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黒隻の簒奪者  作者: ちよろ/ChiYoRo
第5章

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第95話 瞬きの邂逅

以前のタイトルを『道力保持者』としていましたが、以前『道遁』と書いているのでそっちに統一しました。


さらに主人公の槌の武技スキルを追加してなかったですね....。


すみません...。

「がぁぁぁ!!!」


 俺はがむしゃらに暴れて腹の上の獣を蹴り飛ばす。そしてその反動を使って体を起こし、今し方つけられた右肩の傷を左手で押さえた。


「このやろうっ!」


 俺が蹴飛ばしたことで未だ転がっている獣をさらに踏み潰そうとしたが、さすがに躱されてしまった。そして起き上がった獣の口には小さな布切れと赤黒い肉が挟まっていた。


 そう、俺は先ほど肩の肉を食いちぎられたのだ。やつは嬉しそうな顔で布ごとくちゃくちゃと噛み、その肉を嚥下する。


「キャキャキャキャキャキャ!!ウマイウマイウマウマウマウウウママーー!!!!!」

「クソ野郎がっ!」


 何が嬉しいのかそこら中をウサギのように跳ね回る獣を俺は追いかける。だが、獣は反撃もせずそのまま奇声を上げながら木を伝い、夜の森の中へと消えていった。


「ちくしょう!」


 そうして獣が色濃く纏った血の匂いが本当にここから離れていったことでようやく安堵し、自らの傷を見る。それと同時に今までどこか旅をしていたかのように使えなかった力が戻るような感覚があった。


 試しに俺は先ほど失敗した風の魔法を足に使う。シュルルと緩やかに吹く風が足の周りに集まってくるのを感じる。俺はこのまま軽く動き回ったが、いきなり魔法が消えるようなことは起こらなかった。


「……っつう」


 まだまともに治療もしてない状態でやるのは不味かったのか途端に肩が痛み出す。俺はすぐに“自己再生”を使い、傷を癒した。


「いったい何だったんだ?人間の姿はしてたが、肉を食いちぎるなんざ本当に獣じゃないか」


 それに噛みちぎるだけでそのまま逃げたのも気にならないと言えば嘘になる。あの状態なら殺されることはなくとも大ダメージは必至だったからだ。


 俺としては運が良かったが、有利な状況でなぜやつが撤退したのかは少し気になった。だが、目の前の敵がいなくなったが、本来の目的はまだ別にある。


「サニアたちを追いかけないと……!」


 俺は少し幻痛のようなものが肩に残るのを無視して、彼女たちが進んでいった方向へと足を向けた。




 名前:日向 海斗

 種族:人魔族

 年齢:20

 Lv:1196

 ステータス:軀力124368

  咒力126972

  剛撃126312

  堅禦119427

  閃煌118639

  賢智132601

 スキル:

 《特》簒奪Lv.- 皇之眼Lv.-宣実強制Lv.- 領域選定Lv.- 異憶復元Lv.- 魔法創造Lv.- 眷属創絆Lv.- 星詠廻転Lv.- 智慧完在Lv.- 呪詩刻印Lv.- 傲慢Lv.- 臨界突破Lv.- 古代樹の声Lv.- 異常耐皮Lv.- 異常耐腑Lv.- 見えざる手Lv.- 彗燼瀑隕Lv.- 憤怒Lv.- &¥:@¥?道Lv.- 賽子命操Lv.- 強欲Lv.-


 《武》剣聖術Lv.10 槍聖術Lv.10 弓聖術Lv.10 闘聖術Lv.10 斧聖術Lv.10 槌聖術Lv.10 棒聖術Lv.10


 《魔》獄炎魔法Lv.- 極氷魔法Lv.10 魄雷魔法Lv.- 大地魔法Lv.10 自然魔法Lv.10 熾天魔法Lv.- 混沌魔法Lv.- 錬成術Lv.8 奴隷術Lv.7 賜与魔法Lv.10 魅了魔法Lv.10


 《耐》豪炎耐性Lv.7 極氷耐性Lv.5 雷嵐耐性Lv.10 大地耐性Lv.6 自然耐性Lv.4 神聖耐性Lv.5 暗黒耐性Lv.6 猛毒耐性Lv.4 特麻痺耐性Lv.5 昏睡耐性Lv.4 硬化耐性Lv.4 遮断耐性Lv.10 神気耐性Lv.10 畏怖耐性Lv.5 完全耐性Lv.-


 《常》完全感知Lv.- 軀力特自動回復Lv.10 咒力特自動回復Lv.10 統制Lv.5 剛力Lv.10 頑丈Lv.10 瞬動Lv.10 博識Lv.10 精密Lv.8 超嗅覚Lv.10 閃爪Lv.4 身代わりLv.3 夜目Lv.6 繁栄Lv.10 深化Lv.5 天眼Lv.10 虚言Lv.8 交渉Lv.8 予知Lv.6 暗殺Lv.5 遠投Lv.3 統糸Lv.2 秘書Lv.10 謀略Lv.6 環境適応Lv.5 思考分割Lv.8 水泳Lv.6 砂泳Lv.6 鼓舞Lv.10


