3話 偶然の遭遇③
そしてしばらくの間、莉恋ちゃんからの質問タイムが開催された。
私の好きな丼物は何か、出身地は何処か。
好きなスイーツは何か、好きな飲み物は何か。
好きな野菜は何か、好きな主食は何か。
こういう時って大体好きな食べ物は?と括られる質問の筈なのに、莉恋ちゃんは好きな食べ物という括りを事細かく分けて質問してくる。
先ほど私がここ半年ぐらい味覚があまり機能していないと言った時の驚きようから、きっと莉恋ちゃんは食べる事がとても好きなのかもしれない。
現に、私に逐一質問し返答すれば、莉恋ちゃんからの回答も帰ってくる。
しかも、その答えを回答する時の莉恋ちゃんの表情たるや。
今にも目の前にその食べ物達があるのではと思わされるほど、目をキラキラとさせながら語っている。
現在食べる事への楽しさを失っている私から見れば、その姿は遠く感じる。
「ジャンクフードもええんじゃけどね〜やっぱうちはもみじ饅頭が好きじゃなぁ!」
「広島の銘菓だよね」
「そ!楓ちゃんが買ったその薔薇のもみじ饅頭は広島は広島でも福山限定じゃけぇな!それ美味しいんよ〜」
そう言って机上に出していた袋の中に入っていたもみじ饅頭の個箱を莉恋ちゃんが指差す。
先程のお土産物屋で目に付いたピンク色をした可愛らしい個箱。
つい、見た目の愛らしさに惹かれて衝動買いをしてしまったもの。どうやらこれは私が降り立った土地、広島県福山市だけでの限定フレーバーのようだった。
「それな〜基本的に桃の味がするんじゃけど、こう、ガブって食べたら薔薇の香りがふわって抜けるんよね」
莉恋ちゃんがもみじ饅頭を手に取るジェスチャーをしながら、空気を食べる。
味を思い出してか、目を瞑りそのまま美味しさに笑顔していた。
「………美味しそう」
「うんうん!もみじ饅頭美味しいよ〜!季節ごとに色んな味あるし!今は秋じゃけぇかぼちゃとかお芋味とかもあるよ!」
そう言われてみれば、もみじ饅頭のコーナーには様々なフレーバーの商品が並んでおり、季節限定と大きく書かれたPOPが飾られたもみじ饅頭も陳列していた。
「あ〜おったおった〜莉恋みっけ」
突然背後に響いた男性の声に身体を震わせれば、目の前に居た莉恋ちゃんはパッと顔を輝かせる。
「あー!楓杜〜!待ってたー!」
そう言って、莉恋ちゃんの右隣に少しズレた場所にあなご飯が乗せられた机上をポンポンと叩く。
「…………え、」
背後から回り込み、莉恋ちゃんの隣へと座るべく歩いて来た楓杜君と思しき人物が困惑したような表情で目を丸くさせる。
視界に入ってきたその男性は、男性らしく背格好が高く、ラフに流された黒髪と優しそうに垂れ下がった目尻が特徴的だった。
うん。このたれ目ぐらいからして莉恋ちゃんと姉弟と言うのは一目瞭然だった。
しかし、さっきの電話での会話を聞いた感じ、多分莉恋ちゃんお昼をお店で買ってここで食べるという旨を説明してはいたが、初対面の私が共にいることは伝えていなかったな。
「え、と。すみません、どうもお邪魔してます(?)」
「あ、ご丁寧にどうも……」
ぺこりと失礼のないようにお辞儀をすれば、莉恋ちゃんとまるで瓜二つかのようにそっくりなたれ目を持ち合わせる瞳を閉じ彼も頭を下げる。
「ん?待って待って待って俺、状況飲み込めない」
「見たまんまじゃ」
「いや、流石の双子でも分からん分からん」
「え!双子ちゃん!?」
まさかのこのお二人は姉弟は姉弟でも、双子ちゃんだったようだ。
「そー!私達は二卵生双生児!二卵生にしては意外と似てるでしょ〜?」
「う、うん確かに双子ちゃんって聞くと納得出来る……」
「ふはっ双子ちゃんって……言い方かわよ。じゃなくてじゃなくて。莉恋ちゃん。説明」
説明して?と若干凄むように莉恋ちゃんへと圧をかける楓杜君は必死に視線を送る。
「簡潔に。彼女瀬戸楓ちゃん大阪出身、同い年の家出少女、家ない。仕事無い、働き口募集中。恐らくストレスにより味覚消失中!!!!大事件!!」
「はぁ!?味覚ない!?何それヤバすぎじゃろ!?」
「え?いや、そこ??」
驚く場所が家がないとか、無職とかそのへんではなく、まさかのの莉恋ちゃんと同じく味覚が無いという一点にだけ向く。
思わず当の本人である私が突っ込むぐらいには、ズレている。
