wW-33 A place to belong
何十年ぶりのお酒。
飲めると言えるのであろうか…。
【これが修羅場ですか!?】
真彩
《ドヴィラ…》
【どうしたの?マヤ。】
真彩
《お前少し黙ってろ》
【……大人しくしています。ここにいるよ。】
真彩
《…》
《用意だけして、風呂はいろ》
ビール。
酎ハイ。
美味しそうな…おつまみ。
真彩
《塩辛…だ…》
無言。
ダイニングテーブルに並べる。
真彩
「ご用意できました。ごゆっくりと…」
《さっさと風呂は入ろっと》
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Passing the baton to Rafalsa.
Are you ready?
【It’s all right】
真彩は、
別室へ、去っていく。
大地
「飲みましょうか」
ラファルサ
「あ…ああ」
《アルコール…か。何年ぶりだ。飲めるのか俺…》
テーブルの前で固まる。
大地
「もしかして…アルコール駄目だった?」
視線が合う。
焦りだす。
ラファルサ
「いや…大丈夫だ」
椅子に座る。
大地
「度数が低いのからでいいですよ」
目の前に、
ビール缶。
そっと手に取る。
ラファルサ
《ビールか…久しいな…》
大地
「乾杯しましょう」
ラファルサ
「ああ」
パカッ シュワワ…
大地
「乾杯!」
ラファルサ
「………」
缶同士、ぶつける。
コロンッ…
勢いで、飲む。
グビッ
ラファルサ
《…っ…。この味、懐かしすぎる》
大地
「くっ…うーっ!うめ~!」
ラファルサ
《見られている》
大地
「お口に合いました?」
小さく頷く。
ラファルサ
「酒に強そうだな」
大地
「俺?」
頬が赤い。
微笑んでいる。
大地
「どうかな?普通だと思うけど」
いい、
飲みっぷり。
大地
「質問していい?」
ラファルサ
《…覚悟はしていた》
「…答えられる事なら……」
大地
「何の仕事してんの?」
ラファルサ
「それは答えられない」
大地
「職種は?」
ラファルサ
「……技術部…それ以上は答えられない」
《戦術まで言ったら、厄介事になる…間違いない》
大地
「真彩とどういう関係?」
ラファルサ
「部下だ」
大地
「なんでここにいんの?」
ラファルサ
《南戸大佐とは言えない…》
ラファルサ
「上から休暇を取らされた」
大地
「ふーん。なんでうちなの?」
ラファルサ
「上からの命令だ」
大地
「ふーん」
つまみを食べつつ、
じっと見つめてくる。
ラファルサ
《あれは疑いの目だな》
大地
「……さっきの何だったの」
ラファルサ
「さっきとは…」
大地
「真彩に何してたの?」
ラファルサ
「何もしていない」
変な汗が出る。
ラファルサ
《疑われると思っていた》
大地
「セクハラしてたわけ」
ラファルサ
「は?」
一瞬、
固まる。
ラファルサ
《相棒。セクハラとは何だ》
《…》
《相棒?…あ。居ないんだった》
大地
「その様子、セクハラ知らないとか?」
ビクッ
そっと、
視線を合わせた。
ラファルサ
「知らない」
大地
「ふーん…」
一口飲む。
大地
「触っただろ、真彩のこと」
ラファルサ
「ああ」
ラファルサ
《確かに触った。嘘ではない》
大地
「何で触った?」
ラファルサ
「……え」
《何で触ったか…ドヴィラを触っただが…》
本気で、
悩む。
真彩
「大地。少佐をいじめるな」
二つ視線。
真彩へ。
大地
「おかえり」
視線が戻る。
「そうだよ。なんで、お前少佐って呼ばれてるの?」
真彩
「少佐は少佐だろ。な?」
ラファルサ
「あ…ああ」
大地
「………真彩?」
真彩
「ごめん」
大地
「うちの嫁さん、口が悪くてすみません」
ラファルサ
「いや…気にしていない」
真彩
「え…」
真彩と、
視線が合う。
ラファルサ
《あぁ…なるほど》
《だから、風呂でてから変なのか》
「急に固くなられると…。お前らしくないだろう」
一拍
「だから、変なやつになるな」
真彩へ、
微笑む。
少し、
引いた表情。
缶に、
口つけ固まる大地。
ラファルサ
《…え》
視線を逸らし、
ビールを、
一気飲みした。
ラファルサ
「ぷふぅ…」
《面倒臭い…》
真彩
「顔真っ赤じゃん。飲ませすぎ」
大地
「いや…まだ1缶だが」
ラファルサ
「お…俺ここにいていいんすか?」
「直樹からはお兄ちゃんって…言われるし…」
「どうしたらいいのか…」
「俺の居場所わからねーよ」
「ナパ…相棒もいないし」
「俺寂しい……」
ぽかーん。
大地
「酔い過ぎ。真彩水っ!」
真彩
「あ…ああ。はい。待ってて」
ラファルサ
「いいなぁ…」
テーブルに伏せる。
「Naparnik…」
コトッ
肩を、
叩かれる。
真彩
「麦茶飲んで」
そっと、
コップに手を伸ばす。
力なく、
意識を失った。
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Passing the baton to Maya.
