第肆拾話 「延々(焔炎)と巡る因果、断ち斬られし時」
この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
三人が目にしたもの、カーテンに隠れていたもの…それは巨大な心臓であった。パイプが複雑に繋がれ、心膜には赤い瞳を持った黒白目が浮かんでいた。
「見てしまいましたか、この姿を…」
全てのマスターダークが口を開く。すると、分身は黒い液体となって溶け出し、本体である心臓に集う。
メビウス「それが、アンタの姿なの?」
非現実的なものに戸惑いながら訊ねる。あまりのおぞましさに無意識ながらも恐怖していた。
マスターダーク「えぇ、君達が見てきたのは私が創造した傀儡です…」
心臓から落ち着いたおどろおどろしい声が鳴り響く。目の前にあった液体は降りてきて、あのシルクハットの男のものへと再現した。
マスターダーク「皮肉でしょう?自由を欲する私が不自由な格好をしている…生きるには必ず理不尽で、不平等な残酷が付いてくるのです」
一体の分身を意のままに操りながら心臓が淡々と語る。笑うなら笑えと言わんばかりにその態度は余裕故の寛容さにも、自暴自棄にも見えた。
ウルフ「残酷、か…」
心の何処かでマスターダークと似ていると思えてしまった。望まない姿になったかつての自分と重ねて
メビウス「…くだらないね」
マスターダーク「何?」
だが、傲慢だと異議を唱えた。メビウスの言葉にマスターダークが反応すると、当の本人が自分の意見を続けて言う。
メビウス「確かに人生は理不尽で、不平等でしょうよ。俺だって家族失ってるしさ…」
ウルフとグリンの前に立とうと歩み出す。
メビウス「けど、それでアンタを可哀想だなんてこれっぽっちも思わない」
立ち止まって、勢いよく指をさす。
メビウス「そういうのに嘆くより、抗う事こそが生きる者がすべきなんじゃないの?」
心臓を睨みつける。緑の瞳には許さないという真っ直ぐな意志が宿っていた。
メビウス「少なくとも、ここまで沢山の世界を滅茶苦茶にしてきてアンタはここで倒す!!」
ビヨンドソニックに変身し、堂々と宣言した。それはグリンも同じだ。
グリン「そうだね。レオの敵討ちも含めて、お前の野望はここで止める!」
鼓舞されて出た言葉に復讐は無かった。戦士の使命として、グリンの意志として倒すつもりだ。その想いが宿っていた。
そんな二人に影響を受け、切り替えたウルフが肯定する。
ウルフ「あぁ、その通りだ!」
直後、三人は戦闘態勢に入った。
ウルフは双剣を逆手に持ち、メビウスは腰を低くして拳を握り締める。グリンは懐から瓶を取り出した。
マスターダーク「良いでしょう、別に肯定も否定もいりません。野望を諦める気など毛頭ありません…」
三人の言葉に、宿る意志に可笑しく思う。
すると、心臓の下から血が溜まり、一滴の雫として落ちた。赤いそれは真下にいる分身に当たる。
跳ねて黒い肉体に沈んだ直後、一気に赤く染まった。
マスターダーク「本気でやらせて頂きますよ、全ては私の野望として…」
目は反転していた。赤は黒に、黒は赤に…それはウルフ達を見下ろす。先程までふざけていた様子も嘘と言わんばかりに変貌し、正に本気であった。
かつて、剣が創造世界に生を受けていなかった頃…そこでは地獄が繰り広げられていた。
灰燼と化した荒地にて二人の男が向かい合い、太刀を握り締めていた。
「何故だ…!」
怒りと悲しみ、そして憎しみを絞り出すように若き日のムラサメが口を開く。
