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クロノワールド -再創-(Re:Creation)  作者: ゼロザム=ルーゴ
第肆章 暗黒の創造主篇
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第参拾捌話 「贖罪の在り方」

この物語はフィクションです。

実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。

一気に突っ走って、間合いを詰めた二人の刃が激しくぶつかり合う。それは金属音を鳴らし、周囲に熱風が吹き荒れた。

ムラサメ「正義を貫くか…!!」

鍔迫り合いの中、憎悪を宿した目を剣に向けた。正義を語る資格があるのか?そんなものは無いはずだと訴え、問いかけるように

剣「あぁ、そうだ!!」

押されそうになるも、なんとか力を入れて刃で押し退けた。流れるように振るって焔の斬撃を飛ばした。

これを受けては致命傷になると読んだムラサメは後退して、皮一枚で躱した。十分な距離ができたところで剣は腰を低くして霞の構えを取った。

剣「それが俺達クロノス社の戦士としての使命にして、俺の意志だ!そして、お前ら暗黒世界をここで断ち斬る!!」

真っ直ぐな意志と戦士としての使命を赤い瞳に宿し、刃のように向けた。

剣の言葉を聞いたムラサメが片手で顔を覆い、耳が痒いと酷く不快に陥った。

ムラサメ「罪から目を背け、正義を語るとは…」

震える声、開いた指の間から憎悪と憤怒が渦巻く瞳が覗いた。剣含めた邪光家に失望していたのだ。

ムラサメ「この、腐れ外道が…!!」

太刀握る手を掲げ、勢いよく横に振るう。すると、刃から放たれた黒炎がそれに纏い、激しく燃え盛る。

ムラサメ「鳥翔(チョウショウ)!」

瞬時に振り上げて、巨大な鴉を模した黒炎の斬撃を飛ばした。

剣「焔技 火斬翔!」

すかさず掲げた白刃を振り下ろして、焔の斬撃を飛ばした。刹那、燃える二つ斬撃は衝突した。あまりの威力に周囲に凄まじい熱風が巻き起こった。

間髪入れずにムラサメが暗い地面を駆け抜け、剣の間合いに入った。

ムラサメ「御主の血で!我が怨み!晴らしてくれる!!」

あまりにも一瞬…どす黒く光る凶刃を振るう。剣は太刀で防いでみせたが、ムラサメの猛攻はやまず、幾度となく振るい続けた。

剣「っ…!」(速いな…!)

正に閃光の如く軌道を描き、黒炎が焼き殺そうと伸びてくる。無数に繰り出される斬撃を前に剣は躱し・焔纏う刃を振るう。互いに斬り合い、剣戟を繰り広げていた。

ムラサメ「どうした!!激龍は使わないのか!!!」

雄叫びのように声を張り上げる。剣が手加減していると思い、問いと訴えを投げていた。

次に凶刃は頸に目掛けて真横から迫る。剣は瞬時に刃を翳して防いでみせた。激しい金属音が鳴り響く。

剣「くっ…!」

凶刃に乗る負の感情か、またはムラサメ自身の力か僅かながらに押されそうになり、なんとか堪えようと歯を食いしばる。

剣「因縁ならば…!」

柄を握り締める手に力が入る。

ムラサメ「なんだ?」

理解出来なかったが、確かに力が増していくのを感じた。鍔迫り合う中、形勢が逆転していく。

剣「ハァッッ!!」

押し退けながら刃を振り下ろす。揺れる焔が軌道を描き、ムラサメの皮膚を浅く斬る。

後退るムラサメは顔から下に至るまでの切創を認識し、目前にいる剣に目を遣る。

剣「因縁ならば、因縁として向き合うまでだ!!」

地に傾く刃を持ち上げ、再び切っ先がムラサメに向けられた。そこには邪光家とムラサメの因縁ならば激龍では無く、焔で戦うという復讐に対する姿勢と彼自身の確固たる意志があった。

