wW-53 Looking back #2
え?
…え?
じっ…。
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Replay
This is Naparnik-001.
Respond to the Dovira transmission.
:Have you finished the task I assigned you?
(俺が頼んだ仕事は終わったか?)
This is Dovira-001.
Message received.
:I should be finished shortly.
(もうすぐ終わる。)
Naparnik-001.
:Dovira, you’re taking too long. What are you going to do if the enemy attacks?
(Dovira、時間がかかりすぎだ。敵が襲ってきたらどうするつもりだ?)
Dovira-001.
:I’m sorry. I’ll speed up the processing.
(ごめんなさい。処理を早めます。)
Ratio【Naparnikがまた、DoviraへBackupを要求しています。】
大地
《バクか…。DoviraへBackup停止命令。》
Ratio【了解。】
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Ratio【Dovira, please reply.】
(Dovira応答しなさい。)
Dovira【What?】
(なに?)
Ratio【Stop backing up. That’s not your job, is it?】
(バックアップやめなさい。あなたの仕事じゃないでしょう。)
Dovira【If Mum says so… I’ll stop.】
(お母さんがそう言うなら…やめる。)
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児童
「開会式を始めます!はじめの言葉」
大地
「始まりましたね〜」
腕章をつけて巡回する真彩。
視線で追う。
大地
《真彩だ》
ラファルサ
『忙しそうだな』
真彩
『暇そうだな』
Naparnik【嫌味ですかね。】
離れていく。
大地
《…》
横目で、
少佐を見る。
ラファルサ
『手伝えるものなら…手伝っている』
Dovira【先ぱーい!終わりましたー!】
Naparnik【ご苦労。警戒態勢に入れ。】
Dovira【了解しました!】
大地
《駄目か…》
ため息。
ラファルサ
『相棒?』
Naparnik【お気になさらず。我々AIの問題なので。】
ラファルサ
『話せ』
大地
《…》
Naparnik【機密情報です。申し訳ございません。】
ラファルサ
『ちっ』
大地
《ちっ》
Naparnik【舌打ちしても無駄ですよ。】
開会式が終わり。
児童が各席へ着いた。
《ちょっ!》
笑いで、
吹き出す。
大地
「ぶっ!直樹のうちわ何だ、あれっ」
ラファルサ
「どこだ…」
大地
「あそこ、3列目の後から2番目…」
視線を、
少佐へ向ける。
ラファルサ
『わからない…』
目を細め、
膝を突いて探している。
大地
《あんなに目立つのに》
直樹のうちわに、
“こっち見て!!”
と書いてある。
Naparnik【俺は、見つけられましたよ。傑作ですね。】
結局、
見つけられなかった。
諦めて、
座り込む少佐。
ラファルサ
「トイレ行ってくる」
大地
「おう、行ってら」
少佐を見つめる。
旧校舎へ、
入っていく。
背後に気配。
カルディ
『Naparnikのバグ。放置したままだとDoviraちゃん…』
大地
『だから、お前を呼んだ』
カルディ
『あの子達、じっとしていないのだもの…』
大地
『Ratio。DoviraのDataチェックの状況は』
Ratio【65%進行中。低速度です。】
カルディ
『どうするの?』
大地
『戻ってくる』
カルディ
『…もうっ』
大地
「相棒、おかえり」
真彩へ、
視線を向ける。
大地
「役員はいいの?」
真彩
「うん、10時半頃にもう一度集まる」
大地
「その時間って、直樹の番じゃね?」
真彩
「マジで?…最悪」
『でも、自分の子どもの番の人は見に行っていい感じだったな』
少佐は、
周囲を警戒していた。
真彩は、
首を傾げる。
真彩
「大地、直樹のうちわ見た?」
大地
「見た見た」
直樹へ、
視線を向けて微笑む。
直樹は、
うちわをパタパタさせがらアピールしている。
真彩
『可愛い』
大地
《あの馬鹿!何やってんだよ!》
直樹の背後の通路。
観客に紛れて立つ男。
真彩
『知ってる』
視線が合った。
不敵に笑う。
児童席に入る。
大地
《おい!カルディやめろ!》
そっと、
息子の隣に屈んだ。
真彩
「くっ!」
『やめろお!!!』
大地
《ちっ》
男は、
嬉しそうに微笑む。
ラファルサ
『相棒!』
Naparnik【了解。大気と融合します。】
姿を透明化。
静かに、
音もなく消えた。
入れ替わる様に、男が現れる。
カルディ
『馬鹿な男』
真彩が、
振り向く。
真彩
『…っ!!』
児童席へ、
転送した少佐。
ラファルサ
『居ない』
Naparnik【対象、真彩の前に移動。】
ラファルサ
『なに!』
少佐の視線は、
真彩へ向く。
大地は、
微動だにせず。
少佐を、
見つめた。
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