表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主婦から“平和な”転職できますか?Season 1 〜主婦をスカウトしたはずが、俺がスカウトされていた〜  作者: しろ兎
Season 1 〜主婦をスカウトしたはずが、俺がスカウトされていた〜
PR
38/81

wW-37 Bonds

仔犬?

彼はシェパード犬です。

息を整える。

平常を装う。


【さっきの少佐可愛すぎました〜!】


真彩

《や…やめろ》


思い出す。

また、笑い出す。

手で口元を隠す。


真彩

《ドヴィラ。もう掘り返すな》


【はいはーい。】


真彩

《信用できん返事だな…》


店舗前。

呼び出しベルと引き換えにちゃんぽんを受け取る。


真彩

《2つは無理だ…》

「1つずつ運びます。あ…小皿お願いできますか?」


店員

「わかりました」


【スーハァ…美味しそうですね!】


真彩

《お前嗅覚ないだろう…》


【むぅ〜いいじゃないですか!!】


真彩

《別に…可愛いと思っただけ》


何事もなかったかのように

席に座っているラファルサ。


真彩

「おまたせ」


テーブルにトレイを置く。


ラファルサ

「あ…ありがたい」


真彩

「先に食べてていいよ」


チラッと、

こちらを見た。


真彩

「何?」


ラファルサ

「いや…別に」


そう言い、

ちゃんぽんに視線を戻した。


自分の分を取りに行く。


席に戻ると。

よく見ると、固まってる。


【食べずに待ってたのかな?きゃわいい!】


真彩

《ドヴィラ…》


【はい!】


真彩

《何でもない》

「伸びますよ?」


ラファルサ

「あ…ああ」


真彩

《もしや…》

「せーの…い…」


ラファルサ

「いただきます」


箸を割る。

レンゲを持ち。

スープそすすりだす。


真彩

《ガチで待ってたんかい》


遅れて箸を割る。


【少佐の顔が輝いて見えます!】


真彩

《間違いない。感動しているな…》


ほんわかとした笑み。


真彩

《そんな顔ズルいだろ》


視線を焼きそばへ。


パリパリッ…

麺を箸でほぐす。


視線を感じた。


真彩

「美味しい?」


ラファルサ

「美味しい…」


真彩

「そうか」


【ほわほわ笑顔ですね!】


真彩

《本人は、無意識なのだろうな…》


小皿に焼きそばを取り分ける。


真彩

「お食べ」


ラファルサ

「…え?」


真彩

「要らなければ…別に」


そっと、

小皿を受け取ってくれた。


【おお!観察します!】


真彩

《同じく…》


一口運ぶ。


【今、お花畑見えましたよ!】


真彩

《あいつの…顔がうるさいな》


自分も、

食べ始めた。


二人は黙々と食べた。


真彩

「ふぅ…ごちそうさまでした」


目の前も、

満足そう顔。


真彩

「行けそう?」


ラファルサ

「ああ。行ける」


真彩

「返却してくる。待ってて」


ラファルサ

「行く」


真彩

「荷物番してて」


ラファルサ

「あ…うん。わかった」


【今の…。え!マヤ見ました!?】


真彩

《ドヴィラ…いちいち騒がしい》


食器を返却口へ置く。


店員

「ありがとうございます」


真彩

「ごちそうさまです」


店員一同

「ありがとうございましたー」


視線の先に、

席に大人しく座る男。


真彩

《おすわりしてる大型犬だな》


【え…犬ですか?仔犬ではなく?】


真彩

《ドヴィラ…それは失礼な気もするが…》


真彩

「おまたせ。行こうか」


静かに頷く仔犬。



荷物を手に取り、

フードコートを後にした。


---

---

Passing the baton to Rafalsa.

Are you ready?


【That sounds fun! Sure.】


エレベーター前。


真彩

「美味かったな」


ラファルサ

「ああ!」


ラファルサ

《スゲー美味かった》


真彩

「満足そうで良かった」


ラファルサ

《え…。顔に出ていたか?》


思わず、

顔に手を添える。


エレベーターが開いた。

乗る。

下がる。


[ポーン。1階です。扉が開きます。]


真彩の後ろを歩く。


真彩

「食品買って帰るよ。今度こそ、どっか行かないでね」


ラファルサ

「わかった」


真彩は、

端末を手に取る。


ラファルサ

「それは…なんだ」


真彩

「レジゴー」


ラファルサ

「レジゴー?」


ラファルサ

《なんだそれ》


真彩は端末を、

カートにセットした。


真彩

「カート持ってて。絶対に離れないでよ!」


ラファルサ

《そこまで、念を圧さなくても…》


見つめてくる。


ラファルサ

《…》

「わかったって…」


カートを押す。

真彩真後ろ。


立ち止まる。


ラファルサ

《あ…》


衝突。


――ガッン!