ムラサメ「成程、な……」

瞬く間もなく斬られた箇所が閉じていく。

ムラサメ「邪光家の断罪…贖罪として、焔で立ち向かうか…」

不意に口角が上がる。剣の意志を尊重してか或いは愚弄故の嘲りか…いずれにせよムラサメの心を躍らせた。そして、変わって怒りを煮えたぎらせた。

ムラサメ「ふざけた真似を!!」

大きく開ける目の血管が広がる。弱さ故の甘さ、傲慢なる強者の挑発として解釈したからだ。戯けた甘い幻想と斬り捨ててみせた。


一方でウルフ達は暗黒城に通じる門前に近付いく。侵入者が現れたと検知してか、荒れた黒い大地からダークアイが屍の如く這い上がってきた。

メビウス「ソニック・スター!!」

駆け抜ける身体、その手足が青く染まる。発光した刹那、目にも止まらぬ速さでメビウスはダークアイの群れに突っ込み、突風だけで吹き飛ばした。

中心で立ち止まると、空中に舞うダークアイはゆっくりと落下していく。あまりの速さに止まって見えるヤツらをメビウスは容赦無く拳を振るい、尽く打ちのめしていった。

メビウス「オラァッ!」

目の前に降ってきたダークアイに拳を突き出し、一撃で葬った。

ブラック「メビウス…!」

反転した赤い瞳が遠くにいるダークアイの群れを睨み、最大限にまで引き絞った弦を離した。

名を呼んで注意を促したおかげでメビウス本人は音速でそこから離れた。そうして放たれた赤い矢は突風を巻き起こして、衝撃波と共に突き進んでいった。やがて矢は照準に定めた群れを通り抜け、一瞬にして蹴散らした。

ウルフ「進め!!」

振るう双剣で一体のダークアイを斬り捨て、回し蹴りで遠くへと吹き飛ばした。その中でウルフは指示を飛ばしながら他の戦士を鼓舞させた。

「了解!!」

応答して、すぐさま入口である巨大な門に向かって駆け出す。

だが、降ってきた巨大な影が立ちはだかった。それが大地を踏みしめると、とてつもない地震を起こした。

フレア「またかよ!」

皆は直前に気付いていたおかげで目の前で何とか立ち止まり、踏み潰される事も・揺れで体制を崩す事も無かった。

目前には片方だけ異常なまでに肥大化した腕を携え、ダークアイのような頭部を持った巨躯の人型の怪物がいた。よく見ると、肩にはそれぞれ黒影が張り付けられ、反対にはシャドー、胸部にはゼノ、両足にはガザールとコピーを模したものとなっていた。

