悠仁
悠仁(義明視点)
やっべ。
そう思ったときにはもう遅かった。
俺の人神に対する態度が悪すぎたんだろう。
クラスメイト以外が俺を睨んでいる。
特にミディとイースターの俺を見る目が怖い。
その剣呑な気配に俺の側にいたクラスメイトは俺から離れていく。
「どういうつもりだ?」
ミディのの声が冷たくホールに響いた。
「どうとは?」
「お前は何様だ!!人神様に対してあの無礼な態度!!しかも、人神様から頂いたご加護に注文をつけるなど! 」
やっぱりまずかったか、、、。
「第28代目神官長ミディの名において、転生者義明を死刑とする!ヴェルズ!!」
「ハッ!!」
独りの男が一歩前に出た。
白い装備に身を包んでいる。
真っ黒な装備を身に付けている俺と対照的だ。
「まて!」イーサンが大きな声を出した。「いくらヴェルズでも義明を殺るのは荷が重かろう、悠仁!確かそなた、『義明を殺すなんて大した事じゃあない』と言っていたな」
ヤバイな、どんどん悪い方へ進んでいる、
しかも、悠仁君か、、、。
「まぁね」悠仁君は前に出ると、ダルそうに言う。「大した事じゃあない」
悠仁君は涼しい顔をしている。
「でもな、こいつを俺に殺させた後で、俺を裁こうとなんてしないよな?」
悠仁君が物騒な事を言う。
「ハッハ、それは無い」
イーサンは笑って済ませようとする。
「んー、それを信用出来る何かは無いのか?人を殺しても裁かれないそんな地位は無いのか?」
「よかろう。異端審問官になれば良い!」
「おい!!」
ミディがイーサンを諌めようと手を伸ばすが、
「いいだろう」
イーサンはミディの手を払い除けて、悠仁君を見て言う。
そして、
「人神様の使徒として、魔族を殺しまくってくれるよな?」
と言った。
「おお!いいぜ。もちろん、言われるまでもねぇよ」
ミディはそう言う、悠仁君を見て、『仕方がないな』
と言いながら悠仁君を異端審問官に任命した。
これで悠仁君は俺を殺しても裁かれない様になった訳だ。
やべぇな。
どうしよ、最悪の展開。
スッゴい最悪。




