第90話 記憶は薄れてもいつか濃くなる
前回のあらすじ
凪繁の異少課加入を告げられた
警察署の屋上にて一人たたずむ男、彼は警察署の駐車場を見ていた
彼は異少課を襲った犯人であり、何故か異少課に強い憎しみを抱いているようだ
「あんなところにいたか、奴らめ」
彼はそのとき逃げた新達を見つけたようだ、だがそこに突撃して仕留めようとはしなかった
今なら殺れるよな…いや、あの近くに無関係の人達がいる。そいつらを巻き込むわけには行かないか
まあ、今やらなくても彼らは刑事だ、どうせ取り返しにくるだろう
そのときに仕留めるか、魔族の恨みを込めて
このときは、新が凪から助けてもらっていたときである
そして30分後
「全然あいつら来ないんだけど!」
ブチギレてた
確かに普通なら凪に助けてもらったあと警察署を取り返しに行こうとする、普通なら
だが、この間に凪に異少課のことがバレてしまったり、石山さんが探偵とその助手を連れてきたことで自己紹介をせざるを得ない状況になったり、凪が新しく異少課に入ろうとしたら繁も一緒に異少課に入ることになるなど、色々なことが起きてしまった
その結果、新達は異少課で襲われたことを忘れてしまっていたのである
「あいつらいつになったら来るんだよ!」
「もしかして、俺のことを忘れてる?」
正解
今彼らの脳内には新しく入った凪繁のことや探偵の彼女達のこと以外はまったくない
「仕方ない、やるか」
新達は凪繁が入ることとなり、それで改めて自己紹介をしていた
学校の異世界で自己紹介はしたが、そのときには異少課関係のことを言っていなかったからである
「じゃ、焼肉でも食べに行かない?」
近くに美味しい焼肉店がある、そこで凪繁の歓迎会の意味を込めて食べに行こう
そう言って、彼らは警察署を後にした…
「待て待て待て!」
警察署の屋上から聞こえてきた大きな声、それによって彼らは再び止まった
「誰?」
「俺を倒すんじゃないのかよ!俺は異少課を襲った犯人だぞ!」
それでやっと新、愛香、翔は異少課が襲われたことを思い出した
「そうだ、異少課が襲われたんだった!」
「は?異少課襲われてたの?もしかして署内の惨状ってそれが原因か?」
石山さんは今やっと知ったようだ、そこに探偵の彼女が口を挟む
「多分そうだな、最初ガス爆発だと言ったが、その可能性は極めて低い、ガスの匂いが全くしなかった」
「だが、そんなことが起きていたとはな…」
そして、新入の凪繁は…
「新があんなことになってたの、原因はぶち殺す」
「俺は繁のやりたいことをやる、繁がしばきたいのならそいつをしばく」
各々が色々な考えを展開していた
だが、アイツをとりあえず倒すことは確定した
「すまん、焼肉はまたあとだ。アイツを先に倒す!」
意気込みには気合が入っていた
用語紹介
製薬
凪の使う薬研の力
この世界にあるものから全く未知のものまで、ほぼすべての薬を作ることができる
だが、致死性があるもの、毒があるものなど、直接ダメージを与えるものは作れない(デバフは作れる)
攻撃できない分、回復と補助を一人でこなすので戦闘でもかなり使える力と思われる