ムラサメ「何故だ…!」
死闘を繰り広げた相手に戦慄し、恐怖を押し殺そうと柄を握り締める。
目の前にいるのは、なんと邪光 斬希だった。だが、身に纏う雰囲気は明らかに別人であった。
放たれるは絶対的な殺気、見据える瞳は人殺し又は殺戮兵器のように凍てつき、常軌を逸していた。
ムラサメ「何故だ!?何故、俺の家族を殺した!!?」
声を張り上げて真偽を問う。その言葉に嘘は一切無く、その証拠に家族の死体がここから少し離れたところに横たわっているからだ。更に詰襟が特徴の黒い衣装と刃に付着した血痕がより確定付けるものとなっていた。
斬希「軍からの命令だ、逃げた裏切り者を殺せと…」
凍てつく刃のような声、そこに感情などは込められていなかった。あるのは任務を忠実にこなす…敵とみなしたムラサメをこの手で殺める事だけ
ムラサメ「なん、だと…!?」
そう、殺す。そんな安直ながらも恐ろしい言葉が若い斬希を動かしていた。死んだ心を動かすのには最適だったのだ。
前腕に刃を乗せて、全身に焔を放ちながら静かに構える。
ムラサメ「この…!悪魔が…!」
当然、斬希の心を理解できるはずが無かった。死んでたまるかと身体から黒炎が燃え盛り、刃先を斬希に向ける。
微かに置かれた静寂…直後、二人が間合いを詰めて太刀を振り下ろした。
ムラサメは己を守る為、斬希は国の大義として…互いに異なった意志を刃に乗せ、衝突して金属音を鳴らした。
現在に戻り、剣とムラサメは鍔迫り合っていた。そして、すぐさま斬り合いに入った。
ムラサメ「貴様の父、斬希は偽善なる悪魔!英雄視するなど愚の骨頂だ!」
燃え盛る黒炎には恨みが込められており、全てを焼き尽くすと言わんばかりに歪んでいた。
剣「だからなんだ!?俺の親父が何をした!!」
刃を振るいながら焔を発して身を防ぐ。そして、ムラサメの真意に問いかける。嘘では無いと見たからだ。
ムラサメ「斬希は!無実な家族を殺し!すぐさま私も殺した!!”国の為に”となァッ!!」
大地を蹴り上げ、再び間合いを詰める。剣戟として振るい続けた刃を掲げた。
剣「っ…!」
巨大な一撃が来ると読んで、瞬時に後ろへ跳んだ。
ムラサメ「怒罸衝天!!」
勢いよく振り下ろし、黒炎が軌道を描く。地面に叩きつけると、それは見事に爆ぜた。
だが、当然ながら当たる事は無かった。
剣「火斬翔・三連!!」
宙に舞う中、刃を三度も振るって焔の斬撃を飛ばした。
ムラサメ「忘染自失…!」
迫り来るそれらを視認して、刃を前に構える。すると、黒炎と共に姿を消した。
剣「そう来るか!」
自身の技である陽炎と似たものと見抜いた。直後、剣の背後にムラサメが現れ、握り締めた太刀を後ろに置く。
ムラサメ「斬希の罪、貴様にも背負わせてもらうぞ!邪光 剣!!」
激しく燃える黒炎を纏う刃が振るわれた。
剣「ハァッ!!」
これも読んでおり、振り向きながら焔纏う太刀を振るった。また衝突して金属音が鳴る。火花が散り、木霊す音色は熱風を巻き起こした。
剣「お前の怨嗟、確かに理解した」
鍔迫り合いの中、黒炎と刃、そして交わす言葉からムラサメの恨みと憎しみが伝わってきた。
剣「だが…!!」
理解はするが、同情は無かった。ムラサメの歪んだ意志を拒むように押し退けて刃を振るった。
焔が刃の軌道に乗るも、後ろへと躱したムラサメには届かなかった。間合いを取った二人、その中でムラサメが顔を上げた。対して剣は切っ先を向ける。
