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ブサメン転生  作者: ユタユタ
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オーガ

オーガ




オーガが出てくるという森に来ていた。

隣にはシャロンがいて一緒に歩いている。

「やっぱり一人で良いよ?」

と俺が言うと、

「大丈夫ですよ。いざとなったら逃げますから。それに」

と言ってシャロンは斧を持ち上げて見せた。

「これが有りますからね」

おれのスキル《慈悲深き心》このスキルは。

自分の物を人にあげられる。

という効果があるそうで、なんだそりゃ?

と思っていた。

あげたければ勝手にあげますけど。って。

でも、改めて何だろうって話しあった結果、スキルの譲渡が出来るんじゃあないかって話になった。

それは当たりだった。

そしてシャロンには俺の持っていたスキル斧術レベル6をまるまる譲渡して、斧術のレベルが6になっていた。

玄人と言って良いレベルだ。

シャロン自身のレベルは2と低くいが、獣人は生まれつき力が強く短時間の戦いならなんとかなりそうだった。

「いるな」

俺の言葉にシャロンに緊張したのが分かる。

俺の新しいスキル。

《気配察知》

で辺りにいる魔物の位置を把握することが出来た。

オーガのいる方向へ走り出す。

これまた新しいスキル。

《隠密》

これでばれないように近付き、腰のホルスターからナイフを手に取り、オーガに向けて投擲!

オーガの喉深くナイフが突き刺さるとオーガはゆっくりと崩れ落ちた。

20体ほどのオーガがこっちを向く。

オーガは身長二メートル程の体躯を持った人形の魔物だ、その額には角が一本立っている。

再びスキル隠密で気配を消してオーガの死角へと移動する。

腰のホルスターからナイフを両手に取り再び投擲!

そしてオーガ向けて走り出す!

崩れ落ちる二体のオーガの間をすり抜けてロングソードを抜刀。

オーガの腕を斬りつける。

その腕がボトリと落ちた。

他のオーガ達が俺に気付いて武器を構える。その手には、剣や斧が握られている。

そのオーガ達の中に突っ込んだ!

剣を振り回すたびにオーガの体の一部が切り取られていく。

オーガの動きは遅く、俺の反応速度を上回ることが出来ない。

後ろに強い気配を感じて、とっさに体を屈めると、

頭のあった場所を斧が通りすぎて、

『ガッ』

と音を立てて斧は木に深く食い込んだ。

頭に当たっていたら致命傷を負っていただろうが、オーガの攻撃が俺に当たることは無さそうだ。

腰のホルスターからナイフをもう一本抜きシャロンの方へといこうとしているオーガめがけて投擲する。

見ていなくても気配でオーガが崩れ落ちたのが分かった。

気配察知は優良スキルだ。

そして、オーガが次々と動かなくなっていく中、一体のオーガが『のそりのそり』と俺に向かって歩き出した。

そのオーガは他のオーガと背丈は変わらないのだけど、腕や足の太さは他のオーガの倍以上あった。

オーガキングってところかな?

「ヴァ、ヴァヴヴ!ヴヴヴゥ!」

オーガキングは近くのオーガから剣を奪うと俺向かって走り出した!

早い!!

が、オレほどじゃあない。

振り下ろされる剣を回避して、剣に添えられている手を目掛けて俺の剣を振り下ろす!

「ギャ!」

オーガキングの指が数本地面に転がった。

さらに俺は踏み込んで、下ろされてた剣を斬り上げた!

オーガキングの腕が地面に転がり、オーガキングの顔が怒りに染まる。

こんなもんかな?

バックステップで大きく下がる。

そして、魔法を唱えることにした。

唱える魔法は、

『ファイヤーアロー』

火の矢が飛んでいくそんな魔法だ。

剣を鞘に戻して、

「ファイヤーアロー!」

唱えると力がゴソッと抜ける感じがして、

その瞬間に俺の回りに百本以上の火の矢が浮かんだ!

オーガ達は背を見せて逃げようとするが、もう遅い。

火の矢がオーガ目掛けて飛んだ。

オーガ達は矢に当たると火に包まれていく。

しかし、肉の焼けるような臭いがしなかった。

やはり本当に生き物では無いのだろう。

やがて火が収まって、オーガ達に近付くと、オーガ達は消えていった。

オーガキングだけが黒焦げになりながら、恨めしそうに首を持ち上げたのでその首をはねた。

「凄いです!!」

シャロンが大きな声を出して俺へと駆け寄ってきた。

ナイフの入っていたホルスターに魔力を込めると、ナイフが戻って来たのだろう。ホルスターが重くなった。

「あの魔法は何ですか?!」

「いや、ファイヤーアローだよ」

珍しい魔法ではないはずだ。

「凄いです!一度に出せる矢は10本が限界って言われてますけど!」

そうなんだ。そりゃ凄いな。

「こんなんでも一応勇者って事かな?」

シャロンの青い髪の毛の中からピョンと出た犬耳をナデナデしかながら言った。

シャロンは嬉しそうに目を細めている。

「こんなんって事はないと思いますよ?」

そう?

なんて言いながら二人でドロップアイテムを回収した。

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