第515.5話 文化祭開始時刻
「よし全員いるな。じゃあ解散。15時半から後片付けあるからな。あとシフト時間ちゃんと確認しろよ。」
文化祭当日午前9時45分。出席確認も終わり、文化祭始まり。ほとんどの出店は10時から始まるから、もうちょっとは待たないといけないんだけどね。
教室はいつもの授業風景は無くして、きれいな飾り付けがしてある。やっぱり文化祭好きだな。気分が上がるというか、そんな感じ。
「私のシフト時間は1時から2時。そして2時半から3時と。シフト時間がなぁ。でも午前中だったら午前中で純様と一緒に回れなかったと考えると……どうなんだろうなぁ。」
ま、そんなこと考えたってなんにもならないなら考えるだけ無駄。午前中、約1時間楽しもう。
でもせめて喫茶店の仕事時間は純様と同じが良かったなぁ。
「ねえ恋。私と一緒に文化祭回らない?」
「あ、ごめん葉蘭。ちょっとね。私、純様と二人っきりで回りたいから……。」
「純様って……確か恋が住んでいるところの?確かあの人だよね。いいよ、恋がそうしたいなら。私は他の誰か捕まえてくるから。」
「ありがとう。」
葉蘭には悪いけど、今日は純様と二人っきりで回りたい気分。葉蘭も新聞部の同じ部員として、友達として、好きなんだけどね。
「あ、純様ー。」
「おう恋。お、もう55分か。一旦どこか行くか?」
「はい!」
恋は笑顔で純に応えた。
「今日楽しみにしてたんだなぁ。恋。」
その様子を葉蘭は遠くから見ていた。その目線はとても穏やかなものだった。