さすが双子と言うべきなのか。
莉恋ちゃんの説明だけでは足りないだろうと思い、付け足してもう少し詳しく事情を説明する。
その全ての事情を静かに聞き一先ず落ち着いたのか、楓杜君は持ってきていた紙袋を机上に置き莉恋ちゃんの隣へと腰を下ろし、目の前にあるあなご飯の蓋を開ける。
「ふーむ、なるほど。訳ありってやつか。それも大分ね」
「そーなの!無謀じゃし無防備でもある!家ないけぇってネカフェ暮らしするつもりだったとか言うんよ!」
「は!?無謀すぎじゃねそりゃあ!」
パチリと手元の割り箸を軽快に割るのと同時に、莉恋ちゃんが発した私の向こう見ずな計画のひとつを暴露すれば、驚いた様に目を見開きこちらを見る。
莉恋ちゃんよりももう少し垂れ下がった目がこれでもかと言うほどに見開かれ、その表情は男性と言えどもやはり何処か莉恋ちゃんを彷彿とさせる。
「いやいや、むしろよくここまで来ようと思ったね?」
「うん。なんと言うか、昔から向こう見ずな性格が治らなく………」
「いやぁ〜そりゃあ莉恋が心配するのも分かるわ。俺も話聞いただけで不安になったし」
楓杜君はいただきます、と丁寧に手を合わせ、駅弁当内に収まるあなご飯を掬い出し一口頬張る。
実際私もそう思う。
私は、幼少期の頃から道を覚えるのが苦手で両親と行くショッピングで毎回迷子になる程には方向音痴な人間である。
そんな人間が自宅が無い知らない土地に単身出向く方がどうかしてますよね。
「むぐ。…………じゃあいったんうち住む?」
「住む………と言いますと、あれですか。二人とも一緒の家に住んでるんだよね?」
「「うん」」
「え、それめちゃくちゃ邪魔じゃない?」
先程莉恋ちゃんから家に住むか?と打診を受けた時。
私の脳内は勝手に、莉恋ちゃんは一人暮らしをしていると想像していた。
そして今日、弟である楓杜君と一緒に来ているというのは久しぶりに会い、ここへと遊びに来ている最中だったのかなと思っていた。
しかし、二人が双子と分かり且つ、二人も一緒に住んでいるという事実。
莉恋ちゃんが一人暮らしでそこに転がり込むと言うのも少し躊躇われていたのに、そこに更に楓杜君が居るとなれば、流石に部屋が無いのでは?という疑問が浮かぶ。
「はぁ、なるほど。莉恋ちゃん絶対説明省いて何も細かいこと楓ちゃんに教えて無いデショ」
「…………えへ」
じとっと莉恋ちゃんを見つめる楓杜君の視線を華麗に躱した莉恋ちゃんはわざとらしく笑う。
それを見た楓杜君は自らのスマートフォンを取り出し、何やら画面をスクロールし始める。
スイスイっと何度か画面を下から上へとスクロールした後、こちらへと画面を見せてくる。
「俺ん家はね海沿いにある意外と広め〜なアパート住みでな。なんと3LDKなのさ。あ、後、俺の事は楓杜とか呼んでいーから。タメでいーし」
「ありがとう。私も楓って呼んで」
「うん。てかもう呼んじゃったけどね」
そんな会話を少し躱した後、言われるがままにその画面に視線を移せば、そこに表示されていたのは全体的にシンプルな白の外壁をした真新しく見えるアパートだった。
「3LDKじゃけぇもう一部屋余っとるけぇ心配ご無用!」
「えぇ〜………でもやっぱり初対面の人間が家に住むっていうのはどうなの……」
つい先程まで私が住む家が見つかるまでの間借りという体でお邪魔しようと思っていたものの、これでは話が違う。
いくら莉恋ちゃんと楓杜君の二人から家に住むかと提案されていたとしても、二人共の生活領域を侵害する段階に行くにはまだまだ信頼関係が足りない。
人を慮る思考回路が似ているのか、はたまた二人共々パーソナルスペース非常に狭いからなのか。
それがどちらかは分からないが少なくとも、私が一歩引けば五歩くらいはグイグイとこちらへやって来ると言うことだけは明確に分かる。
「ええじゃんええじゃん。三人で家賃割り勘した方がバリ安いし、浮いたお金で美味しいもん食べれるし」
「皆、職場一緒じゃけぇ一緒に通勤出来て一石二鳥!」
まるで渋っている私がおかしいのかと思うぐらいトントン拍子に進んでいく話に置いていけぼりになる。
「…………ん?職場一緒って」
「あれ、楓ちゃんうちで働くんじゃないん……?」
そして何故か既に、莉恋ちゃんの中での私はそのカフェで働く事が確定しているような口ぶりだった。
