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第肆拾陸話 「壊滅と曲解」

この物語はフィクションです。

実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。

メビウスが市街地区内を駆け抜けていた。

あまりの速さに周囲の時間と空間は静止したかのように遅くなり、薔薇雷火を探す。

メビウス (何処だ…!)

辺りを見渡している。怒りが抑えきれない…否、端(はな)から許すつもりは無い。

すると、ある会話を耳にした。

「あの志狼ってガキ、やっとくたばったか…」

清々したと言わんばかりの声、それはメビウスの足を止めて、横へと顔を向かせる。

瞳には二人の不良がコンビニ前で屯し、馬鹿みたいに騒ぐ様が映し出していた。

不良C「あぁ、案外呆気なかったよな」

もう一人の不良が声の主に賛同し、志狼について述べる。二人のやり取りをメビウスは黙って耳を澄ます。

不良D「無理もねぇよ。バイクで轢いて、みんなでボコボコにしたからなぁ…やり返さなかったし」

その声色は何処か嘲笑っており、罪悪感が無いのがわかる。

一言一句が不快で、聞くに堪えない。

拳を握り締めたまま鬼の形相で歩み寄るメビウス…彼の存在に当の本人達が気付く。

不良D「あぁ?誰だ?お前」

溢れんばかりに放たれる怒り・殺気を感じ取った。一人の不良が臆する中、もう一人の不良は睨みつけながら立ち上がる。

メビウス「志狼さんを…」

静かに呟く。その声には怒気が籠っており、影で覆う目元から緑の瞳が睨みつけていた。

不良D「あぁ?なんだって?」

ナイフを取り出そうとした直後、肉を突き刺す音が鳴る。胸に冷たい感覚と鋭い痛みが走った。

不良D「なん…だ…?」

俯いた先にはナイフが胸部に刺さっており、大量の血を垂らしていた。

不良C「お、おい…!!お前…!」

隣にいた不良が遅れて視認し、戸惑う。

不良D「ぁ……」

一瞬にして身体から力が抜けるように膝から崩れ落ちて、そのまま前のめりに倒れる。

不良C「こ、こいつ…!!」

敵討ちとして襲いかかる。

だが次の瞬間、不良の耳に強い衝撃が走った。穴の中から粘り気のあるものが零れ、体勢を崩す。

メビウス「おい、アンタ…」

動けない不良の胸ぐらを掴んで、こちらに引き寄せる。

不良C (な、なんだよ?片方だけ聞こえ…)

