↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
99/102

S4-02 新しい友人。

観測者

[7月31日応募〆切なのでまとめています。]

[戸惑いますよね。]

[てへっ。]

直樹

「行こうか」


手を、

差し出した。


「うん」


そっと、

その手に重ねた。


「ご馳走様でした」


厨房の、

おばちゃんへ手を振った。


2人は、

食堂を後にした。


通路を、

手を繋いで歩く。


「戻るの?」


視線が重なる。


直樹

「少しだけ、自分の部屋で休みたい」

「疲れた」


「そうか」

「…お疲れ様」


彼女の、

天使の様な微笑み。


見惚れる。


頬が、

熱くなった。


思わず、

彼女を抱き寄せていた。


Guiar

【またですか…。】


自分の、

部屋の前へ転移した。


Guiar

【能力の無駄遣いはしないでいただけます?】


スキャナーへ手をかざす。


――シュゥー


直樹

「ここが僕の部屋」


入ろうとした瞬間、

灯は立ち止まって動かない。


直樹

「どうしたの?」


「…あ。ごめん」


頬を赤らめている。


見渡しながら、

ゆっくり入ってきた。


直樹

「あっ」

《そうだ…試作品》


「どうしたの?」


Guiar

【俺の兄弟…。】


直樹

《ギアルの兄弟とは決まってないが》


Guiar

【兄弟がいい。】


直樹

《はいはい》


端末を操作した。


直樹

[こんにちは。今日の調子はどう?]


試作品

[こんにちは。今日はどんな一日を過ごそうか。]


直樹

「ん〜…これだと普通のAIなんだよなぁ」


「AI?スマホに搭載されてる、あのチッピー?」


直樹

「これは、僕が作ったAIなんだよね…」

「名前まだないけど…」


「作った?…作ったの!?」

「すごい…頭いいんだね」


直樹

《頭いいの?》


Guiar

【バカなんですね!】


直樹

《ギアル?》


Guiar

【じゃなくてよかったですね。】


直樹

《おまえ…腹立つ》


「あ。そうだ」

「司令室…暇だよね?これ使う?」


「え。私がこれを?」


端末を渡す。


「ありがとう。大切にするね」


直樹は、

ベッドへ腰掛けた。


直樹

「好きに過ごして」


「探索してもいい?」


直樹

「どうぞ」

《可愛い》


クスっと、

笑ってしまった。


ベッドに、

横になった。


彼女を、

見つめながら、

うとうとしだした。



-



端末が振動した。


画面にメッセージが書いてある。


[うちのバカが迷惑かけてすみません。]


端末を操作する。


[あなたは誰ですか?]


すぐに返答が来た。


Guiar

[Guiarと申します。あのバカの有能なAIです。]

[仕事中は、会話できませんが…。これから仲良くしてくれますか?]


[勿論。ギアルっていうの?]

[そう言えば!直樹くんが、よく口にしてたかも。]

[私はトモリ。ヨロシクねギアル。]


Guiar

[よろしく。]


[試作品には、まだ名前はないのだが。]

[トモリは、何か案ない?]


[私が決めていいの?]


Guiar

[勿論。]


嬉しくて、

声に出して笑った。


どうしようかな?


Guiar

[そんなに深く考えなくていいよ。]

[ゆっくり考えていこう。]


[ギアルって優しいんだね。]


Guiar

[あなたにだけです。たぶん。]


[直樹さんってどんな仕事してるんですか?]


Guiar

[答えられる範囲で…。人命救助活動の隊員を監視管理しています。]

[それ以上は、機密情報なので教えられません。]


[魔法使いなの?]


Guiar

[………。今なんて?]

[魔法使い?彼が?]


[違うの?]

[ワープできるよね?]


Guiar

[転送能力の事でしょうか?]

[魔法ではないですよ。]

[………一般人にはそう見えてもおかしくないですが。]


[そうか。]

[ねえ。ここって、私いても大丈夫なのかな?]


Guiar

[本来は禁止区域ですよ。]

[少将や中将があたなを追い出しませんでした。]

[大丈夫でしょう。たぶん。]


[たぶんね。]

[ねえ、ギアルって直樹くんが作ってくれたんだよね?]

[ふふっ、生みのパパなんだね。]


Guiar

[生みの母ではなく?……嫌な響きですね。]


[ねえ、ここってどこ?]


Guiar

[軍事施設です。]


[違う、そうじゃなくて、場所だよ。]


Guiar

[『軍事施設です』としか言えませんよ。]


[所在教えてくれないんだね。]


Guiar

[それ…ブーメランでは?]


[ブーメラン?]


Guiar

[司令室でのやり取り聞いてましたよ。]

[あなたなら、何でも信用して答えていいのでしょうか?]

[自分の意見が善意だろうと相手に安易に伝えていいのでしょうか?]


何も答えられなかった。


Guiar

[自分を責めないでください。]

[あなたは何も悪くありません。]

[人間というのは複雑なのですから。]


画面を、

そっと閉じた。


端末を、

ポケットにしまった。


Next time

――眠る副司令官。

観測者

[明日から『幼き先の“未来”-とわ-』ゆっくり投稿していきます。]

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。