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ブサメン転生  作者: ユタユタ
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人神

人神(義明視点)



「これから人神様をお呼びする!」

ミディがそう言った。

人神ね、

嫌な記憶しかない。

「え?!人神って、、、」

俺の隣に立つクラスメイトが俺の右腕をペタペタ触りながら言った。

「あいつかぁ、最低だったよね!」

別のクラスメイトが俺の左腕をペタペタ触りながら言った。

「義明君の事を『オーク』とか言ってさ!」

「そうそう!!ひどいよね!」

いや、二人も俺をオークと呼んだ事は無いけど今まで散々不細工とか、人間じゃあ無いとか言ってたからね、、、。

ちなみに、精神魔法を受けて洗脳されてるクラスメイトを探していたのだが、どうやら隔離されているらしく会うことが出来なかった。

それからミディが懐から出した紙を掲げてブツブツ言った後、

『出てこいやぁ~!』

と、大きな声を出した。

そしてその瞬間、

『バキィィィン!!』

と、大きな耳鳴りがして、耳に痛みがはしる。

しかし、既に経験済なので慌てる事は無い。

クラスメイト全員がそんな感じだ。

カラーで見えていた物がモノクロでしか見えなくなっていて、

やっぱり時間も止まっているみたいだ。

イーサンのド派手な衣装がモノクロに見える。

クラスメイトが早速時間が止まってないか確認している奴もいる。

この状態に経験の無いクラスメイト以外が慌てていて、

イーサンと、その側近達は大声で、『ギャーギャー』言っている。


『ハァ』


大きなため息が聞こえた。

間違いない、このため息は人神だろう。

人神は何故か元気が無かった。


『全く、なんでイケメンになってんだよ、、、』


ん?


『絶対に、ゾンビとか、ジェネラルオークみたいな顔になってると思ったのにな』


もしかして俺の事か?


『そうだよ!お前のせいでテンション下がりまくりだよ!!性犯罪者見てえな顔してたくせによー!』

「知るか!ボケ!お前がそうしたんだろうが!!」


思わず怒鳴ってしまった!

俺の神を恐れぬその態度に神官達がどよめく。


『まぁ、いいや。で、何の用?』


神官長のミディが一歩前に出る。

「これから行う『魔族殲滅戦』開始に伴いどうか戦士達を鼓舞して頂きたく!!」


『ふーん。じゃあ、、、。せいぜい頑張るといいよ』


、、、、。

神官や、イーサン達、皆がフリーズしてる。

期待と全然違ったんだろう。

俺達は召喚される時に人神がとんな奴が知っているから、『別にこんなもんだろうな』って思ってるけど、この世界の人達は呆然としてしまっている。

期待して呼び出してこれじゃあむしろ士気は下がりそうだな。


『じゃあ、、、。そろそろ帰って良い?』


「ちょ!!ちょっと間ってよ!!」

ソッコーで帰ろうとする人神を引き留める!

「少し聞きたいんだけど!」

『なにを?』

一応帰らずにいてくれるみたいだ。

「さっきさ、魔族って奴に会ったんだけと、魔族ってなに?あいつらはなんなんなの?」

思い出すだけで身の毛がよだつ。

但しそれは魔族にじゃあ無い。

自分から溢れるだ殺意にだ、、、。

『んー。簡単に言うとお前達と一緒だよ。異世界人さ』

「異世界人?じゃあ誰かがこの世界に魔族を召喚したって事?」

『うん、召喚した、そう言うと語弊があるな。正確には魔神がこの世界に魔族を送り込んだ、だな』

「何の為に!」

『この世界の侵略だよ人間の駆逐さ。この星が欲しいんだよ』

「何でだ?!」

『何でって、、、。それは流石に分からないな。でも、大方、魔族が住んでいた星がダメになったんじゃあないか?』

「そんな、、、。共存の道は無いのか?」

『あるわけねぇだろ。俺は魔族の神じゃあ無い。だから分からないが、奴に、魔族の神が、『魔神』がどんなつもりかしらねぇが、共存するつもりが無いのは加護を見れば分かる』

「加護?」

『あぁ、マーキングみてぇなもんだよ』

スッゲェ例え悪いな。

『どいつが自分の子か見分けるのに役立つ、あと何と言っても、お互いをしっかり敵だと理解できるのが大きな利点だな。神が敵だと設定した相手に会うと強い憎悪が沸き上がる様になっている』

これだ、このせいで俺はあんな傷だらけの子供を見たというのに、強い殺意が沸き上がって殺そうとしていたんだ。

「その加護は人族にも、魔族にもついてる?」

『あぁ、俺の加護は敵の加護に準じている。魔神が魔族に『人族に会ったら殺したくなるように』セットしてるなら俺も、人族が魔族に会ったら殺したくなるようにセットしてある。もし魔神が『魔族に人族に会ったら、バグしたくなるようにセットしてあるなら』お前達は魔族に会ったらバグしたくなるようになってる』

まじか、、、。

スゲーな。殺し会おうとしていたのに、その瞬間にセットを切り替えられ、たらいきなりバグしあうのか?

でも、俺は、魔神がこのセットを切り替えない限り、

魔族に対して殺意を抱き続けるという事か。

『でもまぁ、魔神がこのセットを切り替える事は無いだろうがな』

じゃあこの殺意を消す方法はもう一つって事か。

「俺の加護を無くすことは出来るのか?」

『お前はバカか?どっちかというと、お前みたいな間抜けを救う為についてんだぞ?』

「分かってる」

『お前が魔族に手心を与えようとした瞬間にお前は殺されてるよ』

「だろうな」

でも、あの感情が自分から溢れるというのが我慢出来ない。

あんな傷だらけの子供を、殺したいなんて、

今はこうして、なんと違う道はないかと、考えることが出来るが、

きっとあの子を目の前にしたらきっと我慢出来なくなる。

また、殺そうとしてしまう。

『あぁ~。救いようがねえな。まぁ、良いよ、お前だけ変えとくな。これでお前は魔族に会っても嫌悪感は感じない。一応魔族の感知は今まで通り出来るようにはしといたから』

そう言って人神は消えた。

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