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wW-60 Emotional outburst

真彩に、

少佐が負ける!?

真彩

《手を抜いてるだけなのかな?》


Dovira【少佐、案外遅いですね。】

Naparnik【Dovira!絶対、捕まえてみせます!ね、相棒!】


ラファルサ

《何だ》


Naparnik【やりましょう!】


ラファルサ

《…やらん。気が散る》

「今度こそ!」


真彩へ、

飛び込む。


――スッ

ドサッ


脚が、

手をすり抜ける。


ラファルサ

「クソッ!!」

《何故だ》

《俺が主婦に負けるだと!?》


床に、

拳を叩きつける。


真彩

「少佐ー!大丈夫??」


肩で、

息をしつつ振り返る。

額から汗が滴る。


真彩は、

平然としている。


ラファルサ

「なぜだ…」


Naparnik【相棒!】


ラファルサ

「うるさい!黙れ!!」


真彩

「…ただ、逃げてるだけだけど」


ラファルサ

「隙あり!!」


――スッ

ドサッ


ラファルサ

《くっそ…》


真彩

「何やってんの?」


背後から声。


ラファルサ

《…》


Dovira【先輩ー!シンクロしないんですかあ??気持ちいいですよ〜】

Naparnik【…】


真彩

「ナパルが可哀想」


ラファルサ

「…あ!?」


殺気、

というオーラーを纏う。


真彩

「いえ…別に」


瞬時に、

視線を逸らされた。


ラファルサ

《怯んだか!?》

《今度こそ!》


チャーリー

「タイム!!」


真彩

「だい…中佐!」

中佐へ駆け寄る。


チャーリー

「真彩。Doviraを使いこなしてるね、偉い偉い」


頭を、

撫でている。


ラファルサ

《何だあれは…腹立つ!》


Naparnik【相棒…聞いてます?】


ラファルサ

《…お前は黙ってろ!》


Naparnik【…】


南戸

「ラファルサ。気づいていなかったのか」

「実はな、チップ交換後から戦術が変わったのだよ」


大佐と中佐が、

心配そうに見つめてくる。


ラファルサ

《…変わったとは……》


チャーリー

「同期させろ」


ラファルサ

「…はい?」


Dovira【先輩とシンクロですよ。少佐!】

Naparnik【……俺は嫌われてるんですよ。】

Dovira【先輩!?】

Naparnik【ほっといてください。】

Dovira【ぴえええぇぇ!!先輩がああぁ!!いじけちゃってますよっ!!】


真彩

「ドヴィラ、うるさいって」

視線が合う。

「少佐。ナパルのこと見捨てないであげてよ」


ラファルサ

《……ぅ…》

「そう言われてもな…」


真彩

「ナパルを受け入れればいいのに」


ラファルサ

「受け入れる…」


真彩

「そうやって、ナパルに触れてるのにね…」


首の後ろに、

手を触れていた。

無意識だった。


ラファルサ

「相棒…」


Naparnik【何ですか?】


ラファルサ

「同期。俺等出来るのか?」


Naparnik【…俺のこと嫌いなんでしょう。】


ラファルサ

「俺、そんなこと言った覚えないが…」


Naparnik【あーーっ!俺、また勝手に解釈していました。】


ラファルサ

「お前。極稀に、そういう変な癖あるよな」


Naparnik【人の事、言えないと思いますよ。】


ふっ…

思わず、

笑みが溢れる。


ラファルサ

「相棒。お前と同期したい。頼めるか?」


Naparnik【勿論だ。相棒。】


ラファルサ

《!》

《温かい》


力が、

みなぎる。


呼吸が、

安定する。


体が、

軽くなる。


ラファルサ

《まるで、オーラに包まれたようだ》


Dovira【やっと、先輩のカッコイイとこ見れますぅ〜!】

Ratio【Naparnikの同期を検出。】

Dovira【先輩。今、30%で止まってるよ。マヤ、続きやろうよ!!】


真彩

「ドヴィラ、元気過ぎ」

肩をすくめる。

「先輩。おーいで」

手を振って、姿を消す。


Dovira【先輩、バイバ〜イ!】


ラファルサ

「フッ…ハハハッ…」


吹っ切れたかの様に、

肩を震わせながら大笑いした。


大佐と中佐は、

唖然としていた。


ラファルサ

『また、逃げるのか』

『今度こそ……捕まえて見せる!』


Naparnik【行くぜ!相棒!!】


Ratio【Naparnik同期率急速に上昇。100%達します。】


風をも、

震わすこともなく

姿を消した。


真彩

《ドヴィラ!!!》


Dovira【ぎゃああああああああーーーー!!!】


Ratio【Dovira同期率低下。】


真彩

《うるっざ!!お前の叫び声、頭響くんだよ…》

「んっ!!い゙っ!!」


Naparnik【いまだ!!】


ラファルサ

「捕まえた!!」


強く、

抱き寄せられる。


真彩

「ドヴィラのバカーーー!!!」


Dovira【ごめんなさい。…しゅん…。】


ラファルサ

「もう、逃さない。絶対、離さない」


真彩

「いや…離せよ」

少し、

抵抗したが勝てなかった。

「いいから、離せって!」


ラファルサ

「嫌だ」


真彩

「逃げねーよ!!」

叫ぶ。

「大地ー!!」


ラファルサ

《…っ…》


――死の宣告。


そんな、

視線を遠いのに近くから感じる。


ゆっくり、

中佐へ視線を向ける。


Naparnik【Ratioの同期率、上昇中。相棒…】

Dovira【先輩…。先輩に出会えて幸せでした。しくしく。】

Naparnik【ああ、俺も楽しかった。】


ラファルサ

《おい、やめろお前ら》


真彩

『離せって言ってるだろうが!!蹴るぞ!!』


ラファルサ

『蹴るだと!?やれるものならやってみろ!!』



暴れる者と、

羽交い締めにする者。


それを、

見届ける。

大佐と中佐。


シンクロ。

それは、AIとの信頼の証。

Next time

――融合。


カクヨムに追いついてきました。

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