。


記憶通りなら、

夜店の屋台で焼いているようなチープな麺と、

甘辛のソースに焼き海苔と紅生姜。

そして、

ちょっと麺がのびている感じが好みなんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