wW-35 Not ready yet
洗濯物。
黒い衣類は、
そのまま洗濯機に、入れてほしくないですね。
パンパンッ!
真彩
《またか…。黒はアミに入れてって言ってるのに…》
《叩いても汚れ落ちないよ…》
【文句言いつつ洗濯物干してるのウケる。】
真彩
《洗い直すのダルいのでね》
【じー…。】
真彩
《…》
ため息。
真彩
《ドヴィラ?それ何?》
【いいえ。じーぃ…。】
真彩
《何、何、何。怖いから》
【可愛いなぁーて。少佐。】
真彩
《は?》
背後に、
視線を感じる。
振り返る。
真彩
《どこ?》
一瞬探した。
カーテンの隙間から視線。
真彩
《ドヴィラ。カーテン開けるよ》
【OK】
片手を、
スライド。
――シャーアッ!
窓越しに居る。
少佐と、
視線が重なる。
――カチッ
ゴゴゴ…
真彩
「なあに?」
ラファルサ
「能力の無駄遣いだと思うが?」
真彩
「さぁ…知らん。…おはよう」
ラファルサ
「お…おはよう」
視線を、
逸らされた。
真彩
「隔てなく景色いいだろ」
ラファルサ
「夜だと気づかん。確かに、いいな」
二人、
眺める。
振り返る。
真彩
「ドヴィラ。今、何時」
【午前10時25分だよ。買い出し?】
真彩
「買い出し。運動会の材料買いに行くよ」
洗濯カゴを抱える。
真彩
「ラファルサ。行けそう?留守番してる?」
視線が合う。
ラファルサ
「行く」
真彩
「了解。そこの戸締りよろしく」
ベランダを歩く。
反対側の部屋へ戻った。
リビングから、
声を張る。
真彩
「服なら鴨居に掛けてあるから」
ラファルサ
「ありがたい」
真彩
「リビング集合で」
ラファルサ
「了解」
真彩
《エコバック2つかな》
《ドヴィラが家族になってから…スマホ使っていないな》
《役員返信だけって感じ》
【家族。私が?マヤの?】
真彩
《嫌だったか?》
【そんな!寧ろ、いいんですか!?】
真彩
《ドヴィラは、家族。以上》
【あわわわっ!ありがとうございます!】
リビングへ現す。
スーツ男。
視線が合う。
ラファルサ
「準備完了した」
ため息。
真彩
「してない」
ラファルサ
「では、待機している」
真彩
「しない」
きょとん。
真彩
《なんでスーツ…》
手首を掴む。
客間へ連行。
鴨居に掛かる。
彼の私服を渡した。
真彩
「着替えて」
ラファルサ
「なぜ」
真彩
「異議は受け付けていない。着替えろ」
不快そうな視線。
真彩
「後向いていますので!」
【ドヴィラには丸見えです!】
真彩
「ドヴィラやめろ」
ラファルサ
「ドヴィラ。後で覚えておけ」
【裸をですか?】
顔が熱い。
真彩
「ドヴィラ。許さねーからな」
【え!?そう言われても…私には…。】
ラファルサ
「準備できたぞ」
首の後ろを、
撫でられた。
【きゃっ!】
「ちょっ!」
真彩
「何してくれてんの!?」
思わず、
振り向く。
彼は、
微笑んでいた。
真彩
《似合ってる》
「あらイケメン。行くわよ」
そそくさと、
リビングへ逃げた。
真彩
「靴履いてて」
ラファルサ
「…ん」
玄関へ。
真彩
《心臓に悪いって》
【コードがショートしそうでした。】
トントンッ…
真彩
《行かないと》
【逝きましょう。】
深呼吸して、
玄関へ向かった。
この男。
わざとだと思います?
いいえ。
無自覚です。




