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主婦から“平和な”転職できますか?Season 1 〜主婦をスカウトしたはずが、俺がスカウトされていた〜  作者: しろ兎
Season 1 〜主婦をスカウトしたはずが、俺がスカウトされていた〜
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58/81

wW-57 Mimicry

ラファルサは察した。

――かくれんぼ。

抱えられた直樹。


Naparnik【お姫様抱っこですか。相棒やりますね。】


ラファルサ

《…》


ゆっくり、

風呂場に降ろす。


キュッ

シャー…


ボディーソープへ

手を伸ばす。


直樹へ視線を向ける。


ラファルサ

「お湯がいいか?」


直樹は、

小さく、

首を傾げる。


直樹

「水でいいよ」

首を振った。


ラファルサ

「了解」


フローラルな香り。


優しく、

小さな足を洗う。


砂が、

水に流れて行く。


直樹

「ねえ、ママのお友達って。女の人?男の人?」


Naparnik【生物上、男性ですね。】


ラファルサ

《際どい質問だな…》

「男だ」


直樹

「何で、女の人の喋り方なの?」


Naparnik【…確かに。癖でしょうか。】


ラファルサ

《おいおい…》

「俺でも知らない」


直樹

「ラファにぃくすぐったいよ」


軽く暴れる。


ラファルサ

「もう少しだ」


倒れない様に支える。


直樹

「学校で、ラファにぃのこと、カッコイイってみんな言ってたよ」


ラファルサ

「ん?そ…そうか」


Naparnik【良かったですね。モテましたよ。】


ラファルサ

《…》


少し、

耳が熱くなった。


ラファルサ

「拭けたぞ」


頭を撫でる。


直樹

「今日も一緒にお風呂入ろ!」


笑窪が、

影で目立つ。


ラファルサ

「ああ、もちろん」


微笑む。


直樹

「やったー!」


小さく、

ジャンプした。


二人は、

リビングへ戻る。


静かだった。


Naparnik【ここには、誰もいませんね。】


ラファルサ

《家には居るだろう》


Naparnik【居ないですね。】


ラファルサ

《は?Dovira・Ratioの位置情報》


Naparnik【…できません。】


直樹

「ママ?パパー?お…お姉ちゃん?」


――はうっ…ン


ラファルサ

《成る程…》

『何をしている』


――シーン


ラファルサ

《Naparnik》


Naparnik【…】


ラファルサ

「ちっ」


舌打ちに、

びっくりする直樹。


直樹

「え…ぅ…なに?」


ラファルサ

「すまん。悪かった」

直樹に屈む。

「どうやら、3人は隠れている様だ」

「探し出せるかな?直樹隊長!」


瞳が、

キラキラと輝き出す。


直樹

「かくれんぼ!?ラファにぃ、一緒に探そう!」

はしゃぐ。


ラファルサ

「ああ。任せろ!」

腕を捲くる。

「隊長!まずは、どこから攻めましょう」


直樹

「んとね…」

喉を鳴らす。

「キッチンを攻めるぞぉぉ!!」


ラファルサを、

引き連れ駆け出す。


直樹

「あー…いなーい」


ラファルサ

「技術戦術局 UI開発支援課 主任技術補佐 カルディ。出てこい」


カルディ

『はあ??』


直樹は、

ぽかーんと、

ラファルサを見上げている。


ラファルサ

「命令だ。従え」


カルディ

「ズルいですよ!」


ステレス解除。

キッチンの壁際に立っていた。


直樹

「居た!!みーつけた!」


楽しそうに、

カルディへ駆け寄る。


カルディ

「お姉ちゃんって読んでくれてありがとうぉ〜いい子ね〜」


直樹は、

頭を撫でられ、嬉しそう。


直樹

「後は、ママとパパだね」


――ピンポーン


家の、

チャイムが鳴った。


「はいはい」


玄関を開ける。


玄関へ、

駆け寄る直樹。


直樹

「ママミッケ!」


配達員

「ありがとうございました」


真彩が、

抱える箱。


直樹

「ピザあ!?」

瞳を輝かす。


真彩

「おっ。よくわかったな」


直樹

「そりゃあね!」

鼻の下を擦る。


小さな、

笑い声が玄関で響く。


真彩

「冷めないうちに食べよう」


直樹

「うん!やったー!」


リビングへ駆けて行く。


その影で、

ひとり寂しく隠れている中佐であった。


ラファルサは3人の後ろ姿を見送った。

静かに、

寝室へ振り返る。


ラファルサ

「相棒」


大地

「…ははっ。食い物には勝てねーんだな」

しょんぼり。


ラファルサ

「俺が居る」


大地は、

肩をすくめた。


大地

「これからも、我が家に居てくれるか?」


ラファルサ

「俺が?」

腕を組む。

「だが…」


大地

「仕事復帰の事か?」


ラファルサは頷く。


大地

「それなら、準備完了している」

ラファルサの肩を叩く。

「明日からでも、復帰可能だぞ」


ラファルサ

「え…」


大地

「でも、夜は必ずここへ帰ってこい」


ラファルサ

「…ぁっ……」

息を飲む。


大地

「俺の命令だ」


ラファルサ

「はい」


大地

「相棒、行こう。ピザ無くなっちゃうぞ」


リビングへ

二人は入って行った。


――カンパーイ


そんな賑やかな声が、

聞こえてきそうな夕暮れであった。

少佐の、

帰る場所。

友情・絆が深まる。


Next time

――Season1最終回

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