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寝ているだけで代理人が世界征服してしまった話  作者: ルリア
第3章 自殺俱楽部編
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誓約と覚醒1

「なんですか、ここ?」


「節子さんは、嫌いだっけ」


一女子が言った。


「コウさんも嫌いですよ」

と、節子が言った。


すると、灯美子が

「好きだよ、ね?」

と、言った。


僕の後ろで幽霊として控えていたレムも、

「大好きですよね」

と、言ってしまったので、節子が僕を睨んだ。


「うーん、百年前のことだから、思い出せないなぁ」


「ねぇ」

と、一女子が座っても僕よりはるか高い位置から見下ろしながら、

「わすれたふりしてるんじゃないの?」

と、凄む。


「いや、こういうお店がすきかどうかといわれれば、あんまり、いったことはないかな」


ここは、南山荘から暗闇坂を下って平らになりかけた場所にある喫茶店だ。普通の喫茶店と違うのは、もともとがゲームやモデルガンといった玩具店だった関係で、店内に模造の銃器や古いゲーム器、さらには20世紀後半から21世紀前半のオタク系の物が色々と飾ってある。あと、店員は男は執事服、女はピンク色の足首まで隠れるドレスに襟には白いカラーという午前中仕様のメイド服だ。

僕らは、その店の入り口にあるテラス席で、ノーラを待っていた。彼女にかわりやすくと思ったのが、この白磁のような肌の白い2人が並んでいれば、いやでも人目を惹く。


灯美子が紅茶を運んできたメイドの足首をみた。


「ロンドン風なのね」


「あたしは白いソックスの方がいいわ」


「それはフランス風、ね」


灯美子が節子を指差した。


「そのスタンドフリルは、コウの好み?、かな」


「そうだよ」

と、僕がいった。


紅茶を取ろうとしたが、9歳のサイズの僕にはテーブルが少し高い。

節子が手伝ってくれた。


「まるで親子、ね」


「夫婦です」


すでに始めから不機嫌な節子がより不機嫌になった。


「にしても、なんであんな面倒な<誓約>をしたのよ」


節子が僕を横目でみた。


「大丈夫よ、ね」


「もう覚醒してるんでしょ」


僕は三人を見上げながら見渡した。

そんな時、ノーラが坂を下りてきた。

彼女はお誕生日席に座った。


「ごめん、マムが五月蝿くて」


マムというのは元国連事務総長で彼女の母親で、さっきまで南山荘で親子会議をしていた。


「説得したよ。これでみんなで暮らせる」


「よかった、ね」

と、灯美子が言った。


金髪碧眼の美少女が加わったことで、僕たちはより多くの通行人の注目の的なりながら、本題に入った。


「結局、殺すの?」

と、一女子。


こいつは昔からこの調子だ。


「だめ」

と、ノーラが言った。


「殺さないって、マムに約束したんだから」


「あなた?」

と、僕は節子に促され、

「そうだね、殺さないし、酷いことはしないつもりだよ」

とノーラに話しかける。


「このまま僕から溢れている霊子をレムのネットワークでペイガンに流すことで、平和を保てればいいと思ってるんだ」


「うーん、ありがたいんだけど、それって洗脳状態じゃない」


   似ていますが、洗脳とは違います


レムが割って入った。


   霊子を使ったマッサージのようなものです。恐怖心や闘争心を減少させることで、ペイガンの延命につながります


「微妙」

と、ノーラは言った。


「それよりも、人皮本(ベラム)はどうするの?」


「そっちはBGさんが対応しているけど」


「戦いになるの、ね」


「あと、あんた、覚醒してるでしょ、隠してもダメだからね」


「えーと」


「嘘は、だめ、よ」


「本当ですか、あなた?」


「何のは話?」


4人が僕を見つめ、

レムは幽霊のまま困った顔をしている。

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