黒影達?「グルァァァァァァァ!!」

そう、これは黒影達の成れの果て…グリン達が応戦したブロブの結合体 ヤミカゲであった。

ヤミカゲは雄叫びを上げ、自らの破壊衝動を呼び起こさせた。音波に込められた闇が戦士の全身に伝わってきた。

フォース「よーし、ここは年配である俺達の出番なんじゃない?」

気楽…それも大人の余裕と言わんばかりに振る舞いながら前に出た。

フォース「ゲイツちゃんも乗りなよ、サポートしてやっからさ」

振り向きながらゲイツに目を遣る。そして、屈託の無い笑顔を浮かべながら共に戦う事を強いらせた。

ゲイツ「勝手だけど、巻き込むなよ…」

巻き込まれたので、溜息混じりにフォースの愚痴を零す。しかし、言葉とは裏腹に隣に並んで獣のように爪を立てて戦闘態勢に入った。

フォース「助かるぜ!」

乗ってくれた事に感謝した。

フォース「そんじゃ、このバケモンの相手は俺達に任せな!」

ヤミカゲに手を翳して、指を曲げた。刹那、象のように太い足に黄金の塊がまとわりつき、そこから伸びた棘により両手を貫いた。これで四肢を拘束させたのだ。

ウルフ「生きてこい!!」

感謝の代わりに命令を下し、先を急いだ。

構えた双剣を振り回して、風の斬撃を飛ばした。それは門を切断し、穴を創り出した。すぐさま暗黒城の中へと踏み込んだ。

ヤミカゲは再び雄叫びを上げて、侵入者を捕まえようと動く。だが、怪我した四肢は止まったままであり、棘は増殖して傷を広げてしまった。

フォース「知性は無さそうだな」

ゲイツ「油断すんなよ、僕みたいに演じてるかもしんないしさ」

これまでの行動から推察するフォースの横を紅蓮獣と化したゲイツが通り抜け、瞬時に間合いに入った。地を蹴り上げて、高く舞いながら壮絶な一撃として爪を振り下ろした。

鋭利なそれらはヤミカゲのがら空きとなった胴体に深い傷を負わせる事に成功した。

ゲイツ「悪いけど、さっさと死んで」

黒い肉片と血の代わりである塵が舞う。だが、ここは暗黒世界…ヤツらにとって有利な立場であった。切り裂かれた傷が瞬時に再生され、肩から新たに生えた巨大な手がゲイツに向けて伸びてきた。

ゲイツ「当たる訳ねぇだろ!」

既に読んでおり、身体を旋回させるように回し蹴りを繰り出し、その手を跳ね除けた。更にゲイツに帯びていた電気を放ち、ヤミカゲの顔面に直撃した。

ヤミカゲ「キシャァァァァァ!!」

命の危機を感じてか蹴り飛ばされた腕を振るい、ゲイツを叩き落とそうとした。

フォース「させるかよ!!」

ヤミカゲに巻き付く黄金がその手を捕らえて、封じてみせた。

ゲイツ (このまま刈り取る!)

全身に赤い稲妻が迸る。俊敏に動きが更に加速し、頭部に目掛けて鋭い爪を構える。

しかし、ヤミカゲの背後から刃の付いた血管のような触手が伸びてきて、ゲイツに襲いかかる。

ゲイツ「なっ!?」

突然現れた攻撃を何とか躱して、ヤミカゲの胴体を蹴って距離を取った。

ゲイツ (なんだっ…!?)