メビウスに睨まれ、向けられる殺気が戦意を喪失させた。訊かれているが、鼓膜を破られた事で頭に入ってこない。

直後、下半身の急所を強く蹴られた。

不良C「う、ぐぅっ…!」

耐えかねない激痛に悶える。だが、メビウスが掴まれているので蹲れない。

メビウス「薔薇雷火は何処?」

強く訊ねる。殺気宿す目で睨みつけた事で不良の恐怖はさらに高まり、反抗心を消失させた。

逆らえば殺られる…そんな予感が過ぎり、不良はやむを得ず応じた。


その頃、市街地区内に聳え立つ豪邸にて

大柄な男が三階の窓から街並みを見下ろしている。

「いつ見ても飽きねぇなぁ…」

椅子に腰掛けて、昼食として骨付き肉に齧り付く。映る街は薔薇雷火の支配下であり、正義組織が機能していないので、無法地帯となっていた。

烏野「熊崎さん」

報告しに来た烏野が男 熊崎に近付く。彼は薔薇雷火を率いるトップだ。

熊崎「…やったのか?」

烏野の方へと振り向き、鋭い目付きで見つめる。

烏野「えぇ」

眼鏡を上げて、熊崎の思惑を肯定する。志狼は確かに死んだという確信があったからだ。

熊崎「そうかァ…」

一息つき、食い尽くした骨付き肉を近くのゴミ箱に捨てる。そして、勢いよく椅子から起き上がった。

熊崎「これで俺達を邪魔する輩はいなくなった…誰も止められないって訳だ」

ニヤついた笑みを浮かべながら烏野へと近付き、嬉々としていた。これで思う存分、暴れられると…

烏野「そうですね」

同じ気持ちで、それとは別に志狼がいなくなった事に清々している。思わず微笑んだ。

直後、扉が勢いよく開いた。

「熊崎さん!!烏野さん!!」

一人の不良が必死な様子で声を張り上げた。肩で息をし、顔は汗で濡れている。全力疾走で来たのが一目見ればわかる。

烏野「どうした?」

明らかに様子がおかしいと感じ取り、目を細めた。

不良E「何処の馬の骨か知らねぇガキが!うちに乗り込んで来やがったんです!!」

声を張り上げるように告げられた事態…それは烏野にとって耳を疑うものだった。

気になった熊崎が再び窓に近付き、敷地を見下ろす。そこにはメビウスが一人で多くの不良を打ち倒している様が繰り広げられていた。


不良F「おい!勝手に入ってくんじゃ…」

走って襲いかかる。子供なので容易くねじ伏せれると思い上がっていた。

だが次の刹那、不良の拳より先にメビウスの拳がヤツの鳩尾に入った。青いオーラに包まれるそれが瞬時に引かれると、不良は悶えながらその場で蹲る。

不良G「このガキ!!!」

不良H「ナメんじゃ…!」

他の不良も次々と近付いていく中、メビウスが目にも止まらぬ速さで駆け抜けた。青い閃光が走りると、一瞬にして不良の身体が宙に舞う。

ヤツらは気絶しているのは、あの隙に一撃を打ち込まれたからだ。志狼に鍛え上げられ、身につけた体術が容赦なく敵を蹴散らしていく。

不良I「ば、化け物だ…!!」

身の丈に合わない強さに戦慄し、後ろへ下がる。他の不良も同様に

だが、メビウスは見逃さない。一瞬にして奴らに接近し、瞬きする間もなく拳で殴り・蹴るようにして、吹き飛ばした。


熊崎「おー、見ろ見ろ。アイツ強ぇぞ」

その戦況を目の当たりにして、思わず感心する。烏野も見届けていた。

烏野「アイツ!あの時の!!」

メビウスだと認識する。薔薇雷火をナメている奴が拠点へと乗り込んできたと思い、焦りと憤りが湧く。

歯を食いしばりながら思考を張り巡らせる中、敷地内にいた不良を一掃し終えたメビウスが容赦無く建物の中へと入った。

不良E「う、烏野さん…!」

烏野「五月蝿い…!!」

呼ばれた声が急かしていると錯覚を起こし、声を張る。

烏野「急いであのガキ殺せっ!!『一刻も早く』だ!!」

僅かな時間の中で最適な選択として指示を出す。

それを聞いた不良は急いで部屋を出て、扉を閉めた。

烏野「クッソ…!このままでは時間稼ぎでしか…」

親指の爪を齧りながら必死に策を練り、ぶつくさと唱える。

志狼の件然り、姑息な手段を取ってきた結果が巡り巡って自分に返ってきた…故に焦っていた。

熊崎 (あの烏野が、珍しいな…)

無関心そうに烏野を見て、残ったチキンナゲットへと手を伸ばす。その時、強く打ち付けられた音が扉から鳴った。それが二人の意識を必然と向かせる。

少し間が空き、扉が開かれた…向こうからメビウスが姿を現す。

メビウス「…見つけた」

睨みつけながら拳を握り締める。

烏野「や、野郎…!」

怒りを宿した緑の瞳に恐れ、思わず後退る。

大勢いた不良をたった一人で蹴散らした…その事実を突きつけられた。尚且つ、向けられる殺気が烏野の思考を更にままならなくさせていく。

熊崎「へぇー…お前、一人でここまで乗り込んできたのか」

しかし、烏野とは対照的に興味深く思っていた。嬉々としながらメビウスに近付き、目の前に立つ。

熊崎「面白いな…」

能力が発現する。全身が蠢き、茶色い体毛が生えてくる。爪は黒く鋭利なものとなり、丸い耳も生えてきた。

変身していく中、メビウスの青い拳が熊崎の顔面にめり込んだ。

熊崎「ごぶぁっ!?」(な、なんだ…!?)

