wW-47 Chief Engineer
ん??
…いや、何でもないです。
真彩
『お前!あの時の!』
オカマな男
『この間は、どーも。さっ、座って』
静かに、
座らされる。
オカマな男
『これ以上動かないで。大勢の前で目立ってしまうわ』
首筋に触れる。
真彩
『何するの!?』
背後から、
ふふっと声。
オカマな男
『Doviraちゃん、お返事しなさーい!』
次の瞬間。
目の前に、
ラファルサが現れる。
ラファルサ
『真彩から離れろ!!』
男へ、
膝蹴り。
謎の声
『ストップ!』
寸前で止まる。
ラファルサ
『その声は!』
オカマな男
『そう、ストープ。そうよ、お利口ね』
呆れ声で、呟く。
『声だけですか中佐』
中佐
『…』
オカマの男
『異常事態なのに、あなたが出てこないのはどうかと思いますよ』
中佐
『補佐のお前で十分だろう。俺は休日なのでね』
オカマな男の補佐
『仕事よりも運動会ですか…』
中佐
『黙って作業できないのか?』
オカマな男の補佐
『だってぇー』
中佐
『少佐、お前も座れ。相棒の点検をする』
ラファルサ
『…』
Naparnik【流石に、中佐の命令には逆らえませんね。】
不満そう。
そっと隣に座る。
Naparnik【ステレス解除します。】
空気に、
馴染むように姿を現す。
オカマな男の補佐
『う〜ん…Doviraちゃん、かなり無理してるみたいね』
ため息。
『ねえ、修正パッチ入れたほうが良いのでは?』
中佐
『お前がやれ』
オカマな男の補佐
『あなたが作ったAIでしょう』
補佐の視線は、
大地へ行く。
中佐
『…』
オカマな男の補佐
『そう、あなたがその気でしたら…私帰ろうかしら〜ぁ』
中佐
『…』
真彩
『…ん?そう言えば。大地、微動だにしない』
表情が硬い。
正面を見つめる、視線が鋭い。
何かがおかしい。
オカマな男の補佐
『ああ…もうっ、やんなっちゃう』
中佐
『さっさと終わらせろ』
オカマな男の補佐
『はいはい!わかりました!』
大地と、
視線が合った。
微笑んだ。
でも、
いつもと違う。
オカマな男の補佐
『あら、私に微笑んでくれたんですか?』
中佐
『お前は、こっち見んな!』
補佐へ、
横目で睨みつけている。
真彩
「どうしたの?大地…」
大地
「え…いや?何が?」
真彩
「え…その…視線が怖かった」
大地
「え?俺?」
オカマな男の補佐
『フフッ…中佐可愛い』
大地は
すくっと立ち上がった。
大地
「トイレ行ってくる」
真彩
「うん」
3人は大地を、
視線で追った。
補佐の後を通過。
で、
済まなかった。
ポンッと、
補佐の肩に手を置く。
大地
「わかってるんだろうな」
豹変に、
思わず、
ぎょっとした。
オカマな男の補佐
『あっ…はいっ!』
去って行った。
真彩
『少佐…あの…』
ラファルサ
『…あ…ああ』
Naparnik【なぜ、そんなに驚いているんです?】
オカマな男の補佐
『Naparnikちゃんはお黙り!』
『あら…まあ』
視線の先のUIが、
高速で表示される。
オカマな男の補佐
『結局、やってくれるんじゃない』
中佐
『お前は、Naparnikをやれ』
オカマな男の補佐
『はいはーい。少佐、失礼するわよ』
補佐は、
ラファルサへ移る。
沈黙。
視線の先には、
直樹が児童席に座っている。
真彩は俯き。
小さく口元を動かした。
UIが閉じた。
Dovira【再起動します。】
目の前がぼやける。
少しだけ、
呼吸が浅くなった。
ふわっ。
空気が撫でた。
そっと、肩を寄せられた。
真彩
「大地…」
大地
「ここにいる」
旦那様、
優しいと思いません?
え…そこじゃないって?