正面を見据える。確かにヤミカゲの背後に誰かいた。しかし、今この瞬間ではまだわからなかった。

思考を張り巡らせながらフォースの隣にゲイツが降り立つ。

フォース「なんかいるな?気味が悪いんだよ」

金色の瞳がヤミカゲ…否、その後ろにいる存在を捉え、確かに睨む。

フォースの言葉に応じるようにしてヤミカゲの胸部から先程の刃が現れ、切開した。

「気味が悪い?何を今更…」

裂け目の端を手で掴み、広げながら姿を現した。至る所に数多の赤い目を持った灰色の頭部に黒いドクターコートとズボンの特徴を持つ人型の異形であった。

「これが私 ザガンのアートですヨ…」

肉を裂くような音が鳴りながら異形の男 ザガンがヤミカゲから飛び降りて、地面に着地した。

ゲイツ「アート?キモすぎでしょ…」

ザガンの美学を侮辱しながらドン引きしていた。以前と警戒心と戦闘態勢を解く事は無かった。ザガンからただならぬ気配を感じ取っていたからだ。

ザガン「凡人には理解できないでショウ、この崇高なる私の感性には…」

こめかみに指を当てながらゲイツを哀れに思う。明らかな挑発であった。

ゲイツ「別に天才なんて言ってないよ」

フォース「んで、アンタも足止めしに来たんだろ?」

苦手だと面倒くさそうに思うゲイツを他所にフォースが訊ねた。その問いにザガンは鼻で笑う。

ザガン「勿論…」

直後、顔面が咲く花のように大きく開いた。

ゲイツ「うわぁっ…」

気味が悪いと思い、顔が引き攣(つ)る。一方でフォースも頭の中で困惑していた。

巨大な口からは繊毛若しくは花糸や花柱のようなアンテナの束が中心に聳え、その周りには先程の細い触手が伸びていた。

ゲイツとフォースが視認した次の刹那、鋭い刃を持つ触手は瞬時に伸びて、二人に襲いかかる。

フォース「肩借りるよ!」

すかさずゲイツの後襟を掴み、引っ張りながら後ろへと跳んだ。

ゲイツ「ちょっ!?」

突然の事に目を見開く。フォースのおかげで共に触手で切られる事は無かった。

ザガン「届かなかったが…」

已の所で止まり、斬撃が避けられたものの、好都合だった。中心にあるアンテナから超音波を発した。

耳にしたヤミカゲが全身に力を込めた。先程まで壊せなかった拘束していた金塊に亀裂が走った。直後、金塊は砕け散った。

フォース「成程、ザガンはリモコンって感じであのデカブツを操れるのか…」

ザガンとヤミカゲから距離を取り、役割を推察した。

ゲイツ「このままじゃ埒が明かないね」

フォースの説明を聞いて面倒に思う。掴まれている事に気付き、振りほどいて離れた。

そして、目前にいる二体の怪物を睨みつけた。

無論それはザガンとヤミカゲも同様であった。その中でヤミカゲは痛めつけられた分、憤りが激しかった。

フォース「よーし、あのデカブツは俺に任せろ。だから、ザガンの相手を頼んだ」

戦況を見極め、瞬時に立てた作戦をゲイツに伝えた。

ゲイツ「わかった」

ザガンに対する嫌悪感が強く、躊躇いはあるものの了承した。紅蓮獣の俊敏さなら躱せると見越した上なのだと察して

そして、フォースとゲイツは確固たる意志を抱いたまま戦闘態勢に入った。二人の覚悟を目の当たりにしながら、荒く呼吸するヤミカゲに触れた。

再びアンテナで音波を発する。フォースを殺せと指示したのだ。その命に応じて巨体が勢いよく突進してきた。


城内に乗り込んだ戦士は大広間にいた。

ライト「かなり広いですね…」

そこはクロノス社の内装と大差なく…しかし、確かに広かった。しかも、ステンドグラスや中央にある噴水のようなオブジェなど西洋風なものとなっている。

フレア「しっかし、迷いそうだな…こんだけ広いと」

辺りを見渡しながら城内に戸惑いを覚えていた。果たしてマスターダークの元へとたどり着けるのかどうか、と

ウルフ「問題無い、匂いでわかる」

フレアを含めた不安を晴らそうと口を開く。五感が優れたウルフはマスターダークのものであるどす黒い闇を感じ取っていた。嫌な不快感…しかし、何とか堪えて、ヤツがいる場所を特定していたのだ。