剣「例え親父が犯した過ちだとしても、お前がしてきた事は許してはいけない!」
張り上げた声には理不尽を許さないという覚悟とムラサメの歪んだ意志を断ち斬るという意志が込められていた。
例え斬希の事を今は知らなくとも、ムラサメの殺戮を止める事に変わらない。
ムラサメ「望むは謝罪の言葉などでは無い!御主の死だ!!」
剣の言葉を戯言とほざきながら瞬時に刃を振り上げた。
ムラサメ「鳥翔!」
黒炎を帯びた巨大な斬撃を飛ばし、地を削って剣に迫る。
剣「焔技…!」
届く前に姿を消した。斬撃は通り過ぎていく。
ムラサメ「陽炎か!また避ける真似を!!」
腹立たしく思いながら声を上げる。嘲るようにも哀れと見下すようにも聞こえた。だが次の刹那、ムラサメの身体に焔の斬撃が走った。
ムラサメ「なっ…!?」
想定外の一撃に目を見開く。彼の背後には剣がおり、両手で握る太刀の切っ先は正面を向いていた。
確かにいるのはわかる…だが、振り返ろうにも出来なかった。
構えた刃が煌めき、直立に正しながら血振りをする。そして、鞘に納めていった。
剣「夜桜!!」
完全に刃がしまった直後、ムラサメから血飛沫代わりに火花が舞う。その一撃はあまりに重く、膝から崩れ落ちながら前のめりに倒れていく。
ムラサメ「まさか…!この俺が…!また、しても…邪光家に、敗れるとはな…!!」
遅れて理解する。同時に悔しさが湧き上がり、前世での記憶が蘇ってきた。
ムラサメ「私は、殺された…!何も、出来ずに……!!」
太刀を手放し、荒地に突き刺さる。だが、片足で踏ん張った。未だ残る怨嗟が突き動かしてか柄を握り締め、引き抜く。
剣 (まだ動くか…!)
まさかの執念に驚かされる。これ程までに恨み深く、執拗いものとは思えず、想像を絶していた。
当然、それを目にした剣は再び抜刀して、正眼の構えに入った。警戒は更に深まる。
ムラサメが振り向き、一歩前に踏み出す。だが、柄を握り締める手は塵となって消えた。太刀は落ちて、再び地に突き刺さる。
ムラサメ「な…!?う、嘘だ…!」
自分は消えるという事実を知るも、断固として認めたくなかった。すかさずもう片方の手で掴み、引き抜く。
ムラサメ「俺は、まだやれるぞぉぉぉ!!」
剣を睨みつけたまま声を張り上げる。それは自らを鼓舞するものであり、マスターダークに対する訴えでもあった。すぐさま走り出す。
ムラサメ「邪光 剣ィィィ…!!」
あまりの恐ろしさに剣が警戒を引き締める。全身から焔が発現する。
ムラサメ「俺ハ!ま、ダ…!!」
だが、進む度に、剣に近付いていく程に身体は塵と化していく。やがては砂のように零れ落ち、崩れ去った。また刃が落ちる…今度は突き刺さる事はなく、剣の足元に転がった。
剣「…とんでもないヤツだった」
ムラサメの太刀を見ながら彼の怨嗟を貫く姿勢に度肝を抜かれた。斬希から続く邪光家の怨み…それを剣は嘘だと思えなかった。この目で見て、しかと実感したからだ。
真偽を確かめたいが、今はマスターダークを斬るべきだと切り替え、暗黒城へと振り向く。
剣「…急ごう」
身に纏う焔は激龍となり、太刀を握り締めたまま走り出した。
その頃、フォースとゲイツはヤミカゲとザガンと交戦していた。
ヤミカゲ「グギャァァァァァ!!」
巨大な片腕を振り下ろして、鋭い爪でフォースを切り裂こうとした。
フォース「よっと!」
素早く迫る攻撃を高く跳んで容易く躱した。瞬時に片手を動かし、黄金の塊を操る。触手のように伸びるそれはヤミカゲの巨体に巻き付く。だが、拘束したそれをヤミカゲは力づくで破壊した。
