wW-27 Turn back time #1
彼らは、
それを、見返した。
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ピッポッ…
歩行者信号。
行き交う人々。
新宿〜…新宿〜…
電車の音。
駅の発車メロディー。
真彩
「うちら、何してんだろう」
ラファルサ
《休暇だ》
真彩
「喋ろよ」
ラファルサ
「いや…別に…」
真彩
「なぜにここ?」
ラファルサ
《大佐の命令だ》
《…》
《あ…。相棒は居ない》
《こいつに、聞こえるわけ無いだろう。》
《…何やってるんだ俺は》
じっろと…
真彩が見てくる。
真彩
「ねえ。荷物は?」
ラファルサ
「現地で補給と指示されている」
真彩
「流石に下着と普段着買っとくべきかと…」
ラファルサ
《余計なお世話だ》
真彩
「迷子にならないように…はい」
手を差し出してきた。
ラファルサ
《その手はなんだ。バカにしているのか?》
真彩
「そんな目で見るな」
ラファルサ
「子ども扱いするな」
真彩
「じゃあ、鈴を首から下げてろ」
ラファルサ
《こいつ……》
真彩
「でっかい鈴を買いに行こう!」
ラファルサ
「ちっ…」
仕方なく、
手首を掴んだ。
ラファルサ
《なんて屈辱だ…》
真彩
「家電量販店行こう」
ラファルサ
《いく意味がわからない》
しばらくして。
「いらっしゃいませー」
ラファルサ
《…昔と違うな。だが…活気は変わっていない》
《…》
《視線を感じる…。いや…今は休暇中だ》
ラファルサ
《ん?》
「これは…何だ」
微かに、
掠れた声。
真彩
「ん?聞こえない」
真彩の、
耳が近づく。
反射的に、
体を逸らす。
ラファルサ
《近すぎるだろ!》
ラファルサ
「…それは何だ」
真彩
「スマートフォン!」
大声。
ラファルサ
《ふざっ…くそっ》
ラファルサ
「き…聞こえている…」
真彩
「通信機だよ」
スマホを手に取り。
「無線機の方がいい?」
ラファルサ
《最古の端末がなぜここに。軍用端末ではなかったのか?!》
驚愕。
唖然。
開いた口が塞がらない。
真彩
「おーいっ」
腕が揺れる。
ラファルサ
《…………ありえん》
真彩
「えーん。ドヴィラ…」
腕を引っ張られる。
真彩
「ねぇ…帰ろう?」
ラファルサ
《そんな声で話しかけるな…》
店員
「お客様、ご案内しましょうか?」
真彩
「あっ。大丈夫です」
店員
「ご主人様、ご興味ありそうですね」
ラファルサ
《誰が主人だ》
真彩
「いえ、結構ですっ」
押される。
押われる。
「ね?あなた。先月、買い替えたばっかでしょ?いぐわよっ!」
ラファルサ
《誰が…》
《…》
《よく見させろ。どんな端末なんだ…》
真彩
ぜーはぁー…
「パンフレットありますか?…」
店員
「はい。どこの携帯会社がよろしいですか?」
真彩
「家に持ち帰ってじっくり検討したいです…」
店員
「ご用意いたします。少々お待ちください」
真彩
「ラファルサ。いい加減にして」
眉がピクつく。
視線が重なった。
ラファルサ
《あ…しまった》
真彩
「やっと、こっち見た」
腕を揺らす。
「取り敢えず、帰ろう」
静かに、頷く。
店員
「おまたせしました」
紙袋に、
びっしり。
真彩
「ありがとうございます。助かります」
紙袋を、
ラファルサへ。
ラファルサ
《俺が…なぜ…》
真彩
「はい。持ってね」
黙って、
受け取る。
店員
「またの、ご来店をお待ちしております」
ラファルサ
《こいつ…ぼーとしてるが…ドヴィラと何を話している…》
真彩は、
肩を落とした。
真彩
「行こう。駅に行くよ」
腕を取る。
「手を離さない」
ラファルサ
《離さない…か》
《悪くない…》
真彩の手首を、握り返した。
ラファルサ
「……ん。すまない」
《不安な思いさせたな》
真彩
「帰ろう」
真彩が優しく、
微笑む。
ラファルサ
《…》
「あ…ああ」
《こいつには…敵わないな》
エスカレーターを下る。
店を出る。
信号待ち。
ラファルサ
《人が多いな…》
真彩
「ラファルサ…」
ラファルサ
「何だ」
真彩
「従業人何人?」
ラファルサ
「…従業人??」
《何を言っているんだ??》
真彩
「ごめん。何でもない」
真彩
「12時方向。方位40度。武器なし」
ラファルサ
《敵だと!》
瞬時に反応。
――ドンッ!!
部隊員
「っ!!それッズルりぃ!!」
吹き飛んでいった。
まるで、
交通事故の様だった。
周囲は騒然。
――何の音?
――今の何?
ラファルサ
《目立ってしまったか…まぁ、これくらいなら問題ないだろう》
真彩は、
周囲を見る。
真彩
「やれやれ…。今度こそ帰ろう、ラファルサ」
ラファルサ
「成る程、部隊員の人数だったか」
紙袋を置く。
ラファルサ
《コテンパンにしてやる》
体を解す。
身構えた。
真彩
「撤退させた。ここは安全だよ」
周囲を見渡す。
ラファルサ
《そ…そうか…撤退したか》
何事も、
なかったかのように、紙袋を持ち直す。
青信号。
歩行者が歩き出す。
二人は目を合わせる。
真彩
「行こう」
ラファルサ
「ああ」
少しだけ、
気持ちが軽くなった。
---LOG END
丁重に、
LogをBackupした。