牙禅「成程、彼処(あそこ)に…」

心眼で読み取った彼も既に把握していた。

リディア「あら、読み通りね」

艶めかしくて、お淑やかな声とブーツを履いた足音が大広間に鳴り響いた。それを耳にした戦士は階段の方へと向き、戦闘態勢に入った。

リディア「城に入り込むなんて、度胸があるのね」

その先には彼女がいた。黒い髪を靡かせて階段を降りていた。赤い輪郭を持つ瞳は戦士を映し、見下すように凍てついた眼差しを向けている。

ウルフ「当然だ。これ以上、好き勝手にはさせん」

彼らもリディアから目を逸らさず、静かに警戒していた。

ウルフ「俺達は戦士、使命と意志により世界を護らなければならない」

その中でウルフは双剣の切っ先を突き出し、高らかに宣言した。彼の信念を耳にしたリディアが上品に嘲笑う。

リディア「そうね、私達とは違うものね」

元より分かり合えないと思いながらフィンガースナップをして、孤城に木霊した。呼応するようにリディアの暗黒獣が闇と共に現れ、戦士を包囲する。

グリン「囲まれた…!」

危機的状況に歯を食いしばる。すぐさま切り抜ける為、薬品を取り出そうと懐に手を突っ込むが、牙禅がグリンの前に手を抑えた事で阻止してみせた。

牙禅「これだけの数ならば、我々で相手すればいい」

前に出て、片手で印を結んだ。それを顔の前にやると、戦士と暗黒獣の間に波動である青い火の玉が無数に現れた。

牙禅「喝ッ!」

力強く声を張ると、波動は外に向けて放たれた。それらは暗黒獣に直撃し、瞬時に葬る。

牙禅「行け!ここは俺が相手する!!」

ウルフ「感謝する!!」

暗黒獣が溶けて消える中、瞬時に他の戦士に声をかけた。堂々と張り上げた言葉が皆を鼓舞し、先陣を切るウルフの後に続いた。

リディア「そう易々と逃がすと思う?」

焦らず、無表情のままウルフに手を翳す。だが、光る何かが一瞬にして腕を斬り落とした。

リディア「あら」

口を開く。懐に目を遣ると、そこには光剣を握るライトがいた。地に向ける刃からこれが斬り落としたのだと察した。

ライト「やらせません!」

睨みつける青い瞳には光が宿っていた。それは仲間を殺させないという確固たる意志の表れであり、ライトがやったという確証付けるだった。

直後、光の直剣を振り上げる。既に読んでいたリディアは容易く後ろへと跳んだ。

リディア「そんなの、受ける訳ないじゃない」

避けた先には大蛇の暗黒獣であるバクトルが伏せており、頭の上に腰掛けると、バクトルは起き上がった。それによりリディアの瞳がライトを見下していた。

ライト「なら!」

直剣を回転させて、拳銃へと変形させた。白く光る銃口をリディアとバクトルに向ける。

リディア「エンエン」

しかし、横から猿の暗黒獣が俊敏な動きで間合いに入る。照準を変えて、合わせようとするも左右に揺れているせいで定まらなかった。

猿の暗黒獣 エンエンが鋭利な爪を突き立て、ライトの顔に目掛けて振り上げた。だが、腕に青い火花が散る。見事に吹き飛ばした事で攻撃はライトに届かずに空を切った。

ライト「ありがとうございます!牙禅さん!!」

すぐに後ろへと跳んで距離を取る。隙をついて光弾を連射してエンエンの全身に撃ち込まれた。よって、ヤツは悶えるようにして黒い塵を撒き散らしながら爆散した。

ついでと言わんばかりにリディアにも光弾を放つ。

リディア「ジャア」

彼女の前にバクトルとは別の蛇型の暗黒獣 ジャアが立ちはだかる。盾として身を挺して守ると耐えきれずに崩壊した。

自身が仕える女王が聞きに晒されている…そう察知した大勢の暗黒獣がライトに突っ込んでくる。

ライト「くっ…!」

反応に遅れ、対応できなかった。だが、牙禅の波動が上から雨の如く降り注ぐ。知能の低いヤツらは躱せずに消滅する。

リディアが横に目を遣る。そこから牙禅が飛んで来る。足に纏う波動を振り回し、蹴りを繰り出す。

すかさずリディアが片腕で防ぐ。波動に焼かれそうになるも、顔に出さずに堪えていた。

ライト「ライトはやらせん…!!」

堂々と声を張り上げ、片手で波動の槍を生成した。力強く握り締めながら瞳がリディアを捉えた。


同時刻、クロノス社にいる未来隊長は椅子に腰掛けながら考え事をしていた。背後にある窓には暗雲が覆われた景色が映っていた。

未来隊長 (妙だな、なんであの時…)

机の上に肘を乗せて、手を組んで顎を乗せた。

脳裏に過ぎるは暗黒四天王の襲撃であり、違和感を抱いていた。

未来隊長 (いくら本社とは言え、分かり易く大々的に聳え立っているとは言え、他所者が解るか?そんな事…)

その根源は心の中で零したものであった。どうにも不自然で、何か欠けているような気がした。

未来隊長(…まさか、裏切り者?)

至った結論、考え過ぎかもしれないが、有り得なくは無かった。それは未来隊長にとって望みたくないものだった。

次回 第参拾玖話 「創造主の幕開け」

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