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異世界対策少年課  作者: 時の花
第4章 祭でも警察業!
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73/1194

第73話 悪くなくても…

前回のあらすじ

愛香がラブソング好きだった

歌の練習は毎日何回も行われた、最近任務があまり無かったため、そのぶん練習時間を多く取ることができた

最初はちょっと合わないことがあったが、祭り前日にはちゃんと歌を歌えるようになった

「明日、頑張るぞ!」

「「おー!」」

前日の練習終わりに、三人は手を合わせて誓った


そして祭り当日、もちろん今日は誰も休みをとっていない

祭りが始まるのは9時から、今はその一時間前

祭りの最後の準備を手伝っていた

「あと、2時間か…」

祭りが開始するのは9時だが、そこから45分間観客の受付兼歌う相手の受付がある

歌で何故か観客と戦うので、その相手の受付だ

大丈夫だろうか…いや、心配している場合じゃないな

絶対勝つ


今回は絶対に勝たないといけないというわけではないが、愛香と翔は勝ちたいと思っていた

その二人に感化され、新も絶対勝とうと思っているのである


突然、異少課のドアを誰かがノックした

「はい」

一番ドアの近くにいた俺がドアを開けた

いつもの流れで石山さんだろうと思ったが、来たのは違う人だった

「食事、いかがですか?」

現れたのは白い服と帽子を被った中学生ぐらいの男だった

この格好からして食堂のコックだろうか?持っている料理が食堂のメニューの一つであることからもそのような気がする

そして、この男がどっかで会ったことがある気がする

でも気のせいだろう、この男は見たことがない

「コックさんですか?」

「はい、ついこの前入った食堂のバイトのコックです」

愛香の質問に、男は答えた

やっぱり予想通りコックだった

「で、これ食べませんか?」

「はい、ありがとうございます」

食堂の料理は美味しいし、わざわざここで断る理由はない

ありがたく料理を受け取った


「ところで、異少課って魔族を退治しているんですよね?」

食事中、コックが単刀直入に聞いた

同じ警察署で働いているので、異少課のことはここで働く人の殆どが知っている

「ああそうだ、俺らは悪いことをする魔族を倒している」

ここで隠す必要はないだろう、ここで働いている時点で、結局知ることになる

嘘をつかず、真実を話した

「なら、もし悪いことをしていない良い魔族がいたら、それは倒しますか?それとも倒しませんか?」

急に質問してきた、でもこのことは確かに考えてきたことはなかった

いつも倒しているのは任務で倒すよう言われたもの

そして任務で倒す魔族は、危害を加えてくるため倒してくるだけだ

だから俺は悪い魔族しか倒してこなかった

でももし良い魔族がいたら、それも倒すべきなのか?

「私は倒しません」

愛香が食事をやめて口を開いた、優しい愛香ならこの回答にしそうだったが、案の定だった

「それはどうして?」

コックが聞き返す、それに愛香は

「私達が魔族を倒すのは悪いことをしたから、悪いことをしていない魔族を倒す必要はありません。それに、もしそんなことをしたら、私達のほうが何もしてない魔族を倒す悪人となるじゃないですか。私はそんな人にはなりたくないんです」

確かに、愛香の言葉にも一理ある、魔族はアンダス団によって従えられて人間をたおしている

アンダス団の闇に染まってない魔族まで倒すのは違う

「俺もだ」

「俺は師匠の言うとおりに」

3人全員、愛香に賛同した


「分かりました」

そういって彼は帰っていった

でも何故あんなことを聞いたのだろうか

まあ今は食べることに集中しよう

そして話すことで中断された食事を再開した

用語紹介

電磁でんじ

新の剣の能力

近くに電気をおこすことができる

痺れさせたりなど様々な使い方がある

マッサージとしても使える模様

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