wW-48 It's sweat
心の声、
筒抜けじゃなくなりました。
そっと、
背を撫でられる。
真彩
《その手、安心する》
大地の、
呼吸が、髪を撫でる。
大地
「大丈夫…」
耳元で囁く。
温もりを、
隣で感じた。
Naparnik【再起動します。】
オカマな男の補佐
『ふぅ…終わりましたよ』
二人を見つめ。
小さくため息。
『お邪魔するわよ』
軽く腕を組みながら。
『Doviraちゃーん、起きてる?』
Dovira【え…あっ。はっ…はい!?】
オカマな男の補佐
『あら、恥ずかしがり屋さんなのかしら?』
Naparnik【認証しました。戻ったぞ、相棒。】
ラファルサ
《おかえり。相棒》
Naparnik【筒抜けじゃなくなりましたね。】
ラファルサ
《どういうことだ》
オカマな男の補佐
『アナタ達、近すぎたのよ』
ふふっと笑う。
『同期が高すぎてDoviraちゃんオーバーヒート寸前だったのよ』
ラファルサ
『そうだったのか。手数を掛けた』
ラファルサは、
そっと、
首の後ろを撫でる。
Naparnik【…っ……。撫でるなよ。】
オカマな男の補佐
『あの二人、そっとしておきましょう?』
ラファルサ
『ああ…』
オカマな男の補佐
『子どもって元気ね。お肌ぴちぴちで羨ましいわ』
放送席
「次は、5年生による、徒競走です。」
大地
「お!直樹の出番だ!」
真彩
「もうそんな時間!?」
真彩は、
慌てだす。
Dovira【あわわ!大変っ!PTA!!】
真彩
《…俳句か?》
大地
「応援の方が優先だろう!」
真彩へ微笑む。
「行こう!」
手を握る。
真彩
「うん!」
大地
「相棒。置いてくぞ!」
ラファルサ
『え…あの…』
大地
「ほら、来い!」
Naparnik【行かないと、直樹さん泣きますよ。】
ラファルサ
「ああ」
オカマな男の補佐
『私は、帰らせていただきます。ごゆっくりと』
小さく、
手を振る。
すっと、
音もなく消えた。
3人は、
校庭へ移動する。
真彩
「3レーンだって」
大地
「カメラスタンバイOK!」
真彩
「あっ、居た居た」
真彩は、
スマホで、
写真を撮った。
大地
「手、振ってるぞ」
大地は、
ラファルサへ、視線を向ける。
ラファルサ
「あれか…」
大きく腕を振った。
真彩
「めちゃくちゃ喜んでるじゃん!」
二人の笑い声。
大地
「ありがとうな」
微笑む。
ラファルサ
「いや…」
耳が熱くなった。
放送
「位置について…よーい」
パンッ…
「頑張れ!!」
「直樹ー!!」
ラファルサ
「速い!」
大声で叫んだ。
「行けー!!」
耳がキーンと響く。
真彩
「うるさっ!!!」
Naparnik【流石、相棒。一斉に注目を浴びましたね。】
視線が集まる。
大地
「速度が上がったぞ!」
ぶっちぎりの1位だ。
真彩
「直樹、頑張れー!!」
ゴール目前、
拍手が鳴り響く。
大地
「よっしゃ!!」
真彩
「良く頑張った…」
Dovira【え…泣く場面だった??】
Naparnik【我々には、わかりませんね。ねっ相棒。え…】
真彩
「え…」
大地
「おい…」
Naparnik【相棒?なぜ泣いているのです??】
ラファルサが号泣していた。
ラファルサ
「あ…汗だ…」
真彩
『誤魔化し方、下手か?』
Naparnik【歳ですね。】
Dovira【可愛いですぅ!!】
真彩
《少佐って何歳なの?》
Dovira【41歳ですよ。】
真彩
《へぇ…》
ラファルサ
『ドヴィラ。お前…』
Dovira【ひゃぃ!!】
Naparnik【やれやれ。許可なく、答えるから…。】
直樹
「ラファにぃ〜!!」
ラファルサ
「お〜!」
真彩
「すっかり、お兄ちゃんね」
大地
「ははっ、そりゃ良かった」
真彩
「あ…そうだ…」
大地
「ん?どうした?」
真彩
「保護者競技、二人ででたら?」
大地
「は?」
ラファルサ
「…ん??」
30 minutes later…
放送席
「保護者による、二人三脚です。」
直樹
「パパー!!ラファにぃ!!頑張れ!!」
真彩
《直樹の背後カメラスタンバイOK!》
Dovira【先輩の勇姿、完璧に収めます!!】
Naparnik【絶対、少佐狙いですよね??】
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Shall we switch our focus to Rafalsa?
Are you ready?
【Of course!!】
ラファルサ
「俺なんかで良かったのですか?」
大地
「俺等、相棒だろ」
Naparnik【友情ですね。】
放送
「位置について…」
大地
「1・2の掛け声」
ラファルサ
「はっ!」
放送
「よーい…」
パンッ…
「「1!!、2!!、1!!、2!!…」」
直樹
「がんばれー!!」
真彩
《……流石、軍人だな》
縺れることなく、
ダントツトップで走行。
Dovira【せーんぱーい!!がんばれー!!】
Naparnik【Dovira Shut Up!!】
真彩
《お前の先輩、照れてんぞ》
Naparnik【照れてません!!】
すげー…
怪物だな…
カッコイイ…
辺りが騒然としている。
パンパンッ…
直樹
「やった!!ママやったよ!!」
こちらへ
向いて手を振る。
視線を男二人に戻し、
大きく腕を振った。
直樹
「パパー!!ラファにぃ!!」
二人は手を振り返す。
大地
「気持ちいーぃ!」
ラファルサ
「いい走りでしたよ」
二人は意気投合。
手と手を重ねた。
Naparnik【ハイタッチ。素晴らしい!!】
競技を終え、
戻ってくる二人。
Dovira【先輩!!お疲れ様です!!】
Naparnik【俺は、何もしていませんが…】
真彩
「お疲れ!」
大地
「おう…」
直樹
「パパ!!ラファにぃ!!カッコ良かった!!」
すげー!
いいなぁー!
カッコイイー!
児童席から声が溢れる。
ラファルサは、直樹へ微笑む。
大地
「次はお昼だな。パパたち向こうで待ってるよ」
直樹
「わかった」
直樹は、手を振る。
ラファルサ
『腹減った』
真彩
『知ってる』
大地
「お弁当楽しみだ」
円満の笑み。
微笑ましい、
その男二人の背を写真に収めた。
男の友情ですね。
Next time
――嫉妬。




