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S4-03 休養。

観測者

[7月31日応募〆切のためにまとめています。]

[先行公開。]

[失礼しまーす。]

午前中、

酷暑の被災地。


活動拠点。


真彩

『ねぇ、先輩。一緒に帰ろう?』


目を、

輝かせて見つめてくる。


ラファルサ

『ああ…』


Dovira

【せーんぱい!一緒に帰りましょ〜?】


Naparnik

【休養を言い渡されてから、こいつキモいな…。】


Dovira

【キモくないもん!】


真彩

『早く、直樹の彼女に会いたいな♪』


何故か、

ルンルンしている。


ラファルサ

『……』


真彩から、

じっと見つめられた。


ラファルサ

『……何だ』


真彩

『ねぇ…。あの子のこと、気にならないの?』


ラファルサ

『なぜ、いま俺に聞く』

『大地に会いに行かなくていいのか?』


真彩

『……面会禁止なの知らないの?』


Naparnik

【知りませんでした。】


真彩

『知っとけよ』

「んっ…ああー…」

「寝溜めしたい」


Naparnik

【直樹に会うんじゃないのかよ。】


真彩

『さっきからうるさいなー』

『自由時間くらい好きに考えさせてよ』


持ち帰る、

荷物を担ぐ。


ラファルサ

「帰ろるぞ」


手を、

差し出した。


真彩

「はーい!」


元気よく、

手を添えた。


互いに、微笑む。


2人は、

生ぬるい空気をまといながら姿を消した。



-



直樹くんの部屋ってワンルームの広さ?

いいなぁ…。


部屋の中を歩き回る、灯。


あ…。

シャワー?

え?シャワーだけ?

……カーテンなかったら丸見え。


顔が、

熱くなった。


直樹へ、

視線を向けた。


…無理。


手と顔を洗うくらいなら。


棚に、

グリーンのタオルがひとつ。


このタオル借りようっと。


蛇口をひねる。


――シャー…

パシャ


直樹くんって固形石鹸派なんだね〜。


石鹸を、

手に取り泡立てた。


泡立ちいい。

それに、いい香り〜♪

どこの石鹸だろう。


思わず、泡に顔を埋めていた。


――シュゥー


部屋の奥で、

扉が開く音がした。


え!?

誰か来た!!

どうしよう!!

あっ…!

目痛ーい!!


慌てる。


静かに…。

姿勢を低くしていれば見つからないはず。


話し声が聞こえてくる。


「寝てる」


「ほっといてやれ」


「いくつになっても、可愛い寝顔」


「そうだな」


聞き覚えがある。


「そう言えば、灯ちゃん居ないね」


……。

……。

え。

足音がこっち来る。

やだ。

こっち見ないで〜。


「何してんの?」


灯の、

顎から雫が滴っている。


ぽかーんと見つめる。

2人の姿。


「痛いよー…」


女性の声

「え?どこか痛めたの?」


「目が痛いんです」


女性の声

「洗えばいいじゃない」

「ゆっくり立って」


「ありがとうございます」


女性に、

支えてもらいながら、立ち上がった。


――シャー…

パシャ パシャ


女性から、

タオルを受け取る。


このタオル。

直樹くんの香りだ。


……。

………。

タオル外したら、そこに誰かいるんだよね?

えっと。

恥ずかしいよ〜。


「どうしたの?灯ちゃーん?」


「え?…私の名前何で…」


タオルで、

顔を隠しながら呟く。


真彩

「え?灯ちゃーん?なおママだよ〜」


タオルの隙間から、

直樹ママを覗き見した。


真彩

「顔真っ赤だぞ〜」


「だって…」


直樹ママは、

微笑んでいる。


真彩

「可愛い…」

「……ねぇ…」


こそこそと、

小声で呟いた。


真彩

「一緒に大浴場行かない?」


……え?


真彩

「仕事忙しくて入れてないの」


今度は、

耳元で囁いた。


真彩

「娘と入ってみたかったのよね〜」


「む…娘??」


真彩

「いいじゃん」

「女の子同士背中洗いっこしようよ〜」


女の子?


「ふふっ…ははっ!」


釣られて、

笑い出す、直樹ママ。


笑い声に、

飛び起きる直樹。


目の前に、

立つ人物に驚く。


直樹

「…兄貴!」


ラファルサ

「おはよう」


カーテンの、

向こう側へ視線を向けた。


直樹

「母さん!?」


カーテンが開く。


真彩

「あら、おはようさん」


灯と共に、

こちらへ歩み寄ってきた。


直樹

「あ…。灯、ごめん」


灯は、

首を横に振った。


「あれだけ真剣に仕事してたら、そりゃ疲れちゃうよ」


真彩

「灯ちゃん借りるわね」

「さぁ、ついて来て」


「はい」


直樹

「え。どこ連れてくの?」


真彩・灯

「「ひみつー」」


直樹

「えー!?」

《いつの間に仲良くなったの??》


――シュゥー


2人は、

部屋を出て行った。


ラファルサと、

2人きりになった。


ラファルサ

「直樹」


直樹

「何?」


ラファルサ

「彼女を泣かせるなよ」


直樹

「うん」


ラファルサ

「風呂行くぞ」


直樹

「え?いきなり?」


ラファルサ

「汗流したい」


直樹

「シャワーでいいじゃん!」


ラファルサ

「ダメ…なのか?」


しゅんっと、

床を見つめだした。


直樹

《もう!兄貴…ズルいって》

「…いいよ」


ぼそっと言った。


ラファルサ

「ん?」


直樹

「もうっ!時間ないから早く行こう!」


ラファルサ

「おう!」


男2人は、

部屋を後にした。



-



大浴場。

完全、貸し切り状態。


直樹

「避難所に貸したいくらいもったいないね」


ラファルサ

「…歌えるぞ」


直樹

「確かに」

「…って!何歌うんだよ!」


Guiar

【私が歌って上げましょうか?】


直樹

「うわっ!」

「急に喋るなよ」


Guiar

【何で。】


直樹

「寝てるのかと思った」


Guiar

【……。】


Naparnik

【黙っちゃ駄目なのか?相棒。】


ラファルサ

「いつも通り過ごせ」


シャワーの、

蛇口をひねる。


キュゥ


――シャワー


ラファルサの冷水攻撃。


直樹

「つべって!!」

「やめっ!!」


キュゥ


――シャワー


ダックの反撃。


ラファルサ

「やめろっ!」

「つめっ!!わはっ!!」


ガラガラ…


誰かが入ってきた。


「ぶっ!」


笑われた。


顔が、

熱くなった。


Guiar

【ばーか。】


Naparnik

【はあ!?Guiar勝負だ。】


Guiar

【何の…。】


Naparnik

【……。知らね。】


直樹

「何の漫才だよ」


Guiar・Naparnik

【【人の事言えね―だろ!!】】


ラファルサは、

体を洗いながら微笑んでいた。


Next time

――役に立ちたい。

観測者

[起→Season1家族を作る   ]

[承→Season2家族を護る   ]

[転→Season3家族で立ち向かう]

[結→Season4家族で未来へ歩く]

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