wW-42 I'm here
第2部、突入。
包まれる。
温かい。
力が、
みなぎる。
Dovira【本部から通信。】
南戸
[やっとか。どうだ、充実しているか?]
『『…』』
Naparnik【どうした相棒。】
Dovira【おーい。少佐?マヤー?】
『バカ…』
『…っ…』
出会った、
この場所で…。
再会を果たす。
階段の踊り場。
――「止めてくれ」
初めての、言葉。
二人は、
受け入れ。
初めて、
涙を流した。
【【直樹さん接近。】】
直樹
「ママ!ラファにぃ!!」
駆けて来る。
直樹
「…どうしたの?」
『参った。隠しようがない』
『ああ…間違いない。こっちは両手が塞がっている…』
真彩
「いや…ちょっと……。笑いすぎちゃって。ハハハ…」
直樹
「ラファにぃ…大丈夫?」
『誤魔化せていないじゃないか』
ラファルサ
「大丈夫だ…」
思わず、
笑いが溢れてきた。
真彩
「ふふっ…はっははは…」
ラファルサ
「や…やめろ…ふっ…」
Dovira【安心しました。二人とも大丈夫そうです!】
笑いが、
階段に響く。
きょとんと、
見つめる直樹。
Naparnik【他の児童が多数集まってきます。】
真彩
「はああ…ははっ。ごめん。ごめん。お仕事中だった…」
直樹
「ママ?」
「なおママだ!」
「隣の誰?」
「なおパパじゃなーい!」
「誰?」
「ねえ!誰?」
真彩
「おやおや、賑やかだ」
「なんで泣いてるの?」
「どうしたの?」
「痛いの?」
「保健室行く?」
『どうにかしてくれ』
少し、
呆れる。
真彩
「はいはい、通してね〜。重い荷物通りまーす」
道が開く。
隙間を、
縫うように、
通り過ぎる。
PTA会議室を開ける。
真彩
「はい。ここから先は入れないよ」
子ども達を、
制止し、中へ入った。
『普通に話さないと怪しまれる』
『普通とは…』
真彩
「休む?」
ラファルサ
「いや…待たせているだろう」
真彩
「そうだけど…顔。洗ったら?」
『あ…』
「砂で顔が汚れてる」
『チャイム鳴ったら出ればいい』
『そうか…わかった』
真彩
「やっと座れたぁ…」
ラファルサ
「ふっ…疲れたか?」
真彩
「いや…不思議とさっきから疲れ感じないのよ」
ラファルサ
「そりゃそうだ…」
真彩
「何が…」
チャイムが鳴る。
「直樹っ!!」
「直樹くん先生来ちゃうよ!!」
「直樹ーぃ!!」
『直樹まだ居るみたいね。出るか』
『そうだな』
戸を開ける。
直樹が、
心配そうに立っていた。
直樹の高さへ屈む。
真彩
「ママ達大丈夫だから…教室に戻りな?」
ラファルサ
「ほら、そんな顔するな」
直樹の頭を撫でる。
真彩
「ママ達も行かないと」
直樹は、
小さく微笑み、
教室へ戻っていった。
南戸
[おーい。そろそろ応対してくれないかい?]
『大佐』
『はい。南戸大佐』
南戸
[何だい?]
『これは一体何なんですか?』
南戸
[さぁ…自分で気付くことも…勉強の内だと思うがね]
『勉強…』
階段を、
降りながら通信する。
『答えは、我々で導き出せ…と』
南戸
[まぁ…そうだね…じゃあ。休暇はどうだったかい?]
『…………』
Dovira【少佐。ずーと仔犬でした!】
『ちょっ…ドヴィラやめ…』
視線を感じる。
ジト目で見られていた。
南戸
[ほう。それは随分と興味深い!]
『ドヴィラ。覚悟できてるだろうな?』
Dovira【あわわ!!ナパ先輩助けてぇぇー!!!】
Naparnik【あなたがやらかしたことですよネ?俺、知らない。】
『さすが、俺の相棒』
Dovira【先輩の意地悪!!】
『ドヴィラが少佐の裸見ました』
Dovira【マヤまでヒドイ!!】
南戸
[Doviraは好奇心旺盛なんだねぇ]
Dovira【みんなして…私をいじめて楽しいですか!?】
『うん!』
『自業自得だろ…』
Naparnik【同意】
南戸
[楽しんでるようで何よりだ。この調子で同期率を維持しておくれ]
『同期率?』
南戸
[邪魔したね。通信を終了する]
『ちょっと…』
Dovira【通信終了】
ママさんC
「あっ居た居た。心配しちゃった」
真彩
「ごめんなさい。途中でめまいしてしまって…少し休んでました」
ママさんC
「大丈夫?」
一拍
「旦那さん。汗びっしょり。顔の汚れが…いやねぇ」
真彩の、
背中を叩く。
真彩
「旦那じゃないってば…」
ママさんC
「じゃあ、余計じゃない!」
真彩
「何言ってんのよ」
真彩は苦笑する。
パパさんA
「おっ…居た居た。何だぁ大越さんの旦那さんでしたか」
ラファルサ
「いや…」
額の汗を拭う。
Naparnik【皆さん盛大に誤解していますね。】
Dovira【夫婦ってことですか?ですよね?】
Naparnik【Dovira、うるさいですよ。】
Dovira【先輩が先に喋ったんじゃないですかぁぁ!!】
Naparnik【…。】
『脳内で喧嘩すんな』
『まったくだ。賑やかになったな…』
皆が集まる校庭へ移動する。
テントに柵。
テーブル。
規制テープ。
白線。
数々の飾り。
運動会の準備が完了していた。
真彩
「ごめんなさーい!」
駆け寄る。
副委員長
「心配したのよ」
委員長
「はい。皆さんお疲れ様でした!明日。当日もよろしくお願いします!」
一拍
「じゃあ、解散!お疲れ様でした!」
『帰るか…』
『ああ、帰ろう…』
Dovira【夫婦ですね!】
『ドヴィラ?』
【はい!なあに?】
『おかえり』
【ただいま、マヤ。】
『あと、ナパルニク?』
【はい。お呼びですか?】
『はじめまして』
【はじめまして、マヤさん。】
『相棒…』
【はい。】
『おかえり』
【ただいま、相棒。】
ただいま。
――おかえり。
言いあえる関係って素敵ですよね。




