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黒隻の簒奪者  作者: ちよろ/ChiYoRo
第2章

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第22話 闘いの末に得たもの

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「よく来てくださいました、カイト・ヒュウガくん。私はナガトと申します。会うのは2度目ですね」

「そうだな、せっかく目があったのにすぐ逃げるからフラれたのかと思ったよ」

「いやいや申し訳ない。私は元来、人見知りでして。君たち、彼と2人きりにしてもらえるかな?」


 そう言うナガトに怪しまれないようにじじいと孫を俺の元から離れさせる。


 しばらくして俺たちの視界からだいぶ離れたところで俺から1つプレゼントをした上で奴らの制御を解いた。


 そして、俺も元からサニアは連れてきていない。


 元々、今回は俺1人だけで来いと言われていたらしく、サニアがいると逆に怪しまれると思ったからだ。


「で、俺に何の用だったんだ?部下を殺された恨みか?」

「いえ、私たちの頭があなたに聞きたいことは1つだけです。この町で何をしようとしていますか?」

「俺は何もするつもりはない。いや、なかった。お前たちが手を出してくるまではな。カウンターで愚痴を言っていたやつはただ、俺の目障りだっただけだ」

「そう...でしたか。私たちは虎の尾を踏んでしまったわけですね...」

「虎の尾かどうかは知らんが、堪忍袋の緒が切れたことは確かだな。だから、今更後悔しようともう遅い。消えろ」


 名前:テグスト・フォマーナ

 種族:人間

 Lv:80

 スキル:偽装Lv.4 千里眼Lv.6 看破Lv.5 直感Lv.7 暗黒魔法Lv.4 闘聖術Lv.5 覇墜Lv.5 闇無Lv.4




 あぶねぇ!!



 “鑑定”が進化した“全鑑定”と“看破”のスキルが無ければおそらくステータスを見抜けなかった。


 これでもギリギリだっただろう。それにしてもだいたいスキルは進化していてなおかつ強い。それに見たことがないスキルも持っている。


 というか、そもそも『ナガト』も偽名かよ。



 俺は刀を抜き、警戒しつつ斬りかかる。


 すると俺の刀はテグストの体を透過し、そのまま視界から消えてしまった。


 また、匂いも消えてしまって追うこともできない。


 俺は匂いに頼らず警戒しようとしたその時、俺の右斜め後ろから拳が飛んでくる。


 それを危なげなく“予知”で避け、カウンターで刀を斬り上げる。


 それは容易く躱されてしまうが、俺は刀を上に放り投げて“破掌”で追い討ちをかけ、さらに“大地魔法”で床から土の槍を突き出す。


 “破掌”までは完全に避けられたが、最後の土の槍を避けられずテグストは左腕に傷を負った。


 テグストが反射的に腕を抱えた隙を逃さず、俺は“幻惑”を突進させ、そのまま当たる寸前で“暗黒魔法”の煙幕をテグストの顔の辺りだけで発生するように“幻惑”を自爆させた。