あまりにも一瞬…認識できなかった。並々ならぬ衝撃で能力が解けて、元の姿に戻る。

烏野「なっ…!?」

熊崎だけではない、周囲にいた者…烏野の認識さえも遅らせていた。

メビウス「何笑ってんだよ、アンタ」

憤怒と憎悪を抱いたまま、もう片方の拳も握り締める。刹那、ガトリングの如く双方の拳が熊崎の全身に打ち込まれていく。

音速で殴られるせいで声すら出せず、白目を剥いていた。避ける間も無い。

メビウス「消えろ…!!」

トドメの一撃として拳を突き出し、熊崎を吹き飛ばした。その巨体は窓を突き破り、高所から落下する。

烏野「熊崎さぁぁぁぁぁん!!!」

薔薇雷火のトップ 熊崎が敗れた…その事実に愕然とし、否定した。そんな烏野にメビウスが振り向き、近付く。一歩進む度に烏野の恐怖心は増していく。

烏野「く、来る…!なっ…!あ、はぁっ…!!」

恐怖のあまり声が出せない。逃げようと足が動かすどころか腰が抜けてしまい、何も出来なくなっていた。

メビウス「アンタでいいの?」

間合いに入った事で立ち止まり、烏野を見下ろす。

問いかける声は少し低く、脅しにも聞こえた。

烏野「あ、あ……」

全身が震える。目の前の少年を恐れている。

見捨て、痛めつけた上で殺そうとした子供に…

メビウス「志狼を殺しかけた、諸悪の根源は」

影が覆う目元から緑の瞳が睨みつけ、逃がさないという意志が宿っていた。

この時、烏野は自身の行動に後悔した。あの時、“メビウスを引き入れておけば良かった”と…


薔薇雷火の拠点だった豪邸に炎が包み、激しく燃える。その中には熊崎などの構成員は全員、焼死した。

眺めていたメビウスは背を向けて、離れようと歩き出す。

メビウス (元気でね、志狼さん…)

心の中でこの場にいない志狼に別れを告げる。それは彼と共に長く居れないと理解したからだ。

しばらく進んでいた足が止まる。俯いていたメビウスの顔が正面を向くと、その先には未来隊長と剣がおり、後者はメビウスと同い歳だった。

メビウス「…俺になんか用?」

そう思い、口を開いて訊く。緑の瞳は二人を見据えていた。


ウェルギリウス「そんな事が…」★

話を聞いて全て理解した。“もし、志狼に会わなければどうなっていたのか?”…考えただけで恐ろしい。

メビウス「その後はアルドラスにこっぴどく扱かれたんだよね」(まぁ、俺が凄い荒れてたからなんだけどさ)

