表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブサメン転生  作者: ユタユタ
32/69

嵐山 悠仁

嵐山 悠仁




最高だ。


全力を出すのって気持ちいいだろ?

バイクに乗ればアクセルを思いっきり回したくなるし、 音楽を聴くなら出来るだけ大きな音で聞きたくなる。

バッティングセンターに行けばたとえ当たらなくても思いっきりバットを振り回したくなる。

全力を出せるのはいい。

だけど俺は今まで全力を出した事が無かった。

そりゃあそうだ、俺が全力なんてちょっとヤバイ。

だって捕まっちまうもん。

俺はバカじゃない、そんなヘマはしない。

だから殺すのは小動物とかそんなんだけだった。

けど、この世界は魔物がいてそいつらを殺す事が出来た。

冒険者って職業は俺のためにあるんじゃねぇのかな?

ありがてぇ。

ほんとありがてぇよ。

人神にはいくら感謝しても足りない。

この世界に俺を連れてきてくれて、なおかつこんな素敵なスキルを与えてくれた。


『ビートアニマ』


アニマは確か、生命とか、魂って意味だったと思う。

このスキルがもたらしたものがいくつかある。

まず一つは。振動を感じることによる『感知』

命あるものの位置が振動によって分かるというものだった。

俺相手に潜伏のスキルは一切無効。このスキルは命から発せられる振動の様なものを感じとり、何処にどんな生き物が居るのか感じる事が出来た。

二つ目、俺が発する振動を消す『無音』

これは、命の振動だけでなく様々な音を消すことが出来た。

空間を伝わる振動を全て消すことが出来る。即ち、俺がたてた音を全て消し無音で敵に近づく事が出来た。

三つ目、持つものを振動させる『振動剣』

持つ剣を高速で振動させて、それで敵を切り裂くというものだ。

これは何でもスパスパ切ることが出来た。骨なんかも抵抗無く切れる。

そして今俺の倍程の背丈のある魔物『トロール』と対峙していた。

トロールは棍棒片手に全裸。

なんか間抜けだな。

トロールの正面から近付く、後ろから『背後に回れ!』とか色々言っている奴がいるが無視。

だって必要性を感じねぇんだもん。

テクテクと歩いて近づき、振り下ろされた棍棒は振動剣で切り落とす。

トロールは持ち手だけになった棍棒を手放し、拳を振り下ろす。

当然。

『ボドッ』

トロールの拳が腕から切り離れ地面に落ちた。

トロールはまだ、力の差を理解出来ないようで、もう片方の拳が再び振り下ろされる。

『ボドッ』

また、拳が腕と切り離された。

『ヴォー!』

やっと力の差を理解したのだろうか?

トロールは拳を無くした腕を見てうなり声を上げる。

もうお仕舞いだな。

腰から短刀を取り振動させて、トロールの眉間に投げる。

短刀は眉間深く刺さり、ゆっくりと後ろへと倒れた。

「お見事!」

一人の男がそう言いながら、手を叩いて近付いてきた。

小肥りでニヤニヤしていて気持ち悪い。

「なんか用かよ?」

「なぁに。お近づきになりたくてね?」

こいつはこの国の皇太子だそうで、召喚された俺達の回りをいつもうろちょろしていた。

こいつのお目当ては二つ。

一つは強い力だ。戦闘系のスキル持ちを積極的に勧誘していた。もちろん俺も対象だ。自分の派閥になんとしても入れたいのだろう。

自分を更迭しようとする父親に抵抗するために。

こいつは、王と王妃の間に産まれた王位継承権第一位の皇太子なのだが国民の評判が悪かった。

国の金で勝手に自分の後宮を建てた。後宮とは言ってしまえばハーレムのようなものでたくさんの女をそこで囲っていた。

「悪いけど俺も好きにさせてもらうぜ?」

前にも言ったんだがな。義明のようにここを出て行くと。

「そう言うな。悪いようにはしない」

デブが醜い腹を揺らしながら自慢げに言っている。

ほんとこいつは間抜け。

豚の下で働きたい人間なんていないぜ?

豚は俺の手で追い払われると次の標的を探しに行った。

二つ目の目的である。女の所へ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