フォース「そりゃあ、簡単にはいかないよね」
やけに余裕のある様子、それは次の行動に理由があった。宙に舞う崩れた金塊が蠢いた瞬間、全方位に広がり、手を模して再びヤミカゲに伸びてくる。
ヤミカゲ「ギャオオオオオオ!!」
振り払おうと暴れ回るが、精密な動きで掻い潜り、巻き付くようにして捕らえた。
フォース「今度は逃がさないよ!」
確固たる意志で拳を握り締めた事で、封じ込めた黄金がより締め付けていく。
ヤミカゲ「グオオオオオオオ!!」
黒影の面影は無く、ただ苦しみのあまり断末魔を上げた。それは理性も自我も無い肥大化した怪物でしかない。
フォース「もう夜明けだぜ…!」
悶えるヤミカゲを他所に握り締めた拳に黄金を纏い、巨大なガントレットへと形を成した。
完成した刹那、走り出した。間合いに入ったと同時に地面を蹴り上げて高く跳んだ。
フォース「目ェ覚ませよ!!」
後ろに引いた拳を力強く突き出した。その威力は鉄球と同等であり、ヤミカゲの全身に直撃する。
ヤミカゲ「グァッ!?」
突き出された拳は、勢いよく吹き飛ばした。見事にもらったヤミカゲは遠くへ行き、荒地の上で倒れる。消えかける身体から黒い塵が浮上していく。
ヤミカゲ「こレ、で…ラクに……」
黒影としての自我を取り戻す。浮かべる表情は安らかであり、一切の後悔は無かった。ゆっくりと瞳を閉じると、息を引き取るかのようにして完全に消滅した。
一方でゲイツは俊敏な動きでザガンが繰り出す触手を躱していた。
ザガン「鬱陶しいですネェ…早ク、死んでくだサイ…」
両手の指を虫のように蠢かせながら淡々と懇願する。戦いを好まないザガンなりの言葉であり、面倒故に手っ取り早く終わらせたかったのだ。
ゲイツ「そう言って大人しく死ぬ馬鹿がいると思う?」
そんなザガンの思惑に乗る訳が無く、赤い稲妻を発しながら避け続ける。
ザガン「まさか…私モ浅はかじゃありませんヨ」
無論、わかっていた。開いた口からチューブのようなものが現れ、朱色の体液を勢いよく放つ。
ゲイツ (溶解液…!)
目前にまで迫った液体の正体を瞬時に理解し、また躱してザガンに接近する。急いで間合いに入ったゲイツが高く跳んで、鋭い爪を持つ手を構えた。
ゲイツ「キシャァァァァ!!」
迸る雷の如く駆け抜けて、ザガンとの間合いを詰める。赤い稲妻が迸る爪を瞬時に振るった。
急いで避けようとするも間に合わず、ザガンの顔が半分削られた。
ザガン「引っかかっタナ…!」
想定してかゲイツの腕を掴んだ。
ゲイツ「予想外だな…」
ザガン「能ある鷹は爪を隠す、と言うからナ…」
ゲイツの腕にザガンは精一杯力を入れる。皮膚に指がくい込み、骨が折れそうになる。
すぐにでも全身を切り刻んでやろうと言わんばかりに口から触手を伸ばし始めた。
ゲイツ「けど、弱ぇ」
だが、込められた力は無いに等しいと一蹴する。次の刹那、全身から赤い雷を発生させ、ザガンに感電させた。
ザガン「ナン、ダト…!!」
ゲイツ「頭良くても、策士にはなれなかったな…」
想定外の事態に愕然とする。全身が痺れていて、思考を張り巡らされなかった。
ゲイツの言う通り、戦闘経験の無さが勝敗を分けたのだ。
ザガン「死…ワタシが……マサカ…ァ……」
電撃が止む。すると、異形の肉体は力尽きるように倒れた。横たわる肉体は黒い塵となって、完全に消滅した。そんなザガンを見届けたゲイツがくだらんと一蹴するように鼻で笑った。