複雑な表情で苦い思い出を語る。今では感謝していると言わんばかりに

ウェルギリウス「は、はぁ…」

自慢していいものなのか?と疑問を抱きながらも堪えた。言うのも野暮だと思ったからだ。

メビウス「って、そろそろかな?」

微笑む顔が正面を向く。

扉が見えてきたが、それは階段の上と、不自然な位置にある。

ウェルギリウス「はい、第弐ノ試練です」

その予想は合っており、告げた事でメビウスは更に前へ出て、扉に近付く。

長かったと思いながらドアノブに触れて、後ろに引いて開けた。

直後、大量の煙が烈風と共に襲いかかる。

メビウス「うぉっ!?」

突然の出来事に驚く。

煙に覆われた事で強く瞼を閉じるが、微かながら吸ってしまった。

間もなく、煙が晴れる…ゆっくりと目を開けて、瞳が二人の人物を映す。

メビウス「え…?」

思わず息を呑み、現実かと疑う。

「久しぶりだな、メビウス」

一人は緑メッシュに二つ並ぶ斧のような頭部、片目を隠す前髪が特徴の銀髪と鋭い目付きと緑の瞳を持つ容姿に、口元を覆い隠す襟と長い丈が特徴の黒装束を身に纏っていた。

「元気にしてたか?」

もう一人は灰色メッシュと少し細めの斧のような頭部の緑髪で、彼も垂れ目の片方が隠れていた。また首に巻かれた緑のマフラーと黒の手袋とブーツ、そして黒装束を着ている。

メビウス「父さん…兄、さん?」

二人は既に亡くなったはずの父 ムゲンと兄 エメラだ。

気が付けば、一軒家のリビングにいた…あまりにも唐突で不自然であった。

ウェルギリウス「メビウス様?」

声が木霊する…辺りを見渡すも、姿は見当たらない。非現実的な現象に戸惑う中、ムゲンとエメラがメビウスに近付いてくる。

ムゲン「申し訳ない、辛い思いをさせてしまったな…」

エメラ「もう、戦わなくていい…」

二人の手が差し伸べてきた。その様子は何処か不気味で、メビウスを捕まえるものとして変わる。

メビウス「父さん、兄さん…」

ムゲンとエメラの元へと向かおうと前へ踏み出す。数秒もせず間合いに入った直後、一瞬にしてメビウスの拳が二人の鳩尾に打ち込まれた。その一撃に二人は思わず鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする。

ムゲン「メビ、ウス…?」

エメラ「何、を…?」

見開いた目をメビウスに遣ると、迷いなく答えが出た。

メビウス「明白世界の死者は霊魂の形になっているんだよね」

めり込んだ拳を押して、二人の身体が後退らせた。

離れた二人に冷たい眼差しを向けて、言葉を紡ぐ。

メビウス「…なんでアンタらはそのままなのさ?」

今目の前にいるムゲンとエメラが偽物だと既に見抜いていた。

死した魂は明白世界にて白いものへと成り果て、人と変わらずの極楽浄土を過ごす。ゼウスの元へ案内された時、見かけた出来事を鮮明に覚えていたのだ。

ムゲン「…気付いていたのか」

エメラ「酷いな、実の兄に暴力を振るうなんて…」

演じても無駄だと思ったのか声のトーンが低くなり、メビウスを睨みつけながら殺気を漂わせる。

メビウス「は?そっちこそ嘘ついて騙すなよ」

恐れず睨み続けて、拳を構えた。

悪趣味な試練に怒りが募り、不快に思う。

「全くだな、そんな風に育てた覚えはねぇぞ?メビウス」

後ろから別の声…振り返った先には志狼が腕を組んでおり、彼の背後には銀髪に緑の瞳を持った姉 ミノカと白髪に丸い黒目が特徴の母 カスミがいた。

メビウス「…おい、アンタ如きが志狼を語るな」

三人も偽物だと見抜いてか、双方の拳を握り締める。ドスの効いた低い声には怒りが籠っていた。

直後、ムゲンとエメラが素手のまま襲いかかる。

メビウス「アンタらもだ…!」

目を遣り、拳を振るう。繰り出した一撃はムゲンとエメラを後退らせるようにぶっ飛ばす。

メビウス「なり損ないの偽物!!」

直後、背後からミノカとカスミが迫る。瞬時に振り向くと、二人の手には包丁が握られていた。

メビウス (包丁!?何処から!?)