 そうして視界から俺が消えた瞬間、いつものように“偽装”を使って隠れ刀も掴み、さらに今回は念には念を入れて“同化”も発動させる。


 この部屋は地下の隠れ家的な場所だからか、部屋自体が薄暗い。俺の“同化”も紛れやすいだろう。


 だが、テグストも“暗黒魔法”を持っていたので、すぐにその煙幕は晴らされてしまう。


 しかし、俺もそんなことは分かっている。俺は煙幕を晴らした瞬間にテグストの目の前で“光魔法”で作った光の玉を破裂させた。


 ほぼ真っ暗な視界から急に明るくなったことで、通常の目潰しよりも強力な効果を発揮した。


 俺は目を押さえ暴れまわるテグストの後ろから刀で首を切り落とそうとしたが、やはり“直感”持ちは厄介だ。これも暴れながらではあるが躱されてしまった。


 これだけ連続でブラフを立てて目を潰し、必殺の一撃を放ったにも関わらず避けられる。


 なおかつ奴自身が兼ね備えた長年の戦闘経験も相まって、なかなか一筋縄ではいかない。サニアではやはり厳しかっただろう。


「くっ、強いですね...。やはり見た目通りではありませんでしたか...」

「お前こそな。正直、最後のを避けられるとは思わなかった。厄介だよ、お前は」


 俺はさっき確認したテグストの知らないスキルを改めて確認する。



 スキル 覇墜 かかと落としの攻撃力にさらに補正がかかる。また、叩き落とす攻撃にも補正が乗るようになる。



 スキル 闇無 闇のカーテンを身に纏い、存在そのものを認識させにくくする。纏ったものの全ての要素を隠す。



 さっき目の前にいたのに気配どころか匂いまで消えたのは“闇無”というスキルか。


 それに“覇墜”。俺も“闘聖術”の攻撃の1つに補正がかかる“破掌”や“震空”を持っているが、おそらく進化していない。


 それを1つとはいえ進化させているので、やはり舐めていいものではない。




 そもそもスキルは、生物と違って経験値を貯めることで確実に進化するため、あまり下位と上位で違いがなさそうに見えるが、下位と上位では威力や効果に歴然とした差が出る。


 同じ下位のスキル持ちを何十、何百人と集めなければ、同じ上位スキルにはほとんど勝ち目がないほどなのだ。


「これは私も覚悟を決めないといけないようですね...。それに今のあなたの周りは非常に危ない。近寄るのも危険なほどに」

「やっぱバレちまうか。“看破”や“直感”持ちは厄介だな。こっちの思うようにできねぇ」


 俺はゴブリンシーフを倒した時のように、地面に魔法と“罠作成”を合わせた魔法罠を作っていたのだが、“看破”と“直感”を持っている奴には場所までバレてしまっているらしい。


「今度はこちらから行かせていただきます...よっ!」


 テグストは近くにあった瓶を投げつけ、その瓶に隠れながらうさぎ跳びのように罠を飛び越えて俺に突進して、直前で飛び上がり“覇墜”を放ってきた。


 俺はそれを躱し、地面に足を着けて出来る一瞬の硬直を狙って刀を袈裟斬りに振るうが、叩きつけた足を使ってさらに地面を蹴り、テグストは距離を詰めてきた。


 その後両手を掌底の形にして俺の腹に打ち付ける。


「ぐっ!がっ!」


 掌底に補正がかかるスキルも無いのにとんでもないダメージを負ってしまった。さらに俺はそのまま蹴りや突きの連撃を食らってしまう。


「がはっ!!」


 俺は最後に蹴り飛ばされ、壁に埋まるほどの衝撃を与えられた。俺は意識が飛びそうになるのをこらえ、合言葉を口にした。


「ふき...とべ」


 その瞬間、テグストの拳や足、また肩や腹など至る所から赤い光が溢れた次の瞬間、爆発へと変わった。


 飛ばされたと言っても、割と近くにいた俺にも爆風が襲いかかり倒れそうになるがなんとか堪える。


「やっと殺れた...。直感持ちの対策を考えないとな...」


『経験値を獲得しました。スキル:簒奪により取得経験値が半減します。スキル:簒奪の効果により、スキル:偽装 千里眼 看破 直感 暗黒魔法 闘聖術 覇墜 闇無を獲得しました』


 名前:日向 海斗

 種族:人間

 年齢:18

 スキル:

 《魔》Up暗黒魔法Lv.4

 《常》 New覇墜Lv.5

 《能》Up偽装Lv.6 Up看破Lv.5 遠視Lv.4→New千里眼Lv.6 New闇無Lv.4




 俺は“光魔法”で回復しながら奥の扉を開け、先へ進んだ。


 今の戦いの結末はタネを明かすと簡単だ。


 あらかじめ読まれることを想定して地面に魔法罠を張り、そして自分の身体にも同じような罠を張る。


 あえて隠したブラフを読ませることで更なるブラフを隠したのだ。


 そして俺の体には“火魔法”と“罠作成”で作った罠を設置して、さらに罠には俺に触れたものに罠が移動するように組み込み、“偽装”と“同化”で隠す。


 そして、テグストに俺を殴らせることで罠を移し、最後に罠を起動するフレーズを呟けばドカンッ!ってわけだ。


 残念ながらまだ、熟練度が足らないせいか罠を移動させるには自分から触れたのでは意味がなく、さらに一度触れられる毎に1つしか罠を移動させられなかった。


「その分、手痛い傷を負ってしまったわけだが...」


 まぁ勝ったからいいや。


 それに俺の場合、“光魔法”も“自動回復”、さらに“自己再生”もある俺ならなんとかなる。魔力にも“自動回復”があるからな。



 廊下の奥にはやはりというか気づいてはいたが、偉そうに椅子に座っている男とそのすぐ後ろに立っている男の2人がいる。おそらくそいつらがボスとお付きなのだろう。



 俺はその部屋の扉を罠がないことを確認しつつ開けた。



「来ちまったか。てことはテグストはやられたか、あいつは俺たちの中でもだいぶ強かったんだがなぁ」

「あぁ、強かったよ。でも死んだ。俺に絡まなければこんなことにはならなかったのに」

「そうだな、今ではそう思うよ。だが、俺たちもやられたままで、はいそうですかってわけには行かないんだよ。だからここで消えてくれ」


 その言葉とともに隣にいた筋肉隆々の大男が前に出てきた。


 名前:ワイル・シーカー

 種族:人間

 Lv:78

 スキル:斧聖術Lv.6 槌聖術Lv.5 剛力Lv.9 狂化Lv.9 壊震波Lv.6


 名前:サイタス・レルトアート

 種族:人間

 Lv:81

 スキル:闘聖術Lv.7 謀略Lv.6 罠感知Lv.7 直感Lv.6 覇轟Lv.5 統制Lv.5 支配Lv.4


 こいつは“予知”のようなスキルは持ってないな。だが、奥の男は“直感”を持っていた。この組織は“直感”持ちが多いな...。だから生き延びられたのかもしれないが。


 それに3人ともがサテュラのキュレイよりも強い。


 俺の鍛錬にはなるが大変だ。...なら実験だ。


 まず、ワイルは奥のサイタスを守るように立っている。


 俺はワイルに狙いを定めて雷を放つ。避ければ後ろのサイタスに当たる位置だ。


 だが、ワイルは避けることなく自慢の肉体で耐えようとした。


 しかし、俺の“雷嵐魔法”のレベルは最大なので魔法耐性スキルのないワイルには耐えられるはずもない。


 そして、そのまま肉体を貫通し、サイタスに向かって雷は奔った。


 予定とは少し違うが、どうやら直接自分に向けられていない敵意には“直感”は反応しないようで、雷はサイタスをも穿ち流れていった。


「なるほどな、これが“直感”の欠点か。あとは“予知”になった場合、ああいった攻撃まで予知してくれるかだが...」


 それは“予知”持ちに出会った時にまた考えるとしよう。



 俺は2人を倒したことで得たスキルのアナウンスを聞きながら、サニアの待つ宿へと足を向けた。


『経験値を獲得しました。スキル:簒奪により取得経験値が半減します。スキル:簒奪の効果により、スキル:斧聖術 槌聖術 剛力 狂化 壊震波 闘聖術 謀略 罠感知 直感 覇轟 統制 支配を獲得しました』


 名前:日向 海斗

 種族:人間

 年齢:18

 Lv:194

 スキル:

 《武》Up斧聖術Lv.8 Up槌聖術Lv.6

 《常》統率Lv.4→New統制Lv.5 Up予知Lv.4 New罠感知Lv.7 破掌Lv.6→New覇轟Lv.5 New謀略Lv.6

 《能》New狂化Lv.9 New壊震波Lv.6 New支配Lv.4






「ただいま、サニア」

「おかえりなさい、主さま...」

「突然で悪いんだけど、今日の夜この町を出ようか」

「わかったわ...。正直、あまり居て楽しい場所ではないもの...」

「そうだね。サニアもいろいろされたもんね...」


 俺たちはあらかじめ買っていた地図を見ながら次どこに行くかを話し合い、外が暗くなったあたりでレドックの町を出た。





 それから俺たちが町を出た数日後、ギルド専属の鑑定士とその秘書の死体が町の廃倉庫の中で見つかった。


 また、誰にやられたのか血の跡がその廃倉庫の1つの棚の裏に続いていたことから棚の裏を捜索、地下へと続く道を見つけたことで裏組織のアジトと思われる場所を発見した。


 その後、警邏隊が警戒しつつ中を改めて見ると指名手配されていた人物の死体がいくつも見つかった。


 さらに、そのアジトから領主との密輸や横領、人間奴隷の買収。


 さらにはギルド長と裏組織の癒着を決定づける証拠などが多数見つかり、一波乱起きるのはまた別の話。




名前:日向 海斗

種族:人間

年齢:18

Lv:194

ステータス:体力2453

魔力2962

攻撃1425

防御1418

敏捷1704

知力1963

スキル:

《特》簒奪Lv.- 透破之魔眼Lv.-宣実強制Lv.- 領域選定Lv.-

《武》剣聖術Lv.10 槍聖術Lv.10 弓聖術Lv.10 闘聖術Lv.10 斧聖術Lv.8 槌聖術Lv.6 棒聖術Lv.8

《魔》火魔法Lv.5 水魔法Lv.7 雷嵐魔法Lv.10 大地魔法Lv.4 樹魔法Lv.6 光魔法Lv.6 暗黒魔法Lv.4 錬成術Lv.8 奴隷術Lv.7

《耐》豪炎耐性Lv.6 極氷耐性Lv.3 雷嵐耐性Lv.10 大地耐性Lv.6 自然耐性Lv.4 神聖耐性Lv.2 暗黒耐性Lv.4 毒耐性Lv.7 麻痺耐性Lv.8 昏睡耐性Lv.2 石化耐性Lv.3 阻害耐性Lv.4 精神耐性Lv.4 恐怖耐性Lv.3

《常》体力自動回復Lv.7 魔力自動回復Lv.5 統制Lv.5 剛力Lv.10 頑丈Lv.7 瞬動Lv.10 良識Lv.8 精密Lv.5 超嗅覚Lv.10 迅爪Lv.2 身代わりLv.3 夜目Lv.3 繁栄Lv.10 深化Lv.3 心眼Lv.8 虚言Lv.8 交渉Lv.8 予知Lv.4 罠感知Lv.7 闇討ちLv.1 投擲Lv.8 操糸Lv.7 秘書Lv.6 突破Lv.3 覇轟Lv.5 震空Lv.4 覇墜Lv.5 謀略Lv.6

《能》全鑑定Lv.1 偽装Lv.6 看破Lv.5 集団行動Lv.5 顎壊Lv.8 体臭操作Lv.1 幻惑Lv.4 融体Lv.3 千里眼Lv.6 自己再生Lv.6 物理透過Lv.6 威圧Lv.6 念話Lv.6 限倉庫Lv.9 罠作成Lv.9 罠解除Lv.6 異種伝心Lv.10 空歩Lv.6 隠射Lv.4 水吐息Lv.3 同化Lv.9 魔炎糸Lv.6 炎纏糸Lv.5 闇無Lv.4 狂化Lv.9 壊震波Lv.6 支配Lv.4

《補》採取Lv.8 伐採Lv.7 農業Lv.9 採掘Lv.6 解体Lv.8 運搬Lv.4


称号:簒奪者 強者食い 限界突破者 透破者 武を知るもの 魔を知るもの 嗅知者 槍の寵愛 剣の寵愛 嵐の寵愛 弓の寵愛 速の寵愛 嵐の加護 闘の寵愛 栄える者 力の寵愛 通ずる者 宣実者 域選者

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― 新着の感想 ―
[気になる点] レベルが100違くてもこんなに苦戦するんだ。 レベルとかステータスはほぼ意味なくてほぼスキルのレベルと使いこなし方で強さが決まる感じかな?
[一言] レベルやスキルが高いほうがいいのは確かだがイコール技量と思うバカは可哀想だよね(笑)
2021/09/12 10:38 退会済み
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