真彩

「おい。お前さ…」


カートを押さえながら、ジト目で見てくる。


ラファルサ

《…》

「すまん」


真彩

「ドヴィラ居なかったら怪我レベルだからな」


ラファルサ

「ごもっともだ、悪かった」


真彩

「気をつけてくれればいい」


ラファルサ

「以後、気を付ける」

《車間…車ではないが。……車か…》


ピー


ラファルサ

《…何をしているんだ?》

「それは…」


真彩

「スキャンしてるんだが?」

続けて言う。

「この端末がレジなんだよ」


ラファルサ

《ほう…》


真彩

「だから、カートごと居なくなられると困る」


ラファルサ

《…》


しばらく、

真彩の後ろを、

追うようについて行った。


お菓子コーナー。


真彩

「食べたいのあったら選んでね」


ラファルサ

《ん!?…このお菓子まだあるのか!結構生き残っているお菓子多いな。待った!チョコエッグ懐かしい!昔は昆虫や生き物だった記憶が…》

「あ…」


隣を見た。

子連れだった。


ラファルサ

《え…》


見渡す。

居ない。


視線を感じる。

小さな子供に見られていた。


視線を逸らした。


チョコボールを手に取り、

逃げるように移動した。


---

---

Passing the baton to Maya.

Are you ready?


【Sure... but what's up?】


真彩

「決まった?…て居ない」


【ああ…。♪迷子の迷子の仔…犬ちゃん♪」


真彩

《歌うな…。参ったな…》


【マヤが無言で離れるから…】


真彩

《ぐうの音も出ません。あっ》


【どうしたの?】


真彩

《ドヴィラ。能力使おう》


【シンクロね。了解!】


ピンポンパンポン


[お客様のお呼び出しを致します。横浜市からお越しの大越真彩様。サービスカウンターにて、お連れ様がお待ちです。1階サービスカウンター、又はお近くの従業員へお声掛けください。]


ピンポンパンポン


真彩

《…》

《賢いワンコだな》


【共感します。】


サービスカウンターへ向かう。


視線が合う。


真彩

「よう」


呆れ顔で見てくる。


【明らかに、俺、悪くないって顔してますよ】


真彩

《私が離れたんだからな。あいつは被害者だ》


【仔犬です。】


真彩

《人だ》


【軍人です。】


真彩

「悪かった…」


ラファルサ

「いや…」


視線を逸らされた。


【少佐です。】


真彩

《ドヴィラうるさいぞ。少佐だろうが一人の人間だろうが】


【あ…。てへっ】


ポ ピーッ 

ポ[数量を登録してください。]

ポ[商品の数量を変更しました。]


真彩

「会計行こう」


ラファルサ

「わかった」


レジへ向かう。

後ろを振り向く。

視線が合った。


端末に触れる。


ポ ピーッ


[6番レジ19点]


ポワ


[スキャン又はスワイプしてください。]

[3784円です。お支払い方法をお選びください。]

[カードをスワイプしてください。]


[ご利用ありがとうございました。]


端末を返却。


真彩

「袋に詰めるから…カート戻してきて。戻ってきてよ?」


ラファルサは頷く。

後ろ姿を見送る。


【あれがレジゴーですか。】


真彩

《そうだが…》


【無人なんですね。】


真彩

《最先端だろ》


【そうでしょうか?】


真彩

《…》


言葉に引っかかりを感じた。


真彩

「ん??」


【どうしました?】


ちょうど戻ってきたワンコ。


真彩

「ラファルサこれって…スキャンしたか?」


ラファルサ

「あ…してない」


真彩

「万引き…」


全力で首を振る。


ラファルサ

「してない!」


真彩

「ほれ。買って来なさい」


二百円手渡す。


ラファルサ

「お金は要らない」


ラファルサは、

レジへ向かった。


袋詰めを再開。


隣に人影。

戻って来た様子。


真彩

「買ってきた?」


ラファルサ

「ああ…」


首の後ろに、

冷えた飲み物。


【キャッ!!】

「つめった!!」


ラファルサ

「ふははっ」


真彩

「何してくれてんの」


思わず、

首の後ろをガードした。


じろっと見た。


ほわほわ笑み。


《反則だろ…》

【可愛すぎてショットしそうです!】


真彩

「か…帰ろう」


ラファルサ

「あげる」


冷えた、

ミルクティー。


真彩

「私に?」


視線を向けた。


笑みだ。

小さく頷いている。


素直に受け取る。


真彩

「ありがとう」


【不思議です。少佐の周りが眩しく…お花が咲き乱れて見えます。】


真彩

「さてと、帰ろうか」


静かに頷く。


店を後にした。


---

---

Headquarters Report…

Naparnik compatibility rate… 60%

Dovira synchronisation rate… 100%

Processing…

Processing…

Data acquisition complete.

サビカンでの呼び出しは、

軍人にとって、無線で呼び出しレベルです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