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14.「肉焼き」

 森の少し開けた場所で、さっそくボアウルフを解体していく。ローサーが食べられない内臓を取り出して端に捨てると、エンベリラが慌てたように声を上げる。


「おいおい! 何で捨てるんだよ! 狩った獲物は全て美味しくいただく。常識中の常識じゃねぇか!」


エンベリラが、端に捨てられた内臓を全て潰し、丸めて肉団子を作る。


「これに香辛料を混ぜて焼けば美味しく食べれるだろーが」


ずいっ、とローサーに肉団子を差し出す。


「…内臓は美味しくないし、あんま食べたくないんだけど」


そう言いながらも、渋々といった様子で肉団子に香辛料を混ぜていく。ちなみに香辛料は森で採ってきた新鮮なものだ。


 毛皮はさすがに食べられないので、虫や魔物が寄り付かないように土に埋めておく。


「エンベリラ、(まき)に火をつけてくれ」


「へいへい」


エンベリラが(まき)に向かってふう、と息を吐くと、エンベリラの口から炎が巻き上がり、(まき)はあっという間に大きな炎に包まれた。


「よしよし、そんじゃ、木の枝を削って作ったこの串に肉を刺して、火の周りに刺しておく……」


しばらく待つと、肉から油が(したた)り、こんがりと茶色に焼けた肉が火の光に照らされてテラテラと光を反射していた。


「こんなもんだろ。それじゃ…」


「「「いただきまーす!!」」」


「あー!」


 エンベリラが焼けた肉にかぶりつく。肉を裂いて歯で噛み締めるたびに、熱い肉汁が口内を満たした。


「ん、内臓肉団子も意外とイケる…」


ボソッとローサーが感動したように呟く。


「そうだろそうだろ! うまいだろ!」


その言葉が嬉しかったのか、にこにこと笑い、バシバシとローサーの肩を叩くエンベリラ。


 その夜は四人で笑い合い、楽しく過ごし、その余韻に浸りながら眠りにつくことになった。

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