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アニエス
アニエス
「お父様。私はお嫁に行きます」
「まじ!まじで行ってくれるの?!」
「はい。間違いありません」
義明様は間違いなく幼女が好き、私の求婚を断るはずか無い。まだしっかり暗くなる前から幼女をしっかり抱えていたのをしっかり自分の目で確認してきた。
「そうか、そうか」
国王である父親が目から涙を流している。
「今まで本当にありがとうございました」
「よい。よいのだ。相手は誰かな?もちろん誰でも文句はないぞ?」
「勇者様です」
「そうか!それはなんと!!召喚されてきたあの!鈴木義明といったか!あの御仁か!!」
「はい」
私は大きく頷く。
「で!で!でかしたぁ!!!」
国王は膝を叩いて立ち上がった。
「婿か?婿か?皇太子で良いぞ!!あのバカ息子はどうにでもしてやるぅ!!」