あの一瞬で取ったのかと疑う。すかさず包丁が突き出されるが、メビウスは難無く躱す。

志狼「おいおい、ダメだろ…」

目の前から志狼がメビウスに飛びかかり、拳を突き出した。だが、瞬時に片手で受け止められてしまう。

背後から再びミノカとカスミが包丁を持って突っ込んでくるが、顕現させたソニック・スターが手首を掴んで捕らえる。

志狼「家族に暴力振るったらよォ…」

無表情で諭す。しかし、平坦で何処か不気味だ。

メビウス「黙れ、アンタはそんなヤツじゃない…!」

志狼ではない。ここにいる家族と同様…血眼で睨みつける顔はまさに鬼の形相、四肢に纏う青い光…そこから立ち上るオーラが激しく立ち上る。


ウェルギリウス「メビウスさん…」

ただ見つめるしかできなかった。瞼を閉じて、魘されながら立ち尽くすメビウスを…

彼の前にはカプセル状の機械兵器 夢見せる夢幻天使(ゲンム)が浮遊していた。ヤツが持つ穴からは煙が溢れており、それは扉を開けて出たものと同じだ。

つまり、煙を吸ったメビウスは今、幻覚を見ている。

ウェルギリウス (試練とはいえ、このままでは…)

機械だったので無事だった。現状のメビウスに不安を覚えてか、試練を辞退させるか思考を張り巡らせている。

すると、階段を登る足音が響く。聞こえたのでウェルギリウスは後ろへと振り向いた。

黄色く光るレンズに映るは黒髪の男であり、赤い瞳が見据える。読者諸兄姉はご存知であろう、メビウスとは別に現れた挑戦者だ。

ウェルギリウス「アナタは?」

男が放つ異様な雰囲気と凍てつく殺気を感じ取りながら名を訊ねた。

ブラット「ブラット…」

男 ブラットは名乗る。赤い瞳はメビウスへと遣り、今の醜態に溜息をつく。

ブラット「そいつと同じ戦士だ」

すぐさま片手に力を込めた。掌から血が渦巻き、創られたナイフを握る。

敵意を検知したゲンムが煙を放ち、ブラットを狙う。

ブラット「遅い」

だが、先に血塊のナイフを投擲した。一秒も経たずに刃は装甲に深く突き刺さる。

ブラット「まだだ…」

ナイフを持っていた手を伸ばして、掌を翳す。

次の刹那、血のナイフが爆ぜて、ゲンムの中へと流れ込む。

慣れない感触・現象にゲンムから機械音声と不気味な電子音が流れる。

一方、ブラットに襲いかかる煙は顔を反らす程度で躱されてしまった。

ブラッド「爆棘(ばっきょく)!」

五本の指を曲げる。刹那、ゲンムの内側から血の棘が生えて、頑丈である鋼鉄を貫く。

ゲンム「システム停止…第弐ノ試練ヲ突破した事を確認、オメデトウ……」

その一撃は絶大で、最後のメッセージを告げた直後、力尽きるように地面へと落下する。

ブラット「随分と粗いな、目的が果たせれば誰でもいいってか…」

翳していた手を下ろし、また溜息をついた。

ゲンムを倒し終えたブラットはメビウスに歩み寄る。

ブラッド「おい、起きろ」

肩に手を置く。力が強かったのか、メビウスの目がすぐに覚めた。

メビウス「…あれ?夢?」

自身が陥っていた状況に少し驚くが、すぐに理解する。ふと、緑の瞳にブラットが映った。

メビウス「というか、アンタ誰?」

知らない人物に警戒しながらも、名を訊ねた。

ブラッド「今気付いたのか…」

反応の遅さに目を瞑って、また溜息をつく。

だが、何かを決心してか瞼を開いて、赤い瞳にメビウスを映す。

ブラッド「俺はブラッド、お前を止めに来た」

名乗ると同時に目的を告げた。真剣な眼差しは確かに正面を見据えている。

次回 第肆拾漆話 「ドラキュラの戦士」

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