 《能》完全偽装Lv.- 全鑑定Lv.10 集団行動Lv.7 顎壊Lv.10 体臭操作Lv.1 妖幻Lv.3 融体Lv.9 千里眼Lv.6 自己再生Lv.6 物理透過Lv.6 死霊作製Lv.8 威圧Lv.6 念話Lv.6 無限倉庫Lv.6 罠創造Lv.3 罠無効Lv.4 異種伝心Lv.10 水吐息Lv.4 火吐息Lv.4 風吐息Lv.6 同化Lv.9 魔炎糸Lv.6 炎纏糸Lv.5 魔氷糸Lv.5 魔嵐糸Lv.4 闇無Lv.7 狂化Lv.9 支配Lv.4 咆哮Lv.8 精力増強Lv.10 飛行Lv.8 水砲Lv.6 水刃Lv.5 骨眷生成Lv.5 砂砲Lv.7 地震Lv.5 研究Lv.8 入替Lv.10


 《武技》

 [剣]刹那Lv.10 反撃Lv.7 飛裂Lv.10 重斬Lv.8 閃断Lv.7

 [槍]風車Lv.4 閃雷Lv.5 重突Lv.7 磊落Lv.8 猛進Lv.6

 [斧]剛断Lv.7 壊震波Lv.6 柔盾Lv.9

 [闘]覇轟Lv.5 震空Lv.4 覇墜Lv.5

 [槌]剛打Lv.10 烈破Lv.7 重撃Lv.7 超力Lv.10 彗落Lv.4

 [棒]破突Lv.10 無身Lv.10 瞬破Lv.10 居落Lv.10 絶打Lv.10

 [弓]狙撃Lv.2 纏矢Lv.10 幻矢Lv.7 剛射Lv.10 天穿Lv.5


 《補》採取Lv.8 伐採Lv.7 農業Lv.9 採掘Lv.6 解体Lv.8 運搬Lv.4


 称号:簒奪者 強者食い 限界突破者 超越者 透破者 y&道¥&者 憶復者 星を識る者 智慧者 呪刻者 七罪二者 臨界突破者 古代を訊く者 異に耐える者 武を知る者 魔を知る者 嗅知者 槍の寵愛 槍技覚者 剣の寵愛 嵐の寵愛 弓の寵愛 速の寵愛 嵐の加護 闘の寵愛 栄える者 力の寵愛 通ずる者 宣実者 域選者 全鑑者 全視者 魔創者 眷従者 炎の寵愛 氷の寵愛 地の寵愛 然の寵愛 聖の寵愛 闇の寵愛 魔の極致 闇覚醒 賜の寵愛 魅の寵愛 偽欺者 観看者 咒の寵愛 舞上者 識の寵愛 軀の寵愛 獄なる炎覚醒 棒の寵愛 剣技覚者 防の寵愛 破顎者 転使者 変替者 槌の寵愛 弓技覚者 武の極地 不視手 瀑滅者 聖覚醒 魄なる雷覚醒 七罪三者 槌技覚者 命操者 /ク”ョ@ガ)-








 ーーーーーーーーーーーーーーーーー








「キャキャキャキャ!!ウマウマママママママァァァァ!!!」


 獣はまるで猿が木の上を飛び回るように次から次へと飛び移り、森の奥へと進んでいく。…いや、たまに完(・)全(・)な(・)空(・)中(・)を(・)踏(・)み(・)し(・)め(・)て(・)木(・)へ(・)と(・)飛(・)び(・)移(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。(・)


 そして獣は通りすがる度に近くにいる猿の魔物や堕妖精などを引きちぎりながら殺し、手慰みとばかりに咀嚼しながら次の獲物へと狙いを定めていく。


 もはやヒトの形をしているだけで人の意識は持ち合わせていない。かろうじてある程度の人語を話し、稀に人語を解するとしても人として接することは不可能に近いだろう。


 それはただ彼が他者を喰らい続けたことで理性を失ったからではない。いや、それもあるかもしれないが、主たる理由ではない。


 それは、その彼をヒトたらしめる域外へ引き摺り出したのは彼の持つスキル“餓鬼道”が原因だった。


 道遁スキル“餓鬼道” はスキル保持者が口にした分だけスキル、ステータスを自分のものにするスキル。敵となる者全てを食らえば全てを、肉体の一部ならスキルやステータスなど、何を得られるのかやどれだけ取れるか全てランダムとなる。


 そしてこれは単なる料理では獲得することが不可能。それが例え魔物の肉を使った料理であってもである。自らの手で痛めつけ、殺した肉でなければ彼の体は受け付けないのだ。


 そしてこの“餓鬼道”スキルが好み、そして増幅させる感情や欲望は【飢餓】と【狂蝕】。このスキルを保持する者は常にこの【飢餓】と【狂蝕】に苛まれる。


 さらに同系統である道遁スキル保持者と出会えば、その感情はより激しく増幅され、その身を侵し始めるのだ。


 だが、それによってもたらされる力もとてつもなく、本来の彼のステータスであればこの辺りの魔物には、ほとんど敵わないはずなのだ。


 それが実際には片手で捻るほどのレベルとなっている。これこそがその力の証左であろう。


 彼は本質的にその意味を理解しておらずとも本能で理解していた。そしてその力を保持したまま、彼はどこともしれず闇の中へと姿を消していった。




 名前:ヒルト・ラキネス

 種族:人族

 Lv:102

 ステータス:体力8937

  魔力3965

  攻撃10276

  防御1258

  敏捷8223

  知力3167

 スキル:餓鬼道Lv.- 槌術Lv.7 剣術Lv.9 火魔法Lv.6 水魔法Lv.1 神聖魔法Lv.6 剛力Lv.4 俊敏Lv.1 雷嵐耐性Lv.4 New空歩Lv.6 New骨再生Lv.6

 称号:六道一者

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