wW-54 Looking back #3
じーっ
…こっち見んな。
(*´ェ`*)ポッ
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直樹へ、
視線を向ける。
周囲には、
姿が見えない少佐。
直樹の、
真横に居る。
脳内で響く。
真彩
『お前!あの時の!』
カルディ
『この間は、どーも。さっ、座って』
真彩は、
静かに、座らされる。
カルディ
『これ以上動かないで。大勢の前で目立ってしまうわ』
真彩の、
首筋に触れる。
真彩
『何するの!?』
カルディは、
小さく笑う。
カルディ
『Doviraちゃん、お返事しなさーい!』
大地
《動いた》
次の瞬間。
カルディの前に、少佐が現れる。
ラファルサ
『真彩から離れろ!!』
カルディへ、
膝蹴り。
大地
『ストップ!』
寸前で止まる。
ラファルサ
『その声は!』
カルディ
『そう、ストープ。そうよ、お利口ね』
呆れ声で、呟く。
『声だけですか中佐』
大地
『…』
カルディ
『異常事態なのに、あなたが出てこないのはどうかと思いますよ』
大地
『補佐のお前で十分だろう。俺は休日なのでね』
カルディ
『仕事よりも運動会ですか…』
大地
『黙って作業できないのか?』
カルディ
『だってぇー』
大地
『少佐、お前も座れ。相棒の点検をする』
ラファルサ
『…』
Naparnik【流石に、中佐の命令には逆らえませんね。】
少佐は、
不満そう。
そっと、
隣に座る。
Naparnik【ステレス解除します。】
空気に、
馴染むように姿を現す。
カルディ
『う〜ん…Doviraちゃん、かなり無理してるみたいね』
ため息。
『ねえ、修正パッチ入れたほうが良いのでは?』
大地
『お前がやれ』
カルディ
『あなたが作ったAIでしょう』
カルディの視線は、
大地へ行く。
大地
『…』
カルディ
『そう、あなたがその気でしたら…私帰ろうかしら〜ぁ』
大地
『…』
真彩
『…ん?そう言えば。大地、微動だにしない』
大地
《余計なことしてくれたな…》
カルディ
『ああ…もうっ、やんなっちゃう』
大地
『さっさと終わらせろ』
カルディ
『はいはい!わかりました!』
大地
《ん?》
ふと、
真彩と、
視線が合った。
――微笑んだ。
真彩の、
表情がいつもと違う。
大地
《気づかれたか…》
カルディ
『あら、私に微笑んでくれたんですか?』
大地
《はあ!?》
『お前は、こっち見んな!』
カルディへ、
横目で睨みつける。
真彩
「どうしたの?大地…」
大地
《やべっ…》
「え…いや?何が?」
真彩
「え…その…視線が怖かった」
大地
「え?俺?」
《流石に…隠せてないか…》
オカマな男の補佐
『フフッ…中佐可愛い』
大地
《あの野郎!!》
すくっと、
立ち上がった。
大地
「トイレ行ってくる」
真彩
「うん」
3人は、
視線で追ってくる。
カルディの後ろを通過。
で、
済まなかった。
ポンッと、
肩に手を置く。
大地
「わかってるんだろうな」
驚きの、
視線を浴びる。
カルディ
『あっ…はいっ!』
離れた。
旧校舎へ入る。
階段。
規制線を、
潜り抜ける。
ため息。
2階の階段。
大地
《Ratio。援護しろ》
Ratio【了解。】
腰掛ける。
大地
《DoviraのDataチェック停止。Backup。》
Ratio【遠隔操作開始。停止確認。Backup開始します。】
視線だけで、
パネルを操作する。
小刻みに、
眼球が揺れる。
UIが、
高速で表示され閉じる。
カルディ
『結局、やってくれるんじゃない』
大地
『お前は、Naparnikをやれ』
カルディ
『はいはーい。少佐、失礼するわよ』
カルディは、少佐へ移る。
Ratio【Backup完了。】
大地
《修正パッチ、アップデート》
Ratio【了解。20秒で完了します。】
大地
《とうとう、明かすのか…》
UIが閉じた。
Dovira・Ratio【再起動します。】
階段を下り。
旧校舎からでた。
視線は、
愛しの妻へ。
大地
《真彩…》
倒れそうな、
妻の体をそっと、
引き寄せた。
真彩
「大地…」
――名を呼ぶ、その掠れた声に…
大地
「ここにいる」
――心が痛かった。
Next time
――wW-51 大地。