しかし、私が引っかかったのはそこでは無い。
「いや、あの、皆って?」
「ん?あぁ、実は俺もそこで働いとる……まぁ、現在従業員総じて三名。実質、血縁関係の人間しか働いてないカフェですが」
「そう!それを言っていなかったね!」
「お前はさっきからそればっかじゃ」
なんと。まさかの事実。
目に入った求人チラシのカフェは、そこで偶然出会った同級生の莉恋ちゃんが勤めていて。
そしてそこは、莉恋ちゃんの親戚のお姉さんと思われる人が経営しており、更に莉恋ちゃんの双子の弟、楓杜君までもが働いていると。
こんな奇跡が起こることなんて有り得るのだろうか。
否。今目の前で起こり、自身が体験しているので有り得るのだ。
最早こんなのは運命としか言いようがないだろう。
「えぇ〜!!ねぇねぇ一緒に働かん〜?働かんのん〜??」
目の前に座る莉恋ちゃんがググッと身を乗り出しこちらへ手を伸ばしながらちょいちょいと私の腕を小突く。
先程うじうじする暇があれば直ぐ様、住居と働き口を探さねばと奮起して居た矢先に見つけた求人チラシ。
勿論、そのチャンスを逃さず働く意思を薄らとは固めていた。
しかしそれはあくまで、ちゃんとした固定された住所を決め、万全の状態で就活をするという前提条件があってからであって、何も今すぐに就職するかと言えば答えはNOなのだ。
誰が住所不定の輩を雇いたいと思うのか。ホームレス的人間が自分の経営するお店に居たら嫌でしょう!?
「いやいやいや、私まだ住所決まってないし、そもそもまだ店長さんに会ってもな………」
ガタッ!!
すると突然、私の言葉を遮るように音を鳴らし莉恋ちゃんが勢いよく立ち上がる。
その様子を横目で見ながらもくもくとあなご飯を食べる楓杜君は、なにか分かったのか少し肩で息をする。
「そっか!じゃあ早速行っちゃおうよ!」
「何処に?」
「そりゃあ私達が勤めるカフェ紅亞へ!」
「運転は誰?」
「そりゃあ楓杜!」
「デスヨネ」
莉恋ちゃんの言動に対して、諦めたように口に含んだあなご飯を飲み込んだ楓杜君は再び手を合わせ、食べかけのあなご飯の蓋を被せ、割り箸を元の袋へとしまう。
再び莉恋ちゃんがスマートフォンを取り出したと思えば、また何処かへと電話をかける。
「あー!茉莉奈ねーちゃん!今からそっち行くね〜!………うん!詳細はLINEで送っとく〜ごめんね〜」
「え、え、え、え、」
状況が受け入れられず、行き場の無い手をわたわたと振り回していれば、その間にもそそくさと電話を終えた莉恋ちゃんはこちらへとやってくる。
そう思えば、私の隣に置いていたキャリーケースと引き出し、私のショルダーバッグを自らの肩に掛け始める。
「さぁさぁそうとなればさっさと行くよ!」
「えぇ!?」
突然の事に思考が追いつかず、どうすればいいのか分からず固まっていれば、移動する為に立ち上がった楓杜君も机上に置かれた紙袋とお弁当が入った袋を持ち上げる。
「諦めな。莉恋ちゃんを止めれるもんは美味しいご飯しか無い」
「えぇ〜〜…………」
双子の楓杜君ですらも止められない莉恋ちゃんの行動は、私の即断即決の上位互換的な物だった。
私と違うことといえば、初対面の相手に対してでもそれが発動されるという圧倒的光の者で。
「行こ!!」「行こっか」
そう言って私の荷物を分担して持つ二人は同時にこちらへと手を差し出してくる。
これは莉恋ちゃんだけが突っ走り諦めたように従って見える楓杜君も、どうやら強引さだけが薄いだけであって二人共に同じ思考回路の様だった。
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なんやかんやお仕事が休みで偶然福山駅に遊びに来ていた二人に引っ張られながら近くのパーキングに停められていた車へと乗り込まされる。
青色が輝くNボックスの後部座席に莉恋ちゃんと共に乗り、運転席に楓杜君が乗り込む。
「んじゃ、出発ー」
エンジンをかけ、楓杜君がゆる〜く発車の合図を掛けると、ゆっくり車が動き出す。
なるがままに流されてきていたけれど、このままでは不味い。
三人体制のカフェで主力従業員とされる二人が休み、この駅へ遊び来に来ているということは十中八九カフェはお休みだろう!