ゲイツ「…じゃあな」
冷たく吐き捨て、フォースの元へと歩み寄った。
大広間にて、牙禅とライトは包囲する暗黒獣を尽く葬っていた。
牙禅「波動旋風!!」
片手で印を結んだ事で無数の波動弾が回り出した。竜巻の如く渦巻くそれら全てが暗黒獣に直撃する。
リディア「あら、大したものね」
難無く倒されていく眷属を前に彼女は落ち着いていた。明らかに危機的状況であるのにも関わらず
それはリディアが補うようにして何度も召喚しているからだ。
ライト「させません!」
だが、阻止しようと飛びかかる。間合いに入った刹那、光の直剣を振るい続けた。既に読んでいたリディアは容易く躱す。浮かべる無表情は一切崩さなかった。
リディア「諦めてくれないのね」
片手でライトを指さす。直後、彼女の背後からバクトルが大きな口を開けて突っ込んできた。
ライト「はぁっ!」
正眼の構えに入る。両手で握り締めた光の刃を掲げて、勢いよく振り下ろす。刹那、バクトルの長大な黒い肉体が深く入って一刀両断した。
リディア「キョウモン」
淡々と吐き出された言葉に応じて巨躯の黒い牛のような怪物 キョウモンの蹄が地に着く。迷いなくライトに突っ走った。
超高速で駆け抜ける巨体は数秒もせずにバクトルの亡骸に激突した。しかし、キョウモンの瞳にライトは映っていない。
リディア「いない…なんてね」
彼女も例外ではないものの、錯覚である事に気が付き、確信を得た様子で見上げる。瞳にはライトがおり、リディアの元へと降下していく。
ライト「はぁぁぁっ!!」
バレてしまったが、臆さずに光の直剣を握り締める。視認するリディアは落ち着いた様子で何かを掴み、突き出す。それはトウコクで、瞳に映しながら心の中で念じた。
ライトが刃を振り下ろそうとした瞬間、何の前触れも無く光の直剣が消えてしまった。
ライト「え!?」
突然の事態に愕然とする。リディアはライトの能力を念じ、トウコクがそれを奪ったのだ。降りる肉体を動かす間も無くしてリディアに首を掴まれた。
ライト「ぐっ…!」
女性らしい体型からかけ離れた握力が込められ、あまりの苦しさに表情が歪む。歯を食いしばり、目が必死になる。
リディア「流石だったけど、無意味ね」
ライトの実力を賞賛するも、切り捨てた。彼女の振る舞いはまさに女王そのもの
牙禅「ライト!!」
弟子であるライトが命の危機に瀕している事に察知し、すぐさま駆けつける。だが、巨大な犬の頭部が横から噛み付いてきたので、瞬時に後ろへと跳んで躱す。
牙禅「邪魔だ!!」
赤い瞳に映るは等身大はある犬の暗黒獣 ケンケンで、一瞬の隙をついて掌を突き出すようにして波動弾を放つ。
だが、ケンケンは俊敏に動き回って躱していく。移動した先には別の暗黒獣が数体立ちはだかっていた。ライトを助ける事を阻む為だ
牙禅「退け…と言って、応じる訳が無いか」
睨みつける赤い瞳で周囲を見渡した。言葉で説得するもリディアに従順な獣の耳には届かないと察する。当然ながら諦める気は毛頭ない。
ライトの首を掴むリディアの手が容赦無く、更に力を入れる。
ライト (こんなところで…!)
苦しみ悶えながらも意志は折れなかった。能力を奪われているせいで打開する術が無い。酸素の行き渡らない状況下で必死に思考を張り巡らせる。
リディア「安心して、息の根を止めてあげるわ」
冷酷にも死を宣告する。
次回 第肆拾壱話 「覆された戦場」




