表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主婦から“平和な”転職できますか?Season 1 〜主婦をスカウトしたはずが、俺がスカウトされていた〜  作者: しろ兎
Season 1 〜主婦をスカウトしたはずが、俺がスカウトされていた〜
PR
35/81

wW-34 The housewife mindset

謎の目覚ましのアラーム。


これが、

毎朝5時半。


しかも、

二度寝禁止。


――嫌だわ。

パッ…

パパッ…

パァーーー!


真彩

《う……》


息を止める。

耳を押さえる。


パァパアーーー!!!


真彩

《うるっさい!!》


ガバッ!


【おはようございます。マヤ!現在、午前5時30分。起床時間です。】


真彩

《はいはい…おはよう…》


布団に、

潜り込む。


【二度寝!!】


パッ…


真彩

《やめい!》


【じゃあ、起きてください。】


真彩

《ドヴィラ?》


【はい!】


真彩

《ここは基地じゃない》


再び、

潜り込む。


パッ…パパッ…


真彩

《わーた。…わかったから、やめい!》


【今度こそ。おはよう、マヤ。】


真彩

《おはよう、ドヴィラ》


目を擦り、

大きくあくび。


静かに、

立ち上がる。


リビングを通り過ぎる。

客間を覗き込んだ。


真彩

《呑気に寝ているな》


視線が合った。


真彩

「起きてたんですか?」


そっと、

近寄る。


真彩

「おはようございます。少佐」


ラファルサ

「ああ…おはよう。…水くれないか?」


【二日酔いですね。脱水している可能性あり。】


真彩

「すぐ用意します。少々お待ちを…」


---

---

Passing the baton to Rafalsa.

Are you ready?


【All right】


木目。

敷布団。

和室の香り。


ラファルサ

「いっ…」


こめかみに、触れる。


ラファルサ

《頭痛?…随分と懐かしい》

《だるい。重い。気持ち悪い…》


視線を感じた。


ラファルサ

《真彩か…》


真彩

「起きてたんですか?」


ラファルサ

「ああ…おはよう。…水くれないか?」


ラファルサ

《そんな顔で見るな…ん?》


キリッと、

目つきが変わった。


真彩

「すぐ用意します。少々お待ちを…」


そそくさと、

部屋から出ていった。


しばらくして、

戻ってきた。


支えられながら、

体を起こす。


コップを、

渡される。


真彩

「持てます?」


ラファルサ

「ああ…」


一気飲み。


ラファルサ

《助かった。…甘い…スポーツドリンクか?》


真彩

「頭痛、あります?」


ラファルサ

「ああ…ある…」


真彩

「カロナール飲んでください」


ラファルサ

《医療用は譲渡駄目だろ》


ラファルサ

「お前のか…?」


真彩

「いいえ」


真彩は、

首を振る。


箱の裏面を見ている。


ラファルサ

「市販なのか…?」


真彩

「え…。はい、そうですけど」


ラファルサ

《医療用が市販で…》

《便利な世の中になったもんだな》


真彩

「2錠だそうです」


手渡された。

コップを見せる。


ラファルサ

「おかわり貰えるか?」


持ってきていたらしい。

コップへ注ぐ。


ラファルサ

《随分と懐かしい飲み物だな》


真彩

「落ち着くまで、寝ててください」


薬を飲み。

頷く。


真彩

「また来ます。何か、欲しいのありますか?」


ラファルサ

「いや…ない」


大人しく、

布団へ戻った。


静かに、

去ってく。


彼女の、

背を見送る。


天井を見上げる。


ラファルサ

《…》

《セクハラ以降の記憶がないんだ…。なぁ、相棒…》


---

---

We’ll fast-forward two hours.

Are you ready?


【Yes】


ラファルサ

「んっ…」


視線が合う。


直樹

「ラファにぃ、大丈夫?」


不安そう。


ラファルサ

「ああ。大丈夫だ」


起き上がる。


ラファルサ

《痛くない》


直樹

「おはよう!」


ラファルサ

「おはよう」


笑窪が可愛い。


直樹

「ご飯食べる?」


ラファルサ

《…》

《まだ、ここにいていいのか…》


真彩

「直樹、邪魔しないの」


真彩と、

視線が合う。


真彩

「ごめんなさいね…」


直樹へ、

強く言う。


真彩

「さっさと、着替えなさい」


直樹

「わかったよぉ」


不満そうだ。


それでも、

動かない。


微笑みつつ、

見つめてくる。


ラファルサ

《ママより、俺か》


ラファルサ

「着替えてこい」


そっと、

頭を撫でた。


直樹

「うははっ」


ラファルサ

《嬉しそう。可愛いな…》


真彩

「まったく。おにーちゃんは今頭痛いんだよ?」


ラファルサ

《…は?》


じとっ…

視線を送る。


ラファルサ

《バカにしてるのか?》


一瞬だけ、

視線が合った。


ラファルサ

《…》


直樹

「ラファにぃ、一緒に学校行こう?」


ラファルサ

《無理な注文だな》


真彩

「無理に決まってるだろう」


直樹

「ええー」


真彩

「いいから、着替えなさい」


直樹

「はーい」


渋々、

部屋を去った。


入れ替わる。

近寄ってくる。


正面に座る。


真彩

「大丈夫?」


ラファルサ

「…だいぶ良くなった。ありがとう」


真彩

「朝ご飯。…食べれそう?」


ラファルサ

《腹は減っている》


ラファルサ

「ああ」


立ち上がろうとした。

足元がふらつく。


真彩

「危ない!」


ラファルサ

《!!》


真彩

「急に立たない!…ゆっくり立つ」


支えられている。


ラファルサ

《血の気が引く…》


真彩

「軽く食べるの持ってきます」


ゆっくり、

布団へ戻される。


真彩

「大人しくしててください」


ラファルサ

「すまない…」


ラファルサ

《あっ…。大地》


見られていた。


大地

「ラファルサ、大丈夫か?」


ラファルサ

「飲みすた様だ…面目ない」


大地

「そらりゃ…。だろうな」


一瞬、

視線が逸れた。


大地

「ゆっくり過ごせよ。明後日、運動会だから、な」


ラファルサ

「運動会…」


ラファルサ

《随分と懐かしい言葉だな》

《5月だが…秋ではないのか?》


大地

「今夜、ゆっくり話そう」


頷く。

頷き返される。


大地

「んじゃ、仕事行ってくる」


会釈。


ラファルサ

「気をつけて…」


真彩が、

立ち上がる。


大地

「あ、見送り要らないよ」


制止。


真彩は、

立ち止まる。


真彩

「いってらっしゃい!」


大地は、

リビングへ去る。


大地

「置いてくぞ」


直樹

「パパ待って!行ってきまーす!」


真彩

「気を付けてね。いってらっしゃい!」


ラファルサ

「賑やかだな…」


真彩

「それが、家庭です」


微笑まれた。


ラファルサ

「そうか…」

《異物が混入していていいのだろうか》


真彩

「もう少しゆっくりしててください」


ラファルサ

「おい。どうした」

一拍

「いつものお前じゃない」


真彩

「そうですか?」


首を、

傾げる。


軽く、

頷いて返した。


真彩

「“ON/OFF”しっかり出来てるだけでは?」


ラファルサ

《…》

《そういうものなのか!?》


真彩

「10時過ぎに買い出し行きます。それまでに…回復してるといいね」


ラファルサ

「ああ」

主婦マインド。


主婦にも、

ON/OFFありますよねー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