王女の処遇。
王女の処遇。
イリスさんと昨夜話し合った結果。
アニエスは俺の奴隷にする事になった。
アニエスが禁呪を使った事に対する罪。
それと、感情で禁呪を使った事に対する予防作としてだ。
王族が奴隷になるのは死刑より重い刑罰なのだそうだ。
そして、俺が契約魔法で、俺の許可なしには魔法を発動出来ないようにすれば、再び同じ過ちを犯す事は無いはずだ。
問題はもちろんアニエスが承諾するかどうかだった。
「え?私が義明の奴隷に?」
イリスさんの提案にアニエスは驚いたようだった。
しかし、理由に納得したのだろう。
「分かったわ。私は義明の、いえ!義明様の性奴隷になります!」
いや、普通の奴隷で大丈夫なんだけど。
「そう!」アニエスは自分の体を抱き締めた。「わ、わ、私は義明様の卑しい肉奴隷でございます」
「ちょっ、ちょっ、ちょっと待って!」
「義明様の欲望全て私が受け止めてご覧に入れます!!」
「ちょっとまてー!!!」
それから何度も自分は年上が好みだと伝えたが、
『分かります、そういうプレイですね?』
と、こんな調子で話にならなかったが、とりあえず奴隷契約だけは確りさせてもらった。
そして、何よりマロンさんだ。
マロンさんがアニエスの事をそれで許してくれるかどうか。
それが大事だったのだが、、、
「義明くん!私はぁ。義明くんのお嫁さんになるのぉ!」
「えっとぉ。アニエスの事はどう?許せない?」
「ん~!許せないのぉ!でもぉ、義明くんのお嫁さんになれるなら良いのぉ!」
マロンさんは性格まで子供になってしまったのか、いまいち話になりにくかったが、要望は分かった。
「本当にすみません」
イリスさんが深く頭を下げた。
確かに俺は巻き込まれた感じだ。
アニエスが王宮に戻れなくなったのも、アニエスが俺の奴隷になった事も、マロンさんが俺と結婚したいと言っていることも。俺が望んでなった事では無い。
ブサメンだったら決してこんな悩みなんて無かっただろう。
ある意味自業自得なのだろうか。
「義明様には本当になんと感謝してもしきれません。私とアニエス様を置いて頂き、このようなご迷惑をお掛けしても寛容でいらっしゃって」
俺は頭を左右に振った。
どうしたらいいか分からないだけだ。
「私の事も好きにして下さって良いんですよ?」
「イ、イリスさんまで!もぅ、からかわないでくださいよ」
「そんな事ありませんよ?それに、私に敬語は不要です。呼び捨てにしてください」
それから、
『いつか私にもご慈悲をくださいませ』
そんな事まで言われてしまった。
ご慈悲って、、、。あれをいつかしろって事かな?
もう!ワケわからん!!
展開についてご意見を頂けました。
ご意見を参考にストーリーを組み立ててみました。
説明が足りなかったりする部分が有るかと思います。
遠慮なくご意見頂ければと思います。
いつも読んで頂き有難うございます。




