wW-16 Prototype
Dovira
信用度50%
――少佐に聞いたほうが早いな。
真彩
「勝てたのか」
【私は負けました!!(笑)】
《そっちじゃねーよ。》
真彩
『もう、Pingに振り回されない?』
ラファルサ
『……ああ。おそらく』
真彩
『私が勝ったのか』
視線の先に、UI表記。
宙に浮かび上がる。
真彩
『まるでRPGだな』
ラファルサ
『……何の話だ』
真彩
『ゲーム知らないの?』
ラファルサ
『…………』
…………。
真彩
『なんでもない!』
起き上がる。
ラファルサ
「……っ!いきなり、起き上がるな」
真彩
「怪我したわけじゃあるまいし…」
――ぐわん
「うっ…」
視界が揺らぐ。
【同期率:50%低下。マヤ!まだ、無理しちゃ駄目!!】
《同期率ってなんだよ…》
【私と脳波の同期よ。生命維持に必要なの。たぶん】
《たぶんって…》
ラファルサ
『…お前のUIは試作品だ』
一拍
『お前にしか適合しなかった』
真彩
『だから、私を刺したと…』
沈黙。
ラファルサ
『ああするしかなかった』
真彩
『それ2回目…』
静寂。
真彩
『下手か?』
ラファルサ
『お前の前だと調子狂う』
真彩
『それも、2回目』
ため息。
《何なんだよ》
《面倒臭い。》
真彩
『南戸大佐は?』
ラファルサ
『あ…。ああ…。居るが』
真彩
『大佐に説明してもらう方が早くない?』
ラファルサ
『それは…。それは駄目だ!!』
真彩
『なぜ?』
ラファルサ
『お…お前には関係ない』
《なら…》
《さっさと話せよ。》
『UI研究者を呼ぶ。それでいいか?』
『専門用語で語られても困るんだが?』
視線を逸らす。
『お前の…』
『ら、ラファルサから聞きたい』
彼の額に、
汗が滲む。
あの無愛想が、
汗を拭っていた。
そんな顔するな。
――いや、そんな顔するんだ…。
大佐と喧嘩した?