「あの、そう言えば今日二人はお休みって言ってたけど、お店……空いてない、よね?」
「そう!お休み!」
「………それ私行って大丈夫?」
「大丈夫。茉莉奈ねーちゃんのお店、自宅兼用だから居るよ」
いや、それはそれで初対面の人の閉店中である自宅兼用カフェに知らない人間が入っていくってのはどうなの。
「大丈夫大丈夫。心配要らないよ〜だってうちらの身内で?きっと同じ思考回路だよ〜」
「ちょこ〜と説明しとるし!」と、能天気にかまされた莉恋ちゃんの言葉に、今目の前にいるこの二人の言動がことある事にほぼ一緒だっだなと思い出し、何だかもう考える事が億劫になって来たため考えることを放棄した。
なるようになれ。
しばらく楓杜君の運転に揺られながら、三人で世間話をする。
正しくは、莉恋ちゃんと楓杜君の会話を相槌を打ちながら聞き役に徹していたのだが。
本当に意味が分からない。初対面の人間を家族関係で最も親密な双子の間に挟まれた状態でのドライブなど。
一歩間違えば誘拐されていると誤認してもおかしくない。
しかしながらに二人からの半強制的な連行であっても、最終的には私が妥協し、着いていっても良いと思ったから今ここに居る。
あの場でヤバいと思ったら逃げることもできたのだから。
まぁ、その点に関しては、知らない土地で無闇矢鱈と走り回り迷子になるよりかはマシだなと思った事も含めて、短時間で浴びた二人からの優しさを信じたのだ。
車窓から眺める外の景色は、建物が立ち並ぶ景色から、段々とビルが少なくなってきた街へと移る。
近くに大きな川が見え始め、ここが海に近い入江の方まで来たというのが確認出来る。
更に川を辿り大きな橋を渡り暫くして、とある大きな住宅の様な場所の駐車場に車が駐車する。
「到着」
「あざーす!」
到着したということは、ここが例の目的地である店主茉莉奈さんの自宅兼カフェ紅亞なのだということが必然的に分かる。
そそくさと食べかけのあなご飯が入ったビニール袋を持ち運転席から降りていった楓杜君は、近くにある建物の裏口へと歩いて行く。
本当に着いてきても良かったのだろうかと、そんな不安を抱えながらも、るんるんとした表情で車を降りる莉恋ちゃんに続き、私も持ってきていたショルダーバックを肩にかけ降りる。
車を降り少し道路側へと足を運べば、その目の前には広大な瀬戸内海が広がっていた。
「………海」
久方ぶりにゆっくりと眺める海は、高い空の上から降り注ぐ太陽の光により波打つ白波がキラキラと輝いて見えた。
香り立っているであろう潮風を想像しながら件の二階建ての建物を見ればそれは、一見大きな住宅にも見えるがしかし、確かに普通の家とも違っていた。
その建物の外壁を見れば、正面入口を軸に非常にオシャレなレイアウトの飾りが施されカフェ看板がドア近くに置かれていた。
建物のすぐ側には、赤や橙で色付いた今が見頃の紅葉の木が佇んでおり、瀬戸内の青い海と対になる紅葉の鮮やかな赤が見事だった。
正面ドアにはCLOSEの札が掛けられ、ガラス窓から見える店内は少し奥の方の電気だけが付いており、その明かりは暖かな橙色だった。
店内から外を眺めればきっと、紅葉と瀬戸内の海のコラボレーションがとても綺麗なんだろうな。
「あ〜!二人が言っとった楓ちゃんって貴方の事ね〜!」
「!?」
突然二人とも違う声が聞こえたと思い慌てて振り返れば、そこには腰エプロンを付けた私と同じぐらいの背丈の女性が和かな表情をしながら立っていた。
「ごめん茉莉奈ねーちゃん、お休みに」
「いーんよ〜今日もメニューの研究してただけじゃけぇ〜」
緩いウェーブがかった淡いストロベリーブロンドの髪色を持つその女性を楓杜君は茉莉奈ねーちゃんと呼ぶ。
と言うことは、この人がこのカフェの店主であり、私がここで本当に働くとなれば、上司となる人なのである。
「あ、えと、初めまして茉莉奈、さん?私瀬戸楓って言います」
「うんうん。なんとな〜く莉恋ちゃんから事情聞いとるよ〜おいで〜」
ちょいちょいと手招きをされ、先程楓杜君が開けたであろう裏口へと誘導する。
入っていいのかと躊躇っていれば、前を行く楓杜君がグッと腕を取り、後ろから着いてくる莉恋ちゃんに優しく背中を押される。
パタンと扉が閉められたその先は、中央に大きな机と四つの椅子。
壁沿いに小さめの冷蔵庫と、食器棚等の家具が置かれた至って普通の住居の一室の様だった。
ソワソワと当たりを見回していれば、まだまだ奥だよーんと莉恋ちゃんに背を押され、茉莉奈さんを先頭に歩いて行く楓杜君の後ろを歩いて行く。
この部屋にある他の部屋へと続くであろう木製の扉を茉莉奈さんが開け、そこに吸い込まれるように入って行った。




