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ブサメン転生  作者: ユタユタ
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イーサン

イーサン



通路をツカツカと歩いていると、目の前からイーサンが歩いて来るのが分かった。

俺のスキル、

『ビートアニマ』

は、空気中から伝わる振動に敏感になるスキルで、いろんな生き物の気配を察知する事が出来た。

そして案の定、目の前に豚のように太った男、イーサンが表れる。

「やあ、悠仁君」

ニヤニヤとしながらイーサンは話し掛けてきた。

「元気かい?」

知らねぇよ。

無視して食堂へと歩く。

「寂しいじゃん。ちょっとぐらい話をしようよ」

イーサンが短い足で俺に付いてこようとする。

「あのさ、新しい防具はどうだった?」

「良かった」

俺は出来るだけ短く答えると、

「イッヒ」

と、イーサンは気持ち悪い声を出した

「じゃあ。また新しい防具があったら上げるね」

「要らねぇよ」

と俺は言うのだが、毎回こいつはくっついて離れない。

「大丈夫だよ、僕は見返りなんて求めて無いからね。何かをヨコセなんて言わないよ。イッヒ」

どうだかな。

「でもさ、悠仁君のお手伝いはしたいわけ。悠仁君のやりたい事やらせてあげたいんだよ」

「へぇ。じゃあ、何を俺はやりたいんだよ?」

俺がそう言うと、イーサンは居ない卑しそうに口を開いた。

「悠仁君はさ、人を人を斬ってみたいと思った事はない?」

なるほどね。

「あぁ、あるな」

「そうかい!」イーサンは嬉しそうだ。「そうかい!ぜひ手伝いたいんだけどどうかな?」

「へえ。どう手伝ってくれるんだ?」

「そりゃあもう!罪には問われないようにしっかりとサポートするよ!」

「へぇ。そりゃあありがたいね」

日本に居た時には小動物を殺していたが、捕まらないようにするのに気を使っていた。

「そりゃあもう!任してよ!」

イーサンはニコニしている。

「因みにさ、同級生とか斬ってみたくない?」

「同級生か?」

「そう、義明君なんてどう?」

義明ねえ。

「どうだい?難しいかい?」

「いや、簡単だね」

アイツは。





レベルも何だかんだ20になった。

レベルだけで考えたら低いが、能力で考えると全然高いらしく。

そろそろ王宮へ行ってみようって話になった。

因みに、俺以外のシャロンや、マロン、マリちゃんは、

アニエスの隠れ家(王宮の中にある)に隠れてる事になった。

とりあえず俺だけ戻って様子を見る事に。

全身フル装備で町中を歩く。

ちょっと浮くな。

ちなみに今は顔のスカーフは取ってある。

腰に剣をぶら下げてると、物騒に感じるんだろうな。

女の子も遠くで見てるだけで寄ってこようとはしない。

楽だ。

これからは腰に剣をいつもぶら下げておこう。

あと、この黒い装備も良いのかもしれない。

全身真っ黒だ。

頭にも黒のハットを深く被っている。

王宮の入り口に立つと、

「義明ですけど、、、」

と言った。

アニエス曰く、『名乗れば通れるわよ』

との事だったが、、、。

門番が俺の顔をじっと見てくる。

「やらな、、、」

ハイハイ。

無視して城の中へと入った。

何だかこのながれにも慣れてきたな。

さて、何処に行けばクラスメイトに会えるんだろう?

とりあえず適当に歩いてみるか。

ツカツカと歩いていると、

「ちょっと待ってくれ!」

後ろから声を掛けられた。

そこには何人かの兵士がいた。

「勝手に城を歩かれると少し困るんだ」その中のちょっと偉そうな人が言った。「俺が案内するよ」

「じゃあ」まぁ、そりゃそうか。「お願いします」

「で、何をしに来たんだい?」

「えっと、クラスメイトに会いに来たんですけど、、」

「はいよ。今は皆訓練中でな、ちょっと別室で待って貰っても良いか?」

そう言われて俺は頷いて、後についてカツカツと歩く。

通り過ぎる人がチラチラと俺の顔を見てくる。

俺以外の人は皆決まった装備をしているし俺はかなり目立っているのだろう。

それから通された部屋は綺麗な部屋だった。

部屋は二十畳ほどの広さで、入り口は俺の入ってきた所と、反対側にもう一つある。

部屋の中には調度品が置かれ、机や椅子といった物にも装飾がされている。

部屋の中にはメイドさんもいて、

メイドさんはそっと会釈するとお茶を出してくれた。

毒なんて入って無いよね?

ドキドキしながらそのお茶を飲んだ。

ドキドキするぐらいなら飲むなよ!

って思うかも知れないけど、俺は出されたものを残すのが苦手だ。

堪えきれずにお茶をお茶をのんでしまう。

うん。

大丈夫っぽい。

とりあえず変な味はしなかった。

『ガチャ』

扉が開く音がしてそっちを振り返ると、

昔の俺みたいな体型の奴がいた。

その男はイーサンと名乗った。

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