Are you ready?
【I’ve been waiting for this!】
真彩
「ねえ、飲んで…」
肩を揺する。
大地
「寝ちゃった?」
真彩
「みたい…」
真彩
《凄いの見ちゃったな》
《Naparnikか…少佐の相棒だっけ?》
【そう。私の先輩だよ。】
【Naparnikは少佐しか適合しなかったの。マヤと私みたいだね。】
真彩
《へぇ…。長年一緒だったなら、そりゃ寂しくなるよな…》
《要は、直樹と離れ離れって事だろ?無理だわ》
無意識に、
頭を撫でていた。
それを、
眺める大地。
大地
「子ども扱いじゃん」
【きゃっ!マヤったら!】
真彩
「え…」
頭から、
手を離す。
慌てて、
訂正する。
真彩
「可愛いと思った。以上。無意識です!」
クスッ
真彩
《大地に笑われた》
大地
「わかってるって」
見てくる。
視線が絡み合う。
撫でられに、
そっと、
大地の傍へ行った。
【…え。ええっ!!これが!煙が出そうですっ…。】
真彩
「少佐、寝かせないと…ね?」
大地と、
見つめ合う
大地
「わかった」
真彩
「布団なら敷いてある」
大地が、
ラファルサの肩を叩く。
大地
「寝るなら布団で寝ろ」
真彩
「おーい」
【少佐ぐっすりですよ。可愛い。】
真彩
《…》
「お客さんっ!お客さん!!終点ですよ!!」
肩を、
強く揺すった。
ラファルサ
「うぅ…ん」
真彩
《これでも、軍人…か?》
「ラファルサ少佐!!」
ラファルサ
「んっ…」
【きゃわ!】
真彩
《返事だけかよ》
《ドヴィラ》
【はーい!】
真彩
《南戸大佐の声に変換って出来る?》
【それは…できないかな…。】
真彩
《流石にコナンはできないか…》
《咄嗟の動きに対応出来る?》
【私とシンクロってこと?出来るよ。】
真彩
《わかった》
深呼吸をする。
真彩
「大地。離れててもらえる?」
大地
「え…ああ」
首を傾げて、
離れて行った。
真彩
「時計回り!3時方向!方位90度!近距離!」
《あっ殺気…》
スローモーションかと思った。
ラファルサが
ゆっくり立ち上がる。
視線は痛い。
勢いよく、
掴みかかられた。
真彩
「少佐?…」
ラファルサ
「あ……」
寝ぼけた瞳。
見つめてくる。
ラファルサ
「眠い…」
抱き寄せられた。
体重がかかる。
真彩
《重い…》
《重く感じないけど》
【シンクロしてる証拠だね。】
真彩
「大地ー。こいつ微かにいびきかいてるぞ」
大地
「おーい。布団へ行くぞ」
真彩
「行きましょうねー」
夫婦に連行される、
ラファルサ少佐であった。
その抱き寄せ、
完全に無自覚である。